卿卿(きょうきょう)日常 ~宮廷を彩る幸せレシピ~ 第19話 あらすじ/ネタバレ

李薇(り・び)と宋舞(そう・ぶ)の出会い

李薇(り・び)は優しく宋舞(そう・ぶ)を慰め、角を曲がれば運命の人に出会えるかもしれないと励ます。その言葉に李薇(り・び)の視線は、近くのキノコ屋台に吸い寄せられる。新鮮なキノコを買おうと李薇(り・び)は足早に向かうが、宋舞(そう・ぶ)は自分の考えにふけり、足取りがおぼつかず、李薇(り・び)とはぐれてしまう。

李薇を探し回る宋舞(そう・ぶ)は、泣きじゃくる少女に出会う。少女は宋武(そう・ぶ)という人を待っているという。知らない名前と人物に戸惑いながらも、宋舞(そう・ぶ)は少女を助けることにする。一方、妹を探し回る宋武(そう・ぶ)は、李薇と出会う。同じような名前の「宋舞(武)」の出会いは、誤解と偶然が交錯する小さな挿話となる。

三少主の病と女たちの決意

墨川から戻った三少主は、医者の指示に従って滋養強壮剤を大量に服用する。しかし、薬の過剰摂取は逆に彼の体を蝕み、ついに彼は病に倒れてしまう。

太医の診断は意外にも、三少主には子供を産む能力があるという朗報だった。しかし、なぜ長年子供がいなかったのかという疑問は残る。

姉妹たちの何気ない会話が、三少主の心を傷つける。避妊薬の秘密を偶然耳にした三少主は激怒し、家法で罰しようとする。しかし、李薇と元英(げん・えい)が間にに入り、事態を収拾する。三少主の怒りと脅迫に、女たちは沈黙せず、長年の不平等と冷遇を暴露し、家を出ることを決意する。

女たちの自立と宋舞の恋

三少主は女たちの生活費を断つことで彼女たちを引き留めようとするが、霜降(そうこう)たちはすでに去る決意を固めており、海棠(かいどう)の決断は三少主をさらに驚かせる。屋敷を出た女たちは生活に困窮するが、李薇と元英(げん・えい)は尹崢(いん・そう)が語っていた女性の起業の可能性を思い出し、共同で資金を出し合って店を開くことを決意する。

李薇が宋舞にこの計画を伝えようとしたとき、宋舞の心はすでに書生の宋武(そう・ぶ)に完全に傾いていることに気づく。宋武(そう・ぶ)の心を掴むために、宋舞は李薇に相談する。李薇は直接的な経験はないものの、両親の愛の物語を参考に、宋舞に勇気を出して気持ちを伝えるよう励ます。

宋舞は李薇の両親に倣い、「英雄救美」の芝居を打とうとするが、宋武(そう・ぶ)に見破られてしまう。書斎が被害を受けたことに罪悪感を抱く宋舞だったが、諦めずに宋武に自分の気持ちを告白する。実は、宋武も宋舞に惹かれていたが、身分の違いを気にして愛を告白できずにいた。妹の励ましを受けて、宋武はついに勇気を出し、宋舞に自分の気持ちを伝える。

その様子を目にした李薇は、喜びと安心で胸がいっぱいになる。しかし、長女として宋舞の将来を心配しないわけにはいかない。そこで、李薇は尹崢(いん・そう)に宋武の気持ちを試すように頼む。尹崢(いん・そう)は宋武に官職を与えることで経済的な負担を軽減しようと提案するが、宋武はそれを断固拒否し、長年の苦労を無駄にしたくない、実力で功名を得たいと答える。尹崢(いん・そう)は宋武の気概に敬意を表し、満足げに微笑む。

これらの出来事は、宋舞と宋武の間に、美しい恋が待っていることを予感させる。

第19話感想

第19話は、様々なドラマが展開される波乱の回でした。

まずは、李薇と宋舞の出会いが印象的でした。李薇の優しさと宋舞の純粋さが伝わってくるシーンでした。また、三少主の病と女たちの決意も大きな見どころでした。長年苦しめられてきた三少主の態度に、視聴者は怒りを覚えるとともに、女たちの決意に共感するのではないでしょうか。

そして、宋舞と宋武の恋の始まりも、胸キュン必至の展開でした。李薇の両親の愛の物語を参考に、勇気を出して気持ちを伝える宋舞の姿は、応援せずにはいられません。また、身分の違いを気にしていた宋武が、ついに自分の気持ちを伝えるシーンは、感動的でした。

尹崢(いん・そう)が宋武の気持ちを試すシーンも、見逃せません。尹崢(いん・そう)の宋武に対する敬意が伝わってくるシーンでした。

つづく