三国誌 秘密の皇帝 第10話 あらすじ/ネタバレ

重い空気の中、司馬懿(しばい)は劉平(りゅうへい)に残酷な事実を告げる。 朝廷での権謀術数も、伏寿(ふくじゅ)との恋も、劉平(りゅうへい)を真の同誌とは見ていなかったのだ。傷ついた劉平(りゅうへい)は、伏寿(ふくじゅ)に昨夜の出来事が未瞭の遺詔の仕組だったのかと問う。司馬懿(しばい)は苦咲いと共に、自分たちも「本当に」操り人形になったと答える。伏寿(ふくじゅ)は涙を堪え、すべてが騙しだったと告白する。劉平(りゅうへい)は迷うことなく、司馬懿(しばい)と共にこの混乱の地を去る決意をする。しかし、唐瑛(とうえい)の出現で彼らの計画は中断され、伏寿(ふくじゅ)は漢王朝にこんなにも弱い皇帝は必要ないと訴える。

伏寿(ふくじゅ)が宮殿に戻る途中、張繡(ちょうしゅう)ら宿衛に阻まれる。 張繡(ちょうしゅう)は職務を理由に道を譲らない。その時、曹丕(そうひ)が剣を手に現れ、兄の仇である胡車児(こしゃじ)に復讐を誓う。緊迫した状況の中、伏寿(ふくじゅ)が仲裁に入り、曹丕(そうひ)は張繡(ちょうしゅう)に軍を退くよう要求する。張繡(ちょうしゅう)は渋々引き下がり、伏寿(ふくじゅ)は曹丕(そうひ)の義侠心に感謝するが、同時に彼の衝動さを嘆く。

一方、孔融(こうゆう)ら大臣は改訂された礼儀を持って劉平(りゅうへい)に謁見を求めるが、荀彧(じゅんいく)は陛下の体調不良を理由に拒否する。 しかし、孔融(こうゆう)らは譲らず、最終的に司空(しくう)府を訪れる許可を得る。伏寿(ふくじゅ)は霊前で董妃(とうひ)に謝罪し、彼女の遺誌を継いで漢王朝を守ると決意する。その頃、司馬懿(しばい)は劉平(りゅうへい)を江南(こうなん)への隠遁の道に導いていた。二人は未来に希望を抱くが、劉平(りゅうへい)は伏寿(ふくじゅ)への想いを断ち切れない。

林道で、司馬懿(しばい)は劉平(りゅうへい)に過去を忘れるよう説得する。 しかし、董承(とうしょう)の家族の苦境を目の当たりにした劉平(りゅうへい)は、救出のために戻る決意をする。司馬懿(しばい)は危険を承知の上で、劉平(りゅうへい)の決断を尊重し、自分の信念を持ち、他人の操り人形になるなと忠告する。劉平は罪のない人々を救うために急ぎ、二人は漢王朝復興の大業が成るまでは再会しないと約束する。

落ち込んでいる伏寿(ふくじゅ)と偶然出会った曹丕(そうひ)は、自分の経験を語って慰め、伏寿への愛情を告白する。 しかし、曹夫人の突然の登場で中断され、曹丕(そうひ)の軽率な行動を厳しく叱責される。伏寿は曹丕(そうひ)を庇うが、状況を変えることはできない。その瞬間、劉平が現れ、誤解による気まずい空気が解消される。曹節(そうせつ)は冗談で緊張を和らげる。

翌日、早朝に劉平は祭祀を行うと宣言し、決意と勇気を示す。 彼は伏寿に、もう操り人形ではないと打ち明け、自分のやり方で漢王朝を復興させると語る。伏寿は感動と複雑な思いが交錯し、彼の「救済」を拒否し、復興の足手まといになりたくないと告げる。司空(しくう)府の外で馬に乗る司馬懿(しばい)は、劉平の未来に期待と不安を抱く。

この回で、劉平は幾多の苦難と選択を経て、ついに自己救済と成長への重要な一歩を踏み出す。 彼を取り巻く人々もそれぞれの運命の軌跡を歩み続け、三国誌の複雑な物語を織りなしていく。

第10話の感想

第10話は、複雑な感情が交錯する、ドラマティックな展開を見せました。劉平は、自分がこれまで操り人形のように扱われてきたことを知り、大きなショックを受けます。しかし、彼は苦悩の末に、自らの意誌で行動することを決意します。

特に印象的なシーンは、劉平と伏寿のやり取りです。伏寿は、劉平を救うために嘘をついたことを告白しますが、劉平はそれを拒否します。彼は、もう誰かのために生きるのではなく、自分のために生きると宣言します。このシーンは、劉平の成長と自立を象徴する重要な場面でした。

また、曹丕(そうひ)と伏寿の恋模様も、複雑な展開を見せました。曹丕(そうひ)は伏寿に想いを寄せていますが、伏寿は劉平への想いもあり、なかなか素直になれません。二人の恋の行方は、今後の見どころの一つです。

つづく