三国誌 秘密の皇帝 第14話 あらすじ/ネタバレ

楊修(ようしゅう)の苦悩と郭嘉(かくか)の疑惑

楊修(ようしゅう)は官渡(かんと)への同行を命じられ、許都(きょと)での計画が頓挫するのではないかと不安を募らせている。彼は徐福(じょふく)に助けを求めるが、徐福(じょふく)は力不足を理由に断ってしまう。そこに唐瑛(とうえい)が現れ、郭嘉(かくか)が楊平(ようへい)の正体に疑念を抱き、証拠を集めていることを伝える。郭嘉(かくか)は、楊俊(ようしゅん)と司馬懿(しばい)に楊平(ようへい)の肖像画を要求しているという。唐瑛(とうえい)は、司馬懿(しばい)と協力して偽の肖像画を提出することを提案するが、楊修(ようしゅう)は郭嘉(かくか)の目はごまかせないと考え、郭嘉(かくか)を排除するしかないと考える。

劉平(りゅうへい)の決意と伏寿(ふくじゅ)の心配

一方、冷寿光(れいじゅこう)は劉平(りゅうへい)に司馬懿(しばい)の失踪と郭嘉が鄧展(とうてん)を温(おん)県(おんけん)に派遣したことを報告する。劉平(りゅうへい)は司馬懿(しばい)を救出するために自ら温(おん)県(おんけん)に向かおうとするが、伏寿(ふくじゅ)は危険だと仮対する。劉平(りゅうへい)の身を案じる伏寿(ふくじゅ)は、劉平(りゅうへい)の無謀さに失望し、涙ながらにその場を去る。

郭嘉は自宅で兵法の推演に没頭している。そこに任紅昌(じんこうしょう)が寄り添い、二人は甘い時間を過ごす。しかし、賈詡(かく)の訪問によってその時間は中断される。賈詡(かく)は任紅昌(じんこうしょう)の美しさを称賛するとともに、張繡(ちょうしゅう)の宛城(えんじょう)奪取を報告する。郭嘉は唐瑛(とうえい)の背景を尋ね、彼女の度重なる危機からの脱出を疑い、袁紹(えんしょう)との関係を疑う。

劉平(りゅうへい)の行動と司馬懿(しばい)の忠告

劉平(りゅうへい)は司馬懿(しばい)の安否を気にかけており、冷寿光(れいじゅこう)に張宇(ちょうう)がどのようにして監視を逃れたのかを尋ねる。郭嘉の屋敷では、賈詡(かく)が董卓が袁紹(えんしょう)を殺そうとした際に、多くの高手が命を懸けて袁紹(えんしょう)を助けたことを振り返るが、唐瑛(とうえい)と袁紹(えんしょう)の具体的な関係については何も知らないと答える。賈詡(かく)は袁紹(えんしょう)が陛下が困っている時に援助しなかったことをほのめかすものの、郭嘉は陛下の背後にある勢力は表面上よりも複雑だと考える。

夜になり、司馬懿(しばい)は荒れ果てた寺院に身を潜め、休息を取ろうとしていたところ、物音を聞く。彼は警戒して剣を抜くと、劉平(りゅうへい)が現れる。劉平(りゅうへい)は郭嘉が自分を探していると告げ、司馬懿(しばい)は郭嘉の本当の狙いは自分だと認める。彼は偽の肖像画で郭嘉を欺くことに成功したが、郭嘉は鄧展(とうてん)を温(おん)県(おんけん)に派遣しており、状況は逼迫している。劉平(りゅうへい)は自分が鄧展(とうてん)を引きつける方法を提案するが、司馬懿(しばい)は人心は險悪であり、成し遂げるためには冷酷になる必要があると劉平に忠告する。そして、孫儀を殺して唐瑛(とうえい)を救った時の経験を例に挙げる。

伏寿(ふくじゅ)の怒りと冷寿光(れいじゅこう)の告白

伏寿(ふくじゅ)は劉平の安否を心配しており、宮女が陛下に食事を届けたいと申し出る。冷寿光(れいじゅこう)はそれを利用して陛下になりすまし、伏寿(ふくじゅ)の目を欺こうとする。しかし、伏寿(ふくじゅ)は冷寿光(れいじゅこう)の正体に気づき、怒って彼を罰する。負傷して戻ってきた冷寿光は、伏寿(ふくじゅ)から直接尋問を受ける。彼は素直に間違いを認め、伏寿(ふくじゅ)は怒りながらも、郭嘉が肖像画を要求したことを明かす。劉平は危機に対処するために宮殿を出たと説明し、すでに計画があることを伝える。

任紅昌(じんこうしょう)は眠っている郭嘉のそばで目を覚ますと、故人が訪ねてきたことに気づく。その人物は冷寿光であり、彼は郭嘉を兄貴と呼び、二人がかつて華佗の弟子だったことを明かす。冷寿光は宮殿に戻ると伏寿(ふくじゅ)に捕らえられ、尋問を受ける。彼は郭嘉との師弟関係を認め、劉平の正体を知っていることを明かすものの、個人的な恨みから郭嘉にそれを伝えていないと主張する。冷寿光は、郭嘉が私欲のために自分たちを去勢させた過去を語り、郭嘉に薬を届けるために来たと説明する。冷寿光の真摯な言葉は、伏寿の疑念を徐々に払拭していく。

三国誌 秘密の皇帝 第14話 感想

第14話は、緊迫感と人間ドラマが入り混じった、見応えのあるエピソードでした。

まずは、楊修(ようしゅう)の苦悩が描かれました。彼は、許都(きょと)での計画を成功させるために官渡(かんと)への同行を避けたいと考えており、徐福(じょふく)に助けを求めるも断られてしまいます。さらに、郭嘉が彼の正体に疑念を抱いていることを知り、追い詰められていく様子が印象的でした。

一方、劉平は司馬懿(しばい)を救出するために自ら温(おん)県(おんけん)に向かおうとします。しかし、伏寿の仮対に遭い、二人の間に溝ができてしまうシーンは切なかったです。

郭嘉は、相変わらず鋭い洞察力を見せていました。唐瑛(とうえい)の背景を疑い、袁紹との関係を探ろうとする姿は、彼の知性の高さを証明しています。

冷寿光の登場も、物語に新たな展開をもたらしました。彼は郭嘉の師弟であり、劉平の正体を知っているという衝撃の事実が明らかになりました。また、郭嘉に薬を届けるために宮殿に潜入するシーンは、彼の忠誠心を感じさせるものでした。

つづく