卿卿(きょうきょう)日常 ~宮廷を彩る幸せレシピ~ 第40話 あらすじ/ネタバレ
尹崢(いん・そう)は主上に、新川(しんせん)は和親制度を廃止し、女子を強制的に入嫁させるべきではないと提案します。今年の擢選はすでに始まっていますが、秀女を選ぶのではなく、賢を選んで、九州の才能ある人材を集め、女子も朝に仕官できるようにするべきだと言います。そうすれば、九州の平和を維持でき、女子も自分の望む人生を追求できるようになります。主上は、これが李薇(り・び)の提案であるとすぐに理解し、良い考えだと思いました。尹崢(いん・そう)は元储なので、この件は彼に任せることにしました。
擢選の日が近づいてきたので、尹岸(いん・がん)は家を買い、客栈を経営して家賃収入を得ようと考えました。しかし、海棠(かいどう)に「それは汚い金儲けだ」と叱られてしまいます。その後、尹岸(いん・がん)は擢選が秀女から女官に変わったことを知り、从中利を得ようとしたのは良くなかったと反省します。小厮に励まされ、尹岸(いん・がん)は海棠(かいどう)に会いに行って、事情を説明しようとします。
女官の選考が盛んに行われている一方で、老十は相変わらず美しい夫人を探しており、彼女たちに点数を付けていました。そばにいた十一は、老十の態度は失礼だと指摘します。そのとき、老九は荷物を背負ってこっそり逃げ出そうとしていました。実は老九は主上に夫人を決められるのが怖くて、逃げ出したのです。和夫人と淳夫人は、兄弟たちに擢選が取り消されたことを伝えます。それを聞いた老九は大喜びし、老十は泣き叫んで受け入れようとしません。
時は流れ、再び同じようなことが起こります。今回の擢選では、李薇(り・び)のように活発な少女もいれば、郝葭(かく・か)のように温柔で賢淑な少女もいれば、上官(じょうかん)婧(じょうかん・せい)のようにさっぱりとした少女もいます。彼女たちはすぐに打ち解け、集まってこれからの生活を楽しみにしています。女官になれると知ると、みんな大喜びします。李薇(り・び)は、そんな若い女性たちを見て、昔の自分を思い出します。
尹崢(いん・そう)が李薇(り・び)を好きになったのはいつだったのか、彼自身もよく分かりません。ただ、この繰り返される日々の中で、彼の目にはもう誰も映らなくなりました。李薇(り・び)の存在のおかげで、平凡な生活も退屈ではなくなりました。日々が過ぎ、多くのことが変わっていきます。しかし、尹岸(いん・がん)だけは二十四節気の娘たちの顔と名前を覚えることができず、彼女たちからのお仕置きを免れることができません。
あっという間に中秋節がやってきました。今回は、李薇が宴会をすべて取り仕切ります。嬉しいことに、元英(げん・えい)も新川(しんせん)に来て、新しく任命された女官たちに講義をしてくれることになりました。李薇は明日も忙しく、一日中外で奔走しなければなりません。尹崢(いん・そう)は仕方ありませんが、内心は落胆しています。実は李薇は尹崢(いん・そう)の誕生日を忘れたわけではなく、明日尹崢(いん・そう)にサプライズをしようと考えているのです。
この日、李薇は外出して商売をしていましたが、帰路で車が故障してしまいました。一方、宮殿では中秋の宴が始まろうとしており、皆が楽しく集まっています。李薇がなかなか帰って来ないので、尹崢(いん・そう)はますます落胆し、食事もそわそわしてしまいます。しばらくして、李薇がようやく到着しました。彼女は長寿麺を持ってきて、尹崢(いん・そう)の前に置きます。皆で乾杯して、中秋の団らんと尹崢(いん・そう)の誕生日を祝います。そして、李薇は尹崢(いん・そう)にさらに嬉しいサプライズをプレゼントします。彼女は妊娠しているのです。
酒宴の後、皆は屋根に上がり、寄り添いながら、美しい花火を鑑賞し、太平の世を喜び合います。
第40話の感想
第40話は、波乱と感動が入り混じった回でした。尹崢(いん・そう)の提案によって、新川(しんせん)は和親制度を廃止し、女子も朝に仕官できるようになりました。これは、九州の平和と女性の権利のために大きな一歩です。
一方、尹岸(いん・がん)は相変わらずのトラブルメーカーぶりを発揮していましたが、最終的には海棠(かいどう)と仲直りすることができました。老九と老十の兄弟愛も微笑ましく、それぞれが幸せな道を歩み始める様子が描かれました。
そして、李薇と尹崢(いん・そう)の夫婦愛が最高潮に達した回でもありました。李薇は尹崢(いん・そう)のためにサプライズを企画し、さらに妊娠という嬉しい報告も。二人の絆はますます深まり、幸せな未来が約束されました。