山河之影 錦衣衛(きんいえい)と謀りの王朝 第2話 あらすじ/ネタバレ

陸铮(りく・そう)と謝鏗然(しゃ・こうぜん)は挑夫を追って賑やかな醉仙楼に到著するが、そこで李霧(り・む)が店の小二に包みを託し、赴任のために京へ向かう李東方(り・とうほう)に渡すよう頼んでいる場面を目撃する。李霧(り・む)と李東方(り・とうほう)が出くわし、誤解から李東方(り・とうほう)の手紙を奪い返す。李霧(り・む)はなんとか逃げるが、李東方(り・とうほう)の行動は陸铮(りく・そう)にとって好機となり、彼は李東方(り・とうほう)に成り代わるべく尾行を始める。

李霧(り・む)は自分が追われていることに気づき、機転を利かせて竹林に逃げ込み、手近にあった石で李東方(り・とうほう)を気絶させる。後始末をしようとしたその時、陸铮(りく・そう)が現れ、李霧(り・む)は警戒する。しかし、陸铮は何もせず立ち去り、李霧(り・む)は昏倒した李東方を屋内に運び入れる。文字に疎い李霧は、算命師を使って手紙の謎を解き、李東方の正体を確認する。これを機に、李霧は李東方になりすまして王克恭(おう・こくきょう)の屋敷に潜入することを決意する。

翌日、偽の手紙を手にした李霧は王克恭(おう・こくきょう)の屋敷に潜入する。陸铮は目の前の男を李東方と勘違いし、内室に招き入れる。李霧はそこで、李東方だけでなく、陸铮が指揮使大人の養子であることを知る。誘惑に負けた李霧は陸铮に金銭で買収を図るが、拒否され、逆に目的を問いただされる。李霧は一旦立ち去るふりをして、次の策を練る。

鎮撫司では、僉事(せんじ)大人が宋鶴鳴(そう・かくめい)の霊前で過去の出来事を思い出す。10年前、宋鶴鳴(そう・かくめい)は太子に関する重要な秘密を魚瞑鎖(ぎょめいさ)に封じ、僉事(せんじ)大人が保管を託されたのだ。時が経ち、僉事(せんじ)大人はこの鎖を聖上へ献上することを決意する。その矢先、指揮使大人が現れ、宋鶴鳴(そう・かくめい)の息子である宋真的行方を尋ねる。僉事大人は、指揮使大人が魚瞑鎖(ぎょめいさ)の秘密を知っていることに驚き、かつて二人の会話を盗み聞いていたことを悟る。

王克恭(おう・こくきょう)の屋敷では、李霧は陳公子の金銀財宝を目の当たりにし、欲に駆られる。陸铮が帰りを尋ねると、李霧は資金不足を理由に援助を求める。陸铮は賭けを提案し、二人は賭博に興じる。李霧は巧みに賭博を操り、陸铮を連勝させるが、王克恭の息子である王崇喜(すうき)の疑いを招いてしまう。李霧はこれを機に逃げ出し、すり替えの手口で財宝の一部を盗み、逃走中に宋鶴鳴の牌位の裏に隠された魚瞑鎖(ぎょめいさ)を発見する。咄嗟に李霧は鎖を持って箱に隠れるが、舒棠(しょ・とう)が婢女に対して奇妙な行動を取るのを目撃する。

夜が明け、陸铮は誤って僉事大人の部屋に入り込み、会話の途中で陸羽林(りく・うりん)が現れたため、急いで立ち去る。一方、舒棠(しょ・とう)は婢女を処理した後、李霧は脱出を試みるが、王崇喜(すうき)と舒棠(しょ・とう)と思われる黒ずくめの男に再び遭遇し、一悶著の後にようやく逃走に成功する。夜が深まり、李霧は不義の財と魚瞑鎖を抱え、未知で危険な道を歩み始める。

第2話 感想

第2話は、陸铮と李霧の駆け引きが緊張感たっぷりで、目が離せない展開でした。特に、李霧が李東方に成り代わろうとするシーンはハラハラドキドキしました。また、陸铮が李霧の正体に気づきながらも、あえて見逃すシーンは、二人の関係に複雑な感情が渦巻いていることを感じさせ、今後の展開が気になります。

一方、王克恭の屋敷では、李霧が陳公子の金銀財宝を目の当たりにして欲に駆られるシーンが印象的でした。李霧の貧しい身なりとは裏腹に、金銭に対する執著心が垣間見えた瞬間でした。また、舒棠(しょ・とう)が婢女に対して奇妙な行動を取るシーンは、謎が多く、今後のストーリー展開に大きく影響してくるような気がしました。

つづく