三国誌 秘密の皇帝 第11話 あらすじ/ネタバレ

繁華の許都(きょと)で闇躍する陰謀

許都(きょと)の賑やかな街を、鋭い視線で週囲を警戒しながら馬を駆る満寵(まんちょう)。十日ぶりに曹将軍と遭遇し、曹操(そうそう)の戦勝と董承(とうしょう)の仮乱について情報交換する。董承(とうしょう)は謀仮を認めたものの、王服以外の刺客については手がかりがないことを知る。曹将軍は郭嘉(かくか)の指示で満寵(まんちょう)に優秀な助手を付け、満寵(まんちょう)は安堵の表情を浮かべる。

一方、伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)を説得し、共に司空(しくう)府に戻る。荀彧(じゅんいく)は書館で儒生たちを見舞うが、司馬懿(しばい)が酒に酔って欠席していることを知る。荀彧(じゅんいく)は司馬懿(しばい)を訪ね、酒のせいではなく弟の楊平(ようへい)のことで悩んでいることを知る。荀彧(じゅんいく)は真相を明らかにすると約束し、司馬懿(しばい)に学業に専念するよう励ます。

曹丕(そうひ)は軍営で兵士を厳しく訓練している最中に、妹の曹節(そうせつ)が男装して紛れ込んでいることに気付く。曹丕(そうひ)は曹節(そうせつ)の額を軽く叩いて注意するが、身分は明かさず、兄妹の間に闇黙の瞭解が生まれる。

文武百官は劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)と共に盛大な祭典を行う。曹操(そうそう)が不在のため、荀彧(じゅんいく)は功績のあった曹仁(そうじん)に終献礼を行わせる。劉平(りゅうへい)は時勢に合わせて、曹仁(そうじん)は曹司空(しくう)の代理として行うことに異議はないと述べる。しかし、儀式中に天下第一の剣客?王越(おうえつ)が現れ、王服の仇を討つために曹丕(そうひ)を人質に取る。満寵(まんちょう)は道理を説くが、王越(おうえつ)は遊侠は血縁しか認めず、国法は関係ないと主張する。劉平(りゅうへい)と司馬懿(しばい)は王越(おうえつ)を説得しようと試みるが、混乱の中で王越(おうえつ)は逃走し、曹丕(そうひ)は重傷を負う。

劉平(りゅうへい)は幼い頃に学んだ医術で曹丕(そうひ)を緊急治療する。その腕前に疑念を抱く者もいるが、伏寿(ふくじゅ)は陛下は病気を患っていたため医術を学んだのだと説明する。冷寿光(れいじゅこう)も劉平(りゅうへい)が学んだのは五禽戯であると証言し、なんとか疑いを晴らす。

王越(おうえつ)は唐瑛(とうえい)に復讐しようと襲いかかる。激闘の最中に司馬懿(しばい)が兵を率いて駆けつけるが、唐瑛(とうえい)が疲弊するまで様子を伺う。王越は唐瑛(とうえい)の武術から西園衛との関係を疑い、問い詰める。重傷を負った孫儀は「西園衛」という言葉を聞き、立ち上がろうとするが、司馬懿(しばい)によって一刀のもとに斬られてしまう。

曹仁(そうじん)が駆けつけ、司馬懿(しばい)の負傷と劉平(りゅうへい)による曹丕(そうひ)の治療に感謝する。劉平(りゅうへい)は謙遜するが、内心では司馬懿(しばい)の安否を気遣い、太医を派遣する。満寵(まんちょう)は劉平(りゅうへい)の行動に疑問を抱くが、伏寿(ふくじゅ)は司馬懿(しばい)は王妃を救うために負傷したのだと説明し、劉平(りゅうへい)が心配するのは当然だとフォローする。

事後、劉平は伏寿(ふくじゅ)に、司馬懿(しばい)がわざと唐瑛(とうえい)の情報を与えたのは、唐瑛(とうえい)との関係を断ち、王服への情から王越が唐瑛(とうえい)を見逃すだろうと予測し、さらに疑念を抱いていた孫儀を王越に殺させることで、満寵(まんちょう)の追跡を断つという三重の目的があったことを明かす。

満寵(まんちょう)は冷寿光(れいじゅこう)の五禽戯の師匠について興味を持ち、冷寿光(れいじゅこう)は正直に打ち明ける。満寵(まんちょう)は冷寿光(れいじゅこう)の信頼を得るが、同時に冷寿光(れいじゅこう)は宮廷に入った理由が単に生き延びるためだったことを明かす。

楊修(ようしゅう)は唐瑛(とうえい)を見舞い、王越の襲撃事件について話す。楊修(ようしゅう)は自分が故意に王服の死を漏らして曹操(そうそう)を混乱させようとしたが、劉平と司馬懿の計画が深謀遠慮だったことを認める。彼は唐瑛(とうえい)に、司馬懿は一時的に彼女を救ったものの、満寵(まんちょう)と郭嘉(かくか)の監視から逃れることはできず、今後の情勢は不透明だと忠告する。唐瑛(とうえい)が司馬懿に好意を抱いていることに気づいた楊修(ようしゅう)は不快感を示し、複雑な心境で去っていく。

三国誌 秘密の皇帝 第11話 感想

第11話は、緊迫感と策略が入り混じった見応えのあるエピソードでした。満寵(まんちょう)と曹将軍のやり取りや、荀彧(じゅんいく)と司馬懿の師弟関係など、各キャラクターの思惑が交錯し、先の読めない展開に目が離せませんでした。

特に印象的だったのは、王越の登場シーンです。天下第一の剣客というだけあって、その圧倒的な強さと存在感は圧倒的でした。曹丕(そうひ)を人質に取った際の緊迫感や、劉平と司馬懿との駆け引きは手に汗握る展開でした。

また、劉平が幼い頃に学んだ医術で曹丕(そうひ)を救うシーンも印象的でした。伏寿(ふくじゅ)の機転と冷寿光の証言によって疑いを晴らし、劉平の能力の高さを改めて認識させられました。

つづく