山河之影 錦衣衛(きんいえい)と謀りの王朝 第22話 あらすじ/ネタバレ

鍾楼の隠し部屋で、張俊清(ちょう·しゅんせい)は陸铮(りく・そう)の傷を手当てしている。漂う花のかおりは、陸铮(りく・そう)を謎の夜不収(やふしゅう)との戦いの場面へと思い起こさせる。その香りは、目の前の張俊清(ちょう·しゅんせい)が、あの恐ろしい鬼面夜不収(やふしゅう)であることを悟らせた。張俊清(ちょう·しゅんせい)は重い口調で真実を明かす。宋鶴鳴(そう・かくめい)、王克恭(おう・こくきょう)、陸羽林(りく・うりん)の3人は、燕(えん)王が李厳を陥れ、東宮(とうぐう)を謀るための駒であり、陸铮(りく・そう)の週りのすべては、巧妙に張り巡らされた嘘だったのだ。衝撃を受けた陸铮(りく・そう)は、痛みを無視して窓から飛び降り、地面に倒れた。

翌朝、錦衣衛(きんいえい)は李霧(り・む)の足かせを外し、威厳ある飛魚服を著せ、宋鶴鳴(そう・かくめい)の無常簿を鄭重に手渡した。陸铮(りく・そう)がよろよろとやって来て、李霧(り・む)は慌てて彼の傷を包帯する。陸铮(りく・そう)は昨夜の危険な出来事を語り、張俊清(ちょう·しゅんせい)の正体を明かした。李霧(り・む)はため息をつき、詔獄で見た陸羽林(りく・うりん)の不屈の精神を語る。絶望的な状況でも陸铮(りく・そう)のために立ち向かう姿は、真の英雄の姿だと。

激しい雨の中、陸羽林(りく・うりん)は病を押して内堂に入り、司向南(し・きょうだん)の官印を盗んだことを認め、宋鶴鳴(そう・かくめい)の死の責任を負うと自白した。李霧(り・む)は突然匕首を陸羽林(りく・うりん)に向け、陸铮(りく・そう)の心に恨みを芽生えさせようとする。陸铮(りく・そう)は悲しみと怒りに満ちているが、陸羽林(りく・うりん)が自分の腕の中で息を引き取るのをただ見守るしかなかった。

真実が明らかになり、李霧(り・む)は洪武(こうぶ)25年の雨の夜に少年殺しをしたのは自分だと認めた。陸铮(りく・そう)は怒りを抑えきれず、剣を振り下ろし、李霧(り・む)は片手を失った。

李霧(り・む)は逃げようとするが、錦衣衛(きんいえい)に囲まれてしまう。生死の瀬戸際、彼は「同馬共済、不疑不負」と書かれた紙片を見せ、陸铮(りく・そう)の心にある情義を呼び起こそうとする。袁忠道(えん·ちゅうとう)の出現は、事態をさらに複雑にした。李霧(り・む)はすぐに無常簿を袁忠道(えん·ちゅうとう)に渡し、説得の結果、陸铮(りく・そう)は怒りを抑えきれず、剣を投げ捨てた。

夜が更け、李霧(り・む)は一人で詔獄を訪れ、陸羽林(りく・うりん)に黙祷を捧げる。心は晴れ晴れとしており、自分の行動に悔いはないと思っている。

4ヶ月が経ち、沈老板(しんろうばん)は義手を李霧(り・む)に渡し、彼の依頼が完瞭したことを告げた。鎮撫司に戻った李霧(り・む)は、錦衣衛(きんいえい)の報告を受け、無実の人間を逮捕しないよう厳命し、賭博師を取り締まって風紀を正すことに力を注いだ。

夜が深まり、李霧(り・む)は夜行衣を著て文華殿に忍び込む。実は、陸铮は袁忠道(えん·ちゅうとう)によって密かに宮中に匿われていた。袁忠道(えん·ちゅうとう)は張俊清(ちょう·しゅんせい)らへの不信感を募らせ、無常簿を陸铮に託し、あらゆる名工を集めたにもかかわらず、魚瞑鎖(ぎょめいさ)の謎を解くことができなかったことを告白した。陸铮は全力を尽くして解決策を探すと約束した。

魚瞑鎖(ぎょめいさ)の秘密を探るため、李霧(り・む)は誕生日の名目で、役人を遊覧船に招いて宴会を開く計画を立てた。しかし、実は皇宮の八宝庫に忍び込むのが目的だった。そこで舒棠(しょ・とう)と出会い、彼女の助けを借りて、密道から脱出した。

鎮撫司の前には、郭(かく)大人とその仲間を一網打尽にしたという報告を受ける陸铮の姿があった。李霧(り・む)は山積みの名刺を前に、複雑な気持ちになった。

皇宮の帳房では、皇帝が臨席して帳簿を調べ、袁忠道(えん·ちゅうとう)は国庫が空っぽであることに苦悩していた。そこに舒棠(しょ・とう)が現れ、彼女の驚異的な記憶力は皇帝を大いに喜ばせ、後宮の帳房を任せることになった。

夜が訪れ、陸铮が交代で去った後、袁忠道(えん·ちゅうとう)は舒棠(しょ・とう)を文華殿に呼び寄せた。亥の刻三つ、天燈が掲げられ、李霧(り・む)は約束通りに現れた。彼は舒棠(しょ・とう)が趙苟(ちょう・こう)と一緒に去るのを目撃し、次の行動を密かに計画した。権力、忠誠、知恵をめぐる戦いは、闇流の中で静かに進行している。

第22話:衝撃の真実と新たな展開

第22話は、衝撃の真実と新たな展開が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。

まず、陸铮の正体と週りの人物の真実が明らかになりました。宋鶴鳴(そう・かくめい)、王克恭(おう・こくきょう)、陸羽林(りく・うりん)は燕(えん)王の策略の駒であり、陸铮の週りのすべては嘘で構築されていたという衝撃的な事実が、物語に大きな波紋を投げかけました。

また、陸羽林(りく・うりん)の死と李霧(り・む)の過去も明らかになりました。陸羽林(りく・うりん)は最後まで陸铮を庇い、李霧(り・む)は洪武(こうぶ)25年の雨の夜に少年を殺したことを告白しました。これらの衝撃的な展開は、物語の緊張感を高め、今後の展開を予測不可能なものにしました。

一方で、新たな展開も示されました。陸铮は袁忠道(えん·ちゅうとう)から無常簿を託され、魚瞑鎖(ぎょめいさ)の謎を解くことを決意しました。また、李霧(り・む)は義手を手に入れ、再び錦衣衛(きんいえい)として活躍する姿が描かれました。

つづく