卿卿(きょうきょう)日常 ~宮廷を彩る幸せレシピ~ 第39話 あらすじ/ネタバレ
月明かりが静かに降り注ぐ夜、李家の人々は皆一堂に会し、賑やかな雰囲気の中で食卓を囲んでいた。婿である尹崢(いん・そう)の品性と誠意をより深く知るため、李文弼は巧妙に酒宴を催した。本意は酒を使って尹崢(いん・そう)を試すことだったが、二人はいつしか意気投合し、酔いの中で互いに尊敬の念を抱くようになった。酒の勢いで、李文弼は尹崢(いん・そう)と元英(げん・えい)の結婚に抱いていた疑念と不満を打ち明けた。李薇(り・び)からの手紙で事情を知ったことで、ようやく心が晴れたのだ。尹崢(いん・そう)は李薇(り・び)を大切に思う気持ちを誠実に伝え、李文弼はようやく安心し、満足そうに眠りについた。
その頃、李蒼は尹崢(いん・そう)の世話をするよう命じられたが、李薇(り・び)は尹崢(いん・そう)の酒癖を知っていたため、弟が気まずい思いをしないように急いで部屋に向かった。部屋に入ると、酔っぱらった尹崢(いん・そう)の姿に、李薇は胸に言い表せない愛情が湧き上がり、そっとキスをした。そして、尹崢(いん・そう)を寝床に連れて行こうとしたが、尹崢(いん・そう)は李薇を優しく抱きしめ、二人は熱いキスを交わした。
翌朝、玉瓶(ぎょくへい)と玉盏に起こされて李薇は夢から覚めた。今日は尹崢(いん・そう)との結婚式の日だった。六少主府は赤い布で飾られ、喜びに満ち溢れていた。賓客が座り、新川(しんせん)主と和夫人は上座に座って、新郎新婦の入場を静かに待っていた。祝福の声の中、李薇と尹崢(いん・そう)は手を取り合って入場し、跪いて聖旨を受け、正式に夫婦となった。李薇は六少主府の女主人となり、多くの人々から祝福を受けた。
結婚式の後、夫婦となって数年が経ったが、二人は伝統に従って合歓酒を飲み、お互いへの深い愛情を示した。忙しい合間を縫って夕食を共にするが、テーブルの上の甘いお菓子よりも、二人が見つめ合う温かさは格別だった。夜になると、月光が降り注ぐ中、二人は花の下で抱き合い、赤いろうそくの灯りで幸せな世界へと歩みを進めた。
李薇は、今の社会の女性は自由を望みながらも、伝統的な教育に縛られていることに気づき、北苑書堂の教育内容を改革して、女性に生計を立てる術を教え、人生の可能性を広げたいと考えた。この考えは和夫人の賛同を得て、上奏を勧められた。李薇はプレッシャーを感じながらも、勇気を出して文章を書き上げた。しかし、この行動は嬷嬷から厳しい批判を受け、礼儀に反するとされた。李薇は道理を説き、姉妹たちと協力して美食会を開き、巧みに嬷嬷の考えを変えた。話し合いの末、嬷嬷は時代が変わり、女性も自立する必要があることを理解し、最終的に李薇の提案を支持することにした。
第39話の感想
第39話は、李薇と尹崢(いん・そう)の結婚式を軸に、二人の絆の深まりと李薇の成長を描く感動的なエピソードでした。
李文弼と尹崢(いん・そう)の酒宴のシーンは、二人の意外な共通点や互いへの理解が深まる様子がコミカルに描かれていて、思わず笑ってしまいました。また、李薇が尹崢(いん・そう)の酔った姿に愛情を感じてキスをするシーンは、二人のラブラブな様子が伝わってきて、とても微笑ましかったです。
結婚式は、華やかで幸せな雰囲気に包まれていて、見ているこちらも幸せな気持ちになりました。李薇と尹崢(いん・そう)が夫婦となって、これからも幸せに暮らしてほしいと心から願いました。
李薇が女性教育の改革を提案するシーンは、彼女の社会に対する意識の高さと行動力を感じました。伝統に縛られている女性たちを救いたいという彼女の思いは、とても共感できました。
つづく