三国誌 秘密の皇帝 第15話 あらすじ/ネタバレ

楊修(ようしゅう)の警告と劉平(りゅうへい)の決意

楊修(ようしゅう)は劉平(りゅうへい)を訪ね、郭嘉(かくか)の師弟である冷寿光(れいじゅこう)を警戒するよう忠告する。しかし、劉平(りゅうへい)は冷静に受け止め、郭嘉(かくか)のような人材を排除するのではなく、むしろ取り込もうと考えていた。楊修(ようしゅう)は郭嘉(かくか)の才能を恐れて仮対するが、劉平(りゅうへい)の意誌に従い、鄧展(とうてん)の追跡も諦めて去る。劉平(りゅうへい)は楊修(ようしゅう)に、ある重要な任務を託す。

司馬朗(しばろう)の偽画と袁紹(えんしょう)の介入

一方、司馬朗(しばろう)は司馬懿(しばい)からの密書を受け取った直後、鄧展(とうてん)から楊平(ようへい)の肖像画を求められる。司馬懿(しばい)の指示に従い、偽の肖像画を渡すが、鄧展(とうてん)はさらに司馬(しば)家と親交のある李先生(りせんせい)にも肖像画を求める。司馬朗(しばろう)は事態の悪化を予感し、驚きを隠せない。

郭嘉(かくか)は劉平(りゅうへい)に、皇宮の再建を提案し、劉平(りゅうへい)は快諾する。その後、郭嘉(かくか)は皇宮の火事についてそれとなく尋ね、裏に何かあることをほのめかす。劉平(りゅうへい)は表面上平静を装いながらも、郭嘉(かくか)の真意を疑う。

郭嘉(かくか)は満寵(まんちょう)に、皇宮の残骸に関する噂を流し続けるよう命じる。同時に、鄧展(とうてん)を闇殺しようとする者がいることを察知し、満寵(まんちょう)に鄧展(とうてん)の救出を指示する。鄧展(とうてん)は逃亡中に矢を受け、楊平(ようへい)の肖像画が入った竹筒を土中に埋める。司馬朗(しばろう)は意味が分からなかったが、司馬懿(しばい)の説得により、竹筒を回収する。しかし、袁紹(えんしょう)の部下が介入し、鄧展(とうてん)を救出してしまう。事態はさらに複雑化する。

郭嘉(かくか)の策略と伏寿(ふくじゅ)の祈り

趙彦(ちょうげん)は皇宮の残骸の噂に誘われ、夜間に皇宮に侵入するが、満寵(まんちょう)に捕らわれてしまう。郭嘉(かくか)は趙彦(ちょうげん)の董妃(とうひ)への想いを察し、あえて逃がす。趙彦(ちょうげん)を利用して劉平(りゅうへい)の居場所を突き止めようという策略だった。

夜、伏寿(ふくじゅ)は献帝(けんてい)の無事を祈りながら眠れない。劉平(りゅうへい)は、失敗しても逃げ道はあると伏寿(ふくじゅ)を安心させ、一緒に逃げることを提案する。伏寿(ふくじゅ)は献帝(けんてい)の遺命に従い、逃げることは考えていなかった。

司馬懿(しばい)の告白と劉平(りゅうへい)の決意

司馬懿(しばい)は兄の司馬朗(しばろう)に衝撃的な事実を明かす。楊平(ようへい)こそが劉平(りゅうへい)であり、現在の皇帝であると。司馬朗(しばろう)は驚き、司馬(しば)家が巻き込まれることを恐れる。司馬懿(しばい)は冷静に分析し、楊平(ようへい)が司馬(しば)家に足を踏み入れた時から、家族の運命は彼と密接に結びついていると指摘する。逃避は不可能であり、立ち向かうしかない。兄弟は意見が対立するが、司馬防(しばぼう)が介入し、熟考するよう促す。

翌日、郭嘉(かくか)と任紅昌(じんこうしょう)が親密な様子でいるところに、満寵(まんちょう)が駆け込んでくる。袁軍が許都(きょと)に迫っているという知らせだった。郭嘉(かくか)は袁軍の目的が鄧展(とうてん)にあると分析する。その後、寝殿の外で荀彧(じゅんいく)と出会い、陛下の教育方法について議論する。荀彧(じゅんいく)は王道政治を主張するが、郭嘉(かくか)は官渡(かんと)の戦いを例に挙げ、曹操(そうそう)の優れた見識を強調する。劉平(りゅうへい)も理路整然と仮論し、白熱した議論が繰り広げられる。満寵(まんちょう)が画像を持って現れ、危機が迫っていることを示唆する。伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)に逃げるよう説得するが、劉平(りゅうへい)は決意を固め、伏寿(ふくじゅ)に再び自分と司馬懿(しばい)を信じるよう促す。

第15話の感想

第15話は、緊迫感と衝撃的な展開が続く、見応えのあるエピソードでした。楊修(ようしゅう)の郭嘉に対する警戒心、劉平(りゅうへい)の冷静な判断力、郭嘉の策略と謎めいた行動など、各キャラクターの思惑が交錯し、物語は複雑さを増していきます。

特に印象に残ったのは、劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)の会話です。劉平(りゅうへい)が伏寿(ふくじゅ)に、失敗した場合の逃げ道を示し、一緒に逃げることを提案するシーンは、二人の強い絆と覚悟を感じさせられました。また、司馬懿(しばい)が兄である司馬朗(しばろう)に、楊平(ようへい)の正体を明かすシーンは、物語の大きな転換点となりました。

つづく