卿卿(きょうきょう)日常 ~宮廷を彩る幸せレシピ~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

書院にて

厳かな雰囲気の中、管事嬷嬷は「女子之德」をテーマにした作文課題を発表します。学子たちは、女性の品格について深く考察することを求められます。

上官(じょうかん)婧(じょうかん・せい)は、独自の視点で『列女伝』と『孽嬖伝』を引用し、女性の持つべき徳行について論じます。彼女は、忍耐強く正義感に溢れているだけでなく、見義勇為に立ち向かう侠気も重要であると主張します。

一方、李薇(り・び)はより前衛的で開放的な筆致で、女性も男性と同等の尊重と地位を得るべきだと主張します。彼女の「女子万歳」という主張は突飛に映りますが、多くの人々の心に平等への共感を呼び起こします。

嬷嬷は、李薇(り・び)の作文を読んで驚きと不快感を覚えます。しかし、彼女の主張の背後に民意が隠されていることに気づきます。嬷嬷は、李薇(り・び)を罰として留置することを試みますが、それは現状に対する無言の抗議でもあります。

さらに、嬷嬷は宋舞(そう・ぶ)の参加を秘密にしておき、結果を操作することで事態を収拾しようと考えます。しかし、この企てはさらなる波紋を呼び起こします。

尹府にて

李薇(り・び)の作文の噂は、各少主の耳にも届きます。尹崢(いん・そう)は、夫人の叱責を受け、李薇(り・び)は申し訳なさそうに謝罪します。そして、次の試験で必ず上位に入ると誓います。

尹崢(いん・そう)は、李薇を責めるどころか、優しい言葉で慰め、全力で守ると約束します。これは、通常の愛情を超えた深い愛情と責任感の表れです。

夜が訪れ、尹崢(いん・そう)は李薇に勉強を教えます。彼は、李薇が美しく着飾っていることに気づきます。少女の心は、その瞬間、優しく解き明かされます。

李薇は少し恥ずかしがり、突然の親密な雰囲気から逃げ出そうとします。しかし、尹崢(いん・そう)はそっと彼女の袖をつかみ、一人暮らしには気を付けるようにと囁きます。彼の言葉には、愛情と名残惜しさが込められています。

李薇は笑顔で応えますが、心は小鹿のようにドキドキして、なかなか落ち着きません。

金川(きんせん)への旅

その後、尹崢(いん・そう)と尹岸(いん・がん)は金川(きんせん)への旅に出発します。道は遠く、危険が潜んでいます。

途中で盗賊に遭遇しますが、尹崢(いん・そう)は非凡な武術で賊を倒します。彼の勇気ある行動は、尹岸(いん・がん)の尊敬を集めます。

金川(きんせん)に到着すると、宮殿は壮大で豪華です。しかし、金川(きんせん)の主は、借金を理由に強硬な態度で臨みます。

尹崢(いん・そう)は冷静に金川(きんせん)の窮状を見抜き、盗賊を掃討することで借金の猶予を得ることを提案します。金川の主はこれを認め、新川(しんせん)は貴重な時間を獲得します。

帰還と未来

帰還の日、李薇は寒風にもかかわらず、門の外で待ち続けます。月の光が彼女の期待に満ちた心を照らします。

尹崢(いん・そう)が帰ると、彼女は試験に落ち込んだと思い込みます。しかし、李薇は喜びを爆発させ、首席になったことを告げます。この知らせは春風のように、すべての陰鬱を吹き飛ばします。

金川での功績が認められた尹崢(いん・そう)は、新川(しんせん)主から開府の許可を得ます。尹崢(いん・そう)はこれを機に、李薇を正室に迎えたいと父親に正式に願い出ます。当初は疑問の声が上がりますが、李薇の才能と努力は最終的に認められます。

新居で、李薇は自分の希望通りに改修された屋敷を眺め、未来への憧れと期待に胸を膨らませます。彼女は何度も故郷に帰りたいと口にしていましたが、突然訪れた幸せに直面し、新川(しんせん)で、尹崢(いん・そう)のそばで生きる未来について真剣に考え始めます。

ついに、月明かりが美しい夜、李薇は勇気を振り絞って尹崢(いん・そう)に心の疑問をぶつけます。尹崢(いん・そう)は、彼女のすべての疑問と期待に、最も誠実な気持ちで答えます。二人の愛は、この瞬間に最高の形で昇華されます。

第10話の感想

第10話は、波乱に満ちた展開と胸キュンシーンが満載の回でした。

李薇の成長:

李薇は、作文課題で女性としてのあり方を大胆に主張し、その後も努力を重ねて首席を獲得しました。彼女の成長と自立の姿は、多くの視聴者に勇気を与えたことでしょう。

尹崢(いん・そう)の愛情:

尹崢(いん・そう)は、李薇を心から愛し、彼女の夢を応援し、常に守ろうとしています。彼の深い愛情と包容力は、視聴者の心を温かくしました。

金川での活躍:

金川での尹崢(いん・そう)の活躍は、彼の勇気と知恵を証明するものでした。彼が金川との問題を解決し、新川(しんせん)のために貴重な時間を獲得したことは、今後の展開に大きな影響を与えるでしょう。

つづく