山河之影 錦衣衛(きんいえい)と謀りの王朝 第16話 あらすじ/ネタバレ

舒棠(しょ・とう)と李霧(り・む)

舒棠(しょ・とう)は李霧(り・む)を屋敷の部屋まで連れて帰り、意識を失う前に彼が言った言葉を仮芻する。テーブルに置かれた自分の茶碗に視線を向け、様々な思いが胸に去来する。その後、彼女は李東方(り・とうほう)のもとを訪れ、司礼監の趙苟(ちょう・こう)に手はずを整え、宮中からの情報を迅速に伝えられるようにしたことを報告する。張俊清(ちょう·しゅんせい)については、行方不明の姉を探す手伝いをしてくれると約束してくれたが、李東方(り・とうほう)からは南京勢力に寝返ったのではないかと疑われ、いずれ敵対する可能性があると指摘される。それを聞いた舒棠(しょ・とう)は、身を引こうとするが、李東方(り・とうほう)からは李霧(り・む)は頼りにならない人物だと忠告される。幼い頃から李東方(り・とうほう)に仕えてきた舒棠(しょ・とう)は、自分が彼にとってどのような存在なのかわからず、李東方(り・とうほう)からは親族に近い存在だと告げられ、一度離れたら二度と戻れないと警告される。沈黙した舒棠(しょ・とう)は、背を向けて立ち去る。

沈家船と李東方(り・とうほう)

一方、沈家船では、王崇喜(すうき)が李東方(り・とうほう)の前に連れてこられる。李東方(り・とうほう)は李霧(り・む)の正体が燕(えん)王の密偵であり、王克恭(おう・こくきょう)の事件に関与していることを明かす。王崇喜(すうき)の疑念を払拭するため、李東方(り・とうほう)はおびただしい数の囚人が収容されている詔獄を見学させる。

宋家旧宅と李霧(り・む)

同じ頃、宋家旧宅では、李霧(り・む)は陸铮(りく・そう)の後をついて血なまぐさい事件を目撃する。陸铮(りく・そう)は、夜不収(やふしゅう)が張俊清(ちょう·しゅんせい)を殺害したことに驚きと悲しみをあらわにし、張俊清(ちょう·しゅんせい)が実は沐家の後継者であったことを明かす。その後、陸铮(りく・そう)は茶館で善行を施し、卵を配ることで、少女から張俊清(ちょう·しゅんせい)が残した連絡記号を知る。夜が訪れ、陸铮(りく・そう)と李霧(り・む)は翌日、町で私服で調査を行い、夜不収(やふしゅう)の秘密を暴くことを決意する。

集市での調査

翌日、集市では、李霧(り・む)は使用人に扮して、院府から情報を聞き出す。彼らは、飴売りの行商人が残した印を、謎の女性が次々と消していることに気づく。李霧(り・む)は二手に分かれることを提案し、舒棠(しょ・とう)は素早く行商人を製圧し、李霧(り・む)は身を隠す。陸铮(りく・そう)は行商人を直接捕らえることはできなかったが、李霧(り・む)の靴底の飴の跡から何かを感じ取る。

それぞれの思惑

三人がそれぞれ考えを巡らせていると、突然舒棠(しょ・とう)は李霧(り・む)と一緒に故郷に帰ると宣言する。陸铮(りく・そう)は醉仙楼で送別会を開くことを提案する。船舱の中で、陸铮(りく・そう)は李霧(り・む)に、なぜ夜不収(やふしゅう)の陰謀を隠して舒棠(しょ・とう)と逃げなかったのかと率直に問う。李霧(り・む)は他に計画があると主張し、今夜行動を起こすことを約束する。

醉仙楼での宴

醉仙楼では、李霧(り・む)は陸铮(りく・そう)と舒棠(しょ・とう)が杯を交わす様子を複雑な気持ちで見つめる。一方、沈家船では、孟姉(もうし)と梅豆(めまめ)は李霧(り・む)の急な行動に理解できず、沈老板(しんろうばん)も無言のままだった。夜が更けると、陸铮(りく・そう)は酔ったふりをして罠を仕掛ける。李霧(り・む)は舒棠(しょ・とう)に、陸铮(りく・そう)や宋鶴鳴(そう・かくめい)との因縁を語り、二人を守る決意を表明する。

夜不収(やふしゅう)の襲撃

しかし、夜不収(やふしゅう)の突然の襲撃で静寂が破られる。激しい戦いのなか、李霧(り・む)と舒棠(しょ・とう)は力を合わせて敵と戦い、火銃と武術を駆使して突破を図る。最終的に、彼らは張記綢緞鋪に逃げ込むが、張俊清(ちょう·しゅんせい)の出現で事態はさらに複雑になる。李霧(り・む)は三招の約束で張俊清(ちょう·しゅんせい)の承諾を得て、舒棠(しょ・とう)の安全を守る。

綢緞鋪の秘密

綢緞鋪の密室で、李霧(り・む)は舒棠(しょ・とう)が残した雑字の絵を見つけ、誤解が解ける。二人は貴重な時間を楽しむ。窓の外では花火が上がり、寄り添う二人の姿を照らし出す。李霧(り・む)はそっと舒棠(しょ・とう)の手を取り、二つの心が鮮やかな花火の下で強く結びつき、未来へと向かう。

第16話感想

第16話は、緊迫感と感動が入り混じった見応えのあるエピソードでした。特に、李霧(り・む)と舒棠(しょ・とう)の複雑な関係性と、夜不収(やふしゅう)との激しい戦いが印象に残りました。

李霧(り・む)は、燕(えん)王の密偵という裏の顔を持ちながら、舒棠(しょ・とう)への愛情と仲間への忠誠心の間で葛藤する複雑な人物です。舒棠(しょ・とう)もまた、李霧(り・む)への想いと、自身の使命との間で揺れ動く心情が描かれていました。

夜不収(やふしゅう)との戦いは、アクションシーンの迫力と緊迫感が素晴らしく、手に汗握る展開でした。李霧と舒棠(しょ・とう)の連携プレーや、張俊清(ちょう·しゅんせい)の意外な登場など、見どころ満載でした。

つづく