山河之影 錦衣衛(きんいえい)と謀りの王朝 第7話 あらすじ/ネタバレ
十年前
詔獄の重苦しい雰囲気の中、宋鶴鳴(そう・かくめい)と王克恭(おう・こくきょう)は李厳を厳しく尋問していた。李厳は息子?李豊の安全を条件に、重要な使命を明かす。それは東宮(とうぐう)からの密語であり、沐景高(ぼく·けいこう)に伝えるよう託されていたものだった。
現在
儀門校場で陸铮(りく・そう)の処刑が行われようとしていた。しかし、司向南(し・きょうだん)は自ら刀を振るい、陸铮(りく・そう)を斬首しようとする。そこに宮中の公公が現れ、聖旨を伝える。陸铮(りく・そう)は即刻護衛の職に就くこととなり、処刑は免れた。
金鑾殿では、袁忠道(えん·ちゅうとう)が陸羽林(りく・うりん)に洪武(こうぶ)二十五年の旧事を尋ねる。陸羽林(りく・うりん)は沐景高(ぼく·けいこう)の自害を目撃したと証言し、その死を確証する。さらに、鎮撫司の記録には李厳と沐景高(ぼく·けいこう)が東宮(とうぐう)を陥れたこと、宋鶴鳴(そう・かくめい)が李豊と沐景高の次女を逃がしたことが記されていた。
陸铮は袁忠道(えん·ちゅうとう)に、自分が詔獄に侵入して囚人を解放したこと、宋鶴鳴(そう・かくめい)が自分の過ちを償うために罪を犯したことを告白する。聖上は真相を明らかにし、宋鶴鳴父子を潔白にすることを宣言する。陸铮は百戸の職に任命され、逆党事件の審理と王克恭(おう・こくきょう)の親族の処刑を命じられる。
陸铮は謝鏗然(しゃ・こうぜん)の遺体が晒し者にされていることを知り、李霧(り・む)と共に簡素な葬儀を行う。陸铮は李霧(り・む)から謝鏗然(しゃ・こうぜん)の死の真相を聞き、怒りを抑えきれずに立ち去る。
酔仙楼で、李霧(り・む)は謝鏗然(しゃ・こうぜん)の遺誌を継ぎ、楽しく生きようと提案する。酔った李霧(り・む)を船に寝かせた陸铮は、李霧(り・む)が謝鏗然が生前購入した布を持っていることに気づく。翌日、目覚めた李霧(り・む)は記憶が曖昧なまま、陸铮に王克恭(おう・こくきょう)が逆党ではないと主張する。陸铮は生きてこそ現状を変えられると説得し、李霧に徐侯爺から王克恭に贈られた贈り物を返すよう指示する。
午時三刻、鎮撫司前で司向南(し・きょうだん)は陸铮に処刑を急かす。しかし、李霧が現れ、吉時が過ぎたことを理由に処刑を延期させる。
金鑾殿で、司向南(し・きょうだん)は陸铮の行動を非難するが、陸铮は徐侯爺も逆党に関与している可能性を示唆する。袁忠道(えん·ちゅうとう)は陸铮の提案を受け入れ、裁量権を拡大する。
鎮撫司の外では、巧妙な芝居が繰り広げられる。舒棠(しょ・とう)は李霧の妻を装い、陸铮から路引と手紙を受け取る。陸铮の試問にも冷静に対応し、疑われることなく官舎へと案内される。官舎は実は王克恭の旧宅であり、李霧は舒棠(しょ・とう)と二人きりになる。李霧は舒棠(しょ・とう)の目的と李東方(り・とうほう)の指示を尋ねるが、窓の外から視線を感じ、巧みに対応して舒棠(しょ・とう)の身元を隠す。
第7話の感想
第7話は、緊迫感と謎が交錯する、見応えのあるエピソードでした。特に、陸铮の過去が明らかになるシーンは衝撃的でした。彼の父親である宋鶴鳴が、陸铮の過ちを償うために罪を犯したという事実は、陸铮の心に大きな影を落としていることが伝わってきました。
また、李霧と舒棠(しょ・とう)のやりとりも興味深かったです。李霧は、謝鏗然の遺誌を継いで生きようとする強い意誌を感じさせ、舒棠(しょ・とう)は、李東方(り・とうほう)の指示に従って行動する冷静さと狡猾さを見せました。
つづく