陳情令 第20話 あらすじ/ネタバレ
夜の惨劇
夜闇に包まれた温氏の屋敷。王霊嬌(ワン・リンジャオ)は不吉な予感に駆られ、振り返ると、そこには血も凍るような光景が広がっていた。床の上に転がる2つの眼球、そして、その隣で横たわる無残な姿。恐怖に襲われた王霊嬌(ワン・リンジャオ)の悲鳴が屋敷に響き渡る。
隣の部屋で酒に溺れていた温晁(ウェン・チャオ)は、その叫び声に怒りを爆発させ、王霊嬌(ワン・リンジャオ)を叱りつける。しかし、その瞬間、冷風が部屋を吹き抜け、ドアが軋む音を立てて開く。そこには血まみれで、顔面が歪んだ王霊嬌(ワン・リンジャオ)の姿が。七つの穴から血を流し、まるで怨霊のようだった。
黒衣の笛吹き
屋根の上には、黒い衣をまとった魏無羨(ウェイ・ウーシエン)が佇んでいた。手には幽闇な光を放つ黒い笛を持ち、全身を濃い霧に包み、夜の闇に溶け込んでいる。魏無羨(ウェイ・ウーシエン)が哀れな笛の音を奏でると、王霊嬌(ワン・リンジャオ)の行動はますます奇妙になる。彼女は硬直した腕を伸ばし、温晁(ウェン・チャオ)に助けを求めるが、声には生気が感じられない。
恐怖に震える温晁(ウェン・チャオ)は、震える手で剣を握り、王霊嬌の体を突き刺す。しかし、彼女は痛みを感じないかのように、不自然な姿勢で這い続ける。絶望のあまり、王霊嬌は破片で自分の顔を切り裂き、魏無羨(ウェイ・ウーシエン)が投げた白い布の前で息絶える。
崩壊する温氏
精神崩壊を起こした温晁(ウェン・チャオ)は跪いて命乞いをする。温逐流(ウェン・ジューリウ)が駆けつけ、彼を連れ去る。間もなく、藍忘機(ラン・ワンジー)と江澄(ジャン・チョン)が率いる軍勢が屋敷に突入する。そこには、目を覆いたくなるような光景が広がっていた。温氏の一族は、絞首刑、焼死、溺死、毒殺など、様々な方法で惨殺されていた。
江澄(ジャン・チョン)は屋内で首を弔った王霊嬌を発見し、悲しみと怒りで紫電の鞭を彼女の死体に叩きつける。藍忘機(ラン・ワンジー)は、温氏が貼っていた邪悪な符が改ざんされ、邪悪なものになっていることに気づく。
一方、江澄(ジャン・チョン)は牢獄で溫情(ウェン・チン)を見つけ、温氏を離れれば受け入れると提案するが、拒否される。溫情(ウェン・チン)は温氏の血筋、特に連れ去られた弟の溫寧(ウェン・ニン)(ウェン・ニン)を気にかけており、傍観することはできない。江澄(ジャン・チョン)は仕方なく、溫情(ウェン・チン)に櫛を贈り、いざという時のために備える。
追跡と決戦
藍忘機(ラン・ワンジー)と江澄(ジャン・チョン)は温晁(ウェン・チャオ)を追跡するが、常に誰かが先に温氏の残党を殺していることに気づく。ついに温晁と温逐流(ウェン・ジューリウ)の隠れ家を発見した2人は、温晁が丸坊主になり、傷だらけで惨めな姿になっているのを目にする。温逐流(ウェン・ジューリウ)が温晁に薬を塗ろうとした瞬間、魏無羨(ウェイ・ウーシエン)が現れ、冷咲を浮かべて黒い笛を構え、一歩一歩近づいてくる。
温逐流(ウェン・ジューリウ)は命をかけて温晁を守ろうとするが、魏無羨(ウェイ・ウーシエン)が操る女鬼には敵わず、江澄(ジャン・チョン)の紫電によって倒される。魏無羨と江澄(ジャン・チョン)は力を合わせて温晁を斬り、江氏への復讐を果たす。
それぞれの道
その後、魏無羨は江氏の位牌の前に跪き、自分の努力と犠牲を静かに語り、複雑な思いにふける。そして、江澄(ジャン・チョン)と共に清河に向かい、久しぶりに師姉の江厭離(ジャン・イエンリー)と再会する。師姉は負傷した兵士の傷を丁寧に包んでおり、「師姉」という言葉を聞いて、驚いて振り返る。2人は見つめ合い、すべての苦労と苦難が癒されたかのように微咲む。
第20話の感想
第20話は、物語が大きく動く重要なエピソードでした。温氏の残虐性と魏無羨の闇堕ちが描かれ、衝撃的な展開が続きました。
特に印象的だったのは、王霊嬌の最期です。魏無羨の笛の音によって操られ、恐ろしい姿に変貌した彼女は、温晁に助けを求めながら、自らの手で命を絶ちます。このシーンは、魏無羨の力の恐ろしさと、温氏の悪行の代償をまざまざと見せつけられました。
また、江澄(ジャン・チョン)と溫情(ウェン・チン)の複雑な関係性も描かれました。江澄(ジャン・チョン)は溫情(ウェン・チン)を温氏から救い出そうとしますが、溫情(ウェン・チン)は温氏の血筋を守ることを選びます。2人のすれ違いは、温氏と江氏の間の深い溝を象徴しているように感じました。
ラストシーンでは、魏無羨と江厭離(ジャン・イエンリー)の再会が描かれました。長い戦いを経て、ようやく師姉と再会を果たした魏無羨の安堵した表情が印象的でした。このシーンは、希望の光が差し込んだような温かい気持ちになりました。
つづく