卿卿(きょうきょう)日常 ~宮廷を彩る幸せレシピ~ 第26話 あらすじ/ネタバレ

郝葭(かく・か)は無事に逃げ出したものの、尹嵩(いん・すう)の敵意は消えていない。李薇(り・び)たちは郝葭(かく・か)の未来のために、彼女を苦境から救い出す方法を模索する。鍵を握るのは川夫人(せん ふじん)だ。九川の伝統に従えば、尹嵩(いん・すう)が反対しても、川夫人(せん ふじん)が勅命を下せば、郝葭(かく・か)は自由を取り戻し、この束縛から逃れることができる。

少主たちは傍観せず、郝葭(かく・か)のために宮殿を訪れる。五少主は真っ先に主君に懇願するが、郝葭(かく・か)と不倫関係にあると誤解されてしまう。さらに昨夜の騒動もあり、激怒した主君は五少主に二十回の鞭打ちを命じる。意外にも五少主は歯を食いしばって耐え、一言も発しない。その強靭さに主君も心を動かされ、小さくため息をつく。

三少主は別の方法で川夫人(せん ふじん)に働きかける。二少主の邸宅の問題を持ち出し、川夫人(せん ふじん)の介入を促そうとする。しかし、川夫人(せん ふじん)はすべてお見通しで、家事には干渉しないと断言する。そこで三少主は、郝葭(かく・か)を外に出して外からの非難を避けることを提案し、川夫人の意に沿う。

そのとき、和夫人の簪が届けられる。その簪は、川夫人との深い友情と複雑な感情を思い出させるものだった。和夫人はかつて寵愛を受けて子供を産んだが、川夫人との関係は悪化し、産後うつで性格が変わり、主君に遠ざけられてしまう。しかし、和夫人の自殺未遂は川夫人の心に残り、ついに決意を固め、勅命を下して郝葭(かく・か)を邸宅から解放する。

一方、尹崢(いん・そう)は神婆の背景を徹底的に調べ、彼女の家族が卑劣な行為を繰り返してきたことを突き止める。海棠(かいどう)と三少主は協力して、神婆の家族の面倒を見ると偽って、尹嵩(いん・すう)の耳に情報を吹き込む。海棠(かいどう)は三少主が慈悲深い心を持っていると勘違いしていたが、実際には三少主は詐欺師一家を騙して投獄するつもりだった。

尹嵩(いん・すう)は嫌々ながらも郝葭(かく・か)を解放する。しかし、怒りが収まらず、郝葭(かく・か)に人前で服を脱ぐように要求する。郝葭(かく・か)は驚きながらも従い、その強靭さを示す。尹嵩(いん・すう)はさらに衣服を脱がせようとするが、郝葭は必死に抵抗する。そこに趙芳如(ちょう・ほうじょ)が現れ、勇敢に郝葭を救い出す。趙芳如(ちょう・ほうじょ)はその後、尹嵩(いん・すう)と対峙し、彼の陰謀を暴き、二人の関係は最悪になる。

一方、美食荟が提供する産後ケアと産後うつに関する啓蒙活動は、意外にも和夫人の注目を集める。彼女は李薇(り・び)を宮殿に呼び、叱責されると思っていたが、和夫人から注意を受け、事態を主君に報告しないように忠告される。李薇(り・び)は勇気を出して和夫人の過去について尋ねると、和夫人の心に触れてしまう。二人は長い間話し合い、和夫人は初めて人に過去を語り、涙を流す。

尹崢(いん・そう)が駆けつけ、母子の情深い会話を目撃し、心の中のわだかまりも解ける。その後、李薇(り・び)と尹崢(いん・そう)は酒楼で偽札流通事件に遭遇する。偽札の蔓延を防ぐために、彼らは食事券と偽札を交換し、人々に偽札撲滅運動への参加を呼びかける。市場の安定を維持し、知恵と勇気を示すことに成功する。

第26話の感想

第26話は、ハラハラドキドキの展開が続く、見応えのある回でした。郝葭の運命を左右する川夫人の決断、尹嵩(いん・すう)の執念深さ、そして李薇(り・び)たちの奮闘が見どころです。

特に印象に残ったのは、郝葭の強さです。尹嵩(いん・すう)の要求に屈することなく、毅然とした態度で立ち向かう姿は、見ていて勇気をもらえます。また、李薇と和夫人の心温まるシーンも感動的でした。和夫人が李薇に心を開き、過去の苦しみを打ち明ける場面は、涙なしには見られません。

つづく