山河之影 錦衣衛(きんいえい)と謀りの王朝 第21話 あらすじ/ネタバレ
荘厳な詔獄の前で、陸铮(りく・そう)は聖旨を受け取り、重々しく内容を確認する。そして、聖意に従い行動を開始する。
皇宮の奥深くにある帳房では、趙苟(ちょう・こう)が熱々の餃子を手に舒棠(しょ・とう)の部屋を訪れる。彼は、年始の挨拶を口実に関係を深めようとする。しかし、舒棠(しょ・とう)はさりげなく玉璽を差し出し、趙苟(ちょう・こう)は驚愕する。彼は、舒棠(しょ・とう)が密かに玉璽を手に入れ、より高い権力を求めていることを悟る。舒棠(しょ・とう)は巧妙に自分の願いをほのめかすも、趙苟(ちょう・こう)は年始を理由に先延ばしにする。さらに、舒棠(しょ・とう)が辞官について言及すると、趙苟(ちょう・こう)は曖昧に答えるのみだった。
一方、詔獄の中では緊張感が漂う。李東方(り・とうほう)は冷酷な表情で長剣を抜き、李霧(り・む)に投げつける。復讐への強い意誌が言葉に表れている。李霧(り・む)は剣を拾い上げて奮闘するが、李東方(り・とうほう)にあっさりと製圧され、拷問を受ける。李東方(り・とうほう)は、生き残ることが復讐を果たす唯一の方法だと李霧(り・む)に説き、彼に自分のフリを続けるよう命じる。そして、剣を収めて部屋を後にした。
陸铮(りく・そう)は詔獄を訪れるが、守衛に調令を理由に入室を拒否される。やむなく兵部に向かう途中、崔陳(さい・ちん)と遭遇する。崔陳(さい・ちん)は、城門の兵士と五城兵馬(ひょうま)司の衝突、そして謎の調令について語る。彼は、仲間のために正義を貫くことを誓い、李霧(り・む)が調令を目撃したことを明かす。陸铮(りく・そう)は崔陳(さい・ちん)を連れて兵部に向かうが、途中で夜不収(やふしゅう)が残した血痕を発見する。追跡するも、夜不収(やふしゅう)は巧みに逃走する。
翌日、錦衣衛(きんいえい)から伝令が届く。陸铮(りく・そう)は、陸羽林(りく・うりん)ら3人が内堂で取り調べを受けていることを知る。趙苟(ちょう・こう)はすでに現場に到著していた。内堂に入ると、跪いている3人を見て、陸铮(りく・そう)は法に従い、有罪が確定していない者には跪く必要はないと宣言する。そして、彼らを縛り解いて席に座らせようとするが、錦衣衛(きんいえい)に冷たく拒否される。趙苟(ちょう・こう)は聖上の口実を理由に傍聴を要求するが、陸铮(りく・そう)は内官が政に関与することはできないとして、聖旨の真偽を疑う。そして、懲罰として廷杖20回を命じ、司礼監に連れ戻す。
審問は続く。李霧(り・む)は罪人として審理を命じられ、陸铮(りく・そう)は彼の刑を解く。李霧(り・む)は手錠をつけたまま著席する。陸羽林(りく・うりん)は、追捕に関する公文書について言及し、兵部で確認する必要があると述べる。すると、李霧(り・む)の隣にいる錦衣衛(きんいえい)が翡翠の印を示し、警告する。李霧(り・む)は陸铮(りく・そう)に兵部に行くように頼み、闇闇に注意するよう忠告する。
兵部では、陸铮(りく・そう)は公文書を詳しく調べ、火漆の封印がないことに気づく。彼は部下に文書を鎮撫司に持ち帰らせ、自身は密かにその場を去る。しかし、途中で再び夜不収(やふしゅう)の襲撃を受け、重傷を負う。幸い、馬車の助けで危機を脱する。
一方、鎮撫司では、司向南(し・きょうだん)は自分の名前で書かれた公文書を見て驚き、陸羽林(りく・うりん)に問い詰める。李霧(り・む)が介入しようとするが、錦衣衛(きんいえい)は命令を実行するとして司向南(し・きょうだん)に重罰を科し、李霧(り・む)の名前を叫んで混乱を招こうとする。李霧(り・む)は、陸羽林(りく・うりん)が司向南(し・きょうだん)を守ろうとする姿を見て、衝撃を受ける。
夜が訪れ、李霧(り・む)と陸羽林(りく・うりん)は詔獄前で香を焚いて友を弔う。その後、危険な状況に陥る。叫び声が響き渡る中、李東方(り・とうほう)が現れ、李霧(り・む)を無理やり刑房に連れて行く。瀕死の陸羽林(りく・うりん)を見て、李東方(り・とうほう)はその拷問の内容を明かし、翌日まで生き延びさせることを約束する。陸羽林(りく・うりん)は、命の終わりに李霧(り・む)に重要な任務を託し、無常簿から自分の名前を消すように頼む。そして、李霧(り・む)を守るため、宋鶴鳴(そう・かくめい)殺害の罪を一人で背負うつもりだと語る。李霧(り・む)は感動し、陸羽林(りく・うりん)を父として跪拝する。壮絶な場面である。
詔獄の外には、無常簿が1冊落ちており、そこには「宋」という文字が記されている。複雑で秘密裏に行われてきた過去の出来事が明らかになりつつある。そして、それは陸铮(りく・そう)、李霧(り・む)、そして朝廷全体に大きな影響を与えることになるだろう。
第21話の感想
第21話は、緊張感と衝撃が満載の展開で、視聴者を釘付けにした。特に、陸铮(りく・そう)と李霧(り・む)のそれぞれの行動が、物語に大きな変化をもたらした。
陸铮(りく・そう)は、聖意に従って行動を開始し、詔獄の謎に迫っていく。一方、李霧(り・む)は復讐への執念に駆り立てられ、危険な状況に身を投じる。
陸铮が錦衣衛(きんいえい)と対立し、趙苟(ちょう・こう)の企みを暴こうとする姿は、正義感溢れる彼の性格を浮き彫りにしている。また、李霧(り・む)が陸羽林(りく・うりん)の死を目の当たりにして、復讐を決意するシーンは、彼の心の葛藤をリアルに描いている。
つづく