山河之影 錦衣衛(きんいえい)と謀りの王朝 第5話 あらすじ/ネタバレ

洪武(こうぶ)三十年、北疆重鎮 魯王城

焼け焦げた城壁と灰燼の中、李東方(り・とうほう)は炎の剣を手に残骸を駆け抜け、守衛を斬り倒していく。その最中、張俊清(ちょう·しゅんせい)の首筋に目立つ刀痕を見つけ、詔獄に関係があると誤解し、復讐のために佩刀を託す。

夜が訪れ、李東方(り・とうほう)は李霧(り・む)の顔を覆う布を取り除くと、二人は視線を交わす。李霧(り・む)は、自分を気絶させた相手が李東方(り・とうほう)だと知る。李東方(り・とうほう)もまた、李霧(り・む)の首筋の傷跡に気づき、彼女が案牘庫の記録を破棄しようとした意図を理解する。魚瞑鎖(ぎょめいさ)についての李霧(り・む)の闇示に対し、李東方(り・とうほう)は本題に入るのではなく、一緒に夕食をとることを提案する。

二人は鶏鵝巷の奥にある食堂に入り、李霧(り・む)は両手を縛られたまま食事をする。そこに王叔と近所の住民が駆けつけ、王叔は李東方(り・とうほう)に李霧(り・む)を解放するよう懇願する。李東方(り・とうほう)は淡々と、これは李霧(り・む)への恩返しだと告げ、王叔は店の自慢の酒を差し出す。食事中、李東方(り・とうほう)は李霧(り・む)に、魚瞑鎖(ぎょめいさ)を渡さなければ無辜の人々が巻き込まれると警告する。

一方、張記綢緞鋪では、宋天意(そう・てんい)が李霧(り・む)と李東方(り・とうほう)の行方を張俊清(ちょう·しゅんせい)に密告する。夜不収(やふしゅう)の仮逆者である李東方(り・とうほう)について聞いた張俊清(ちょう·しゅんせい)は、表情を曇らせ、何も言わずに去っていく。

一人の子供が李霧(り・む)のもとに駆け寄り、逃げようとする李霧を脅迫して同行を要求する。李霧は子供が家に戻るための荷造りをしているだけだと思い込むが、実は彼は鶏鵝巷の住民全員を逃がそうとしていた。李霧は表面上は承諾するが、隙を見て脱出しようとする。しかし、途中で夜不収(やふしゅう)に阻まれてしまう。夜不収(やふしゅう)は、魚瞑鎖(ぎょめいさ)が誰の手に渡ろうとも、李東方によって鶏鵝巷は皆殺しにされると脅迫し、魚瞑鎖(ぎょめいさ)を渡せば李東方の命は助かると告げる。

鶏鵝巷の駅舎では、謝鏗然(しゃ・こうぜん)が管事に李霧の行方を尋ねていると、ちょうど李霧が現れる。謝鏗然(しゃ・こうぜん)は王克恭(おう・こくきょう)殺害事件の手がかりを問いただし、李霧は真相は今夜明かされると答える。そして、謝鏗然(しゃ・こうぜん)は部下に緊急公文を持たせて鎮撫司に戻らせ、自身は李霧を追う。

鎮撫司では、陸铮(りく・そう)が司向南(し・きょうだん)に助けを求め、公文の内容を知った司向南(し・きょうだん)は官印山への応援を要請する。しかし、司向南(し・きょうだん)は陸铮(りく・そう)を解放し、3時間以内に官印山に戻るよう命じると、陸铮(りく・そう)が脱獄したと偽って全市で指名手配する。

官印山では、李霧が謝鏗然(しゃ・こうぜん)に夜不収(やふしゅう)が真犯人であることと、魚瞑鎖(ぎょめいさ)に隠された秘密を明かし、危険から遠ざかるよう忠告する。謝鏗然(しゃ・こうぜん)は、陸铮(りく・そう)を救うためにどんな犠牲も払うと決意する。

鍾楼の密室では、張俊清(ちょう·しゅんせい)と袁忠道(えん·ちゅうとう)が密談する。袁忠道(えん·ちゅうとう)は、張俊清(ちょう·しゅんせい)が官印山で李東方を殺し、魚瞑鎖を取り戻せば、沐家の秘密を明かすと約束する。

翌朝、李霧と謝鏗然が官印山で魚瞑鎖を見つけると、李東方と舒棠(しょ・とう)が現れる。謝鏗然は李霧と魚瞑鎖を鎮撫司に連れ戻そうとするが、舒棠(しょ・とう)が襲いかかってくる。李霧は隙を見て魚瞑鎖を「落とす」。李東方はその策略を見抜き、張俊清(ちょう・しゅんせい)と戦い始める。そこに宋天意(そう・てんい)が加勢し、李東方を殺害する。舒棠(しょ・とう)が駆けつけた時には、戦いはすでに終わっていた。

張俊清(ちょう・しゅんせい)と宋天意(そう・てんい)は李霧を包囲し、謝鏗然が身を挺して李霧を庇い、剣に倒れる。李霧は謝鏗然を医館に運ぼうとするが、傷が重く、李霧の背中で息を引き取る。李霧は悲しみを堪えて謝鏗然の遺体を置き去りにし、森に隠れると、悲しみに暮れる陸铮(りく・そう)が錦衣衛(きんいえい)と共に謝鏗然の遺体を運んでいく姿を見る。

李霧は密林に戻ると、錦衣衛(きんいえい)が山を捜索していることに気づく。彼は川辺に急ぎ、血を洗い流すと、偶然にも李東方の遺体を見つけ、複雑な思いに駆られる。陰謀と犠牲に覆われたこの地で、李霧は真の戦いと選択がこれから始まることを悟る。

第5話の感想

第5話は、衝撃的な展開と複雑な人間模様が描かれた回でした。李東方と李霧の意外な関係、王叔の李霧への深い愛情、謝鏗然の陸铮への友情など、様々な感情が交錯し、視聴者の心を揺さぶります。

特に印象的だったのは、李東方の最期です。彼は最後まで自分の信念を貫き、命を落としました。彼の死は、この物語の大きな転換点となるでしょう。

また、張俊清(ちょう・しゅんせい)と袁忠道(えん·ちゅうとう)の密談も気になるところです。袁忠道(えん·ちゅうとう)が張俊清(ちょう・しゅんせい)に沐家の秘密を明かすという約束は、今後の展開に大きな影響を与えるはずです。

つづく