三国誌 秘密の皇帝 第12話 あらすじ/ネタバレ

許都(きょと)城内では、忠誠と権謀をめぐる嵐が静かに渦巻いていた。満寵(まんちょう)は、曹丕(そうひ)闇殺現場で発見された小石を手に、劉平(りゅうへい)と楊修(ようしゅう)を前に、鋭い視線を交わしていた。

楊修(ようしゅう)は証拠を突きつけられながらも、動揺することなく、徐福(じょふく)に皇帝の護衛を命じたのは自分であり、曹丕(そうひ)を救ったのは偶然の出来事だと認めた。さらに、董承(とうしょう)の信頼を得るために、徐福(じょふく)に許都(きょと)の衛兵5人を殺害させたことも認めた。

一方、伏寿(ふくじゅ)は調査を進めるうちに、冷寿光(れいじゅこう)の正体を知り、驚愕する。冷寿光(れいじゅこう)は、名医?華佗の弟子であり、師匠が殺害されたため宮廷に潜伏し、伏寿(ふくじゅ)に忠誠を誓っていることを明かした。

そのとき、曹夫人が突然現れ、満寵(まんちょう)が曹丕(そうひ)を十分に守れず、小石にこだわっていることに激怒する。彼女は満寵(まんちょう)が張繡(ちょうしゅう)と結託して曹丕(そうひ)を殺害しようとしているのではないかと疑い、激しい言葉を浴びせた。曹仁(そうじん)らの懇願により、劉平(りゅうへい)は最終的に満寵(まんちょう)の官職を剝奪し、戒めとした。

冷寿光(れいじゅこう)は、伏寿(ふくじゅ)に命を救ってもらったことに感謝し、過去の思い出を振り返りながら、伏寿(ふくじゅ)への忠誠と尊敬の念を熱く語った。そして、劉平(りゅうへい)が伏寿(ふくじゅ)を特別な思いで見ていることを告げた。

殿外では、満寵(まんちょう)と荀彧(じゅんいく)らが議論を交わし、満寵(まんちょう)は郭嘉(かくか)の帰還に期待を寄せ、彼が状況を好転させると信じていた。

伏寿(ふくじゅ)と楊修(ようしゅう)は密かに相談し、劉平(りゅうへい)が曹丕(そうひ)を救ったことで正体がバレるのではないかと心配する。楊修(ようしゅう)は美人(びじん)計を使って劉平(りゅうへい)を操ることを提案するが、伏寿(ふくじゅ)は自分の計画を貫くことを主張した。同時に、楊修(ようしゅう)は郭嘉(かくか)の帰還に対抗する策を練り、彼の優れた手腕を警戒していた。

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は深夜に長話をし、劉平(りゅうへい)は曹丕(そうひ)を救ったのは本能的な行動だったと説明し、自分の使命は天下を救うことであり、無辜の人々を犠牲にすることではないと断言した。伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)の行動が曹操(そうそう)に疑われるのではないかと心配し、2人は相談の結果、人目を避けるために一緒に寝ることにした。伏寿(ふくじゅ)は、時局が安定したら劉平(りゅうへい)の結婚相手を世話すると約束したが、相手は曹操(そうそう)の娘ではないと明言した。劉平(りゅうへい)は伏寿に密かに思いを寄せていたが、口に出すことはできなかった。

満寵(まんちょう)は賈詡(かく)を訪ね、2人は世間話をしながら、満寵(まんちょう)は陛下の最近の変化についてそれとなく切り出し、賈詡(かく)に様子を探ってほしいと頼んだ。賈詡(かく)は直接は承諾しなかったが、陛下に興味を持った様子だった。その後、賈詡(かく)は劉平に謁見するが、冷たくあしらわれ、劉平は賈詡(かく)の人柄を軽蔑していた。そのとき、郭嘉(かくか)が帰還したとの知らせが入り、不快な面会は中断された。

満寵(まんちょう)は郭嘉(かくか)を城門まで迎えに行ったが、郭嘉(かくか)の隣には美しい女性?任紅昌(じんこうしょう)が寄り添っており、2人は親しげな様子だった。満寵(まんちょう)は気まずい思いをした。郭嘉は満寵の報告に熱心に耳を傾け、楊修にはふさわしい役職を用意すると約束した。また、司馬懿(しばい)にも強い興味を示した。

劉平と伏寿は郭嘉に対抗する策を話し合い、伏寿は劉平に潜在的な脅威である司馬懿(しばい)に注意するよう促した。一方、満寵も郭嘉に司馬懿(しばい)の状況を報告し、郭嘉はそれを聞いて意味深長な咲みを浮かべた。

夜が訪れ、劉平は寝殿で郭嘉を待ちながら、複雑な心境だった。冷寿光(れいじゅこう)が慌てて駆けつけ、郭嘉が先に曹夫人を訪ねたと報告した。この知らせに、劉平はこれから始まる会見がさらに激しい戦いになることを悟った。権力闘争の果てに、誰が勝利を手にするのか、はまだわからない。

第12話の感想

第12話は、緊迫感と陰謀が渦巻く展開で、最後まで目が離せませんでした。特に、劉平と楊修の父子の絆、冷寿光(れいじゅこう)の忠誠心、そして郭嘉の帰還など、見どころが多くありました。

劉平は、曹丕(そうひ)を救ったことで正体がバレるのではないかと不安を抱えながらも、天下を救うという使命を貫こうとする姿が印象的でした。また、楊修の父子の絆も強く感じられ、楊修が劉平を助けるために美人(びじん)計を提案するシーンは、胸が熱くなりました。

冷寿光の忠誠心も感動的でした。彼は、恩人である伏寿のために命を懸けて尽くす姿に、心を打たれました。郭嘉の帰還は、物語をさらに複雑にする展開となり、今後の動向が気になります。

つづく