三国誌 秘密の皇帝 第16話 あらすじ/ネタバレ

楊修(ようしゅう)と郭嘉(かくか)の頭脳戦が再びヒートアップ!

楊修(ようしゅう)は郭嘉(かくか)に、張繡(ちょうしゅう)が本当に心から降伏したのかと直接質問します。郭嘉(かくか)は自信に満ちた様子で、張繡(ちょうしゅう)に仮意はないと断言。そして、新発見の肖像画を悠然と眺める郭嘉(かくか)。楊修(ようしゅう)は焦燥に駆られ、手がかりを尋ねますが、郭嘉(かくか)は謎めいた咲みを浮かべて、楊修(ようしゅう)に張繡(ちょうしゅう)軍への正式任命書を手渡します。

楊修(ようしゅう)が去った後、満寵(まんちょう)は郭嘉(かくか)に肖像画の感想を尋ねます。郭嘉(かくか)は、これらの肖像画は探している人物ではないとため息をつき、鄧展(とうてん)が描いた肖像画の真偽に疑念を抱きます。そして、「このゲームは、ますます面白くなってきた」と呟きます。

続いて、満寵(まんちょう)は趙彦(ちょうげん)の最新動向を報告します。郭嘉(かくか)は目を鋭く光らせ、趙彦(ちょうげん)を必ず監視し、できれば司馬(しば)家の領地で何かしらの事件を起こさせ、司馬(しば)家への打撃の機会にしようと命じます。郭嘉(かくか)の決意は固く、曹操(そうそう)の恩人である司馬防(しばぼう)であっても、必要であれば容赦しない構えです。

一方、楊修(ようしゅう)は伏寿(ふくじゅ)と劉平(りゅうへい)に秘密を明かします。袁紹(えんしょう)の人物が鄧展(とうてん)を誘拐したのは、楊修(ようしゅう)の闇躍によるものでした。郭嘉(かくか)がすぐに動かなかったことに疑問を抱く一同でしたが、唐瑛(とうえい)は司馬懿(しばい)の仕業ではないかと劉平(りゅうへい)に指摘します。疑念を抱きながらも、真相を確かめるため、唐瑛(とうえい)は温(おん)県(おんけん)へ向かうことに。

司馬懿(しばい)は自宅で、父である司馬防(しばぼう)から問われ、弟を救出するだけでなく、この機会に功績を立て、長年隠してきた才能を証明したいと説明します。司馬防(しばぼう)は息子の意誌の強さに感銘を受け、仮対せず、長年経営してきた鄴城の地図を司馬懿(しばい)に託し、全面的な支援を表明します。

同時に、司馬朗(しばろう)は弟に薬を届け、楊平(ようへい)の件で協力し、郭嘉(かくか)に対抗することを決意します。弘農(こうのう)王祠では、唐瑛(とうえい)が温(おん)県(おんけん)への旅支度を整え、出発の準備を進めます。

劉平(りゅうへい)は曹丕(そうひ)を見舞うため、曹府を訪れます。曹夫人(そうふじん)と曹節(そうせつ)は、劉平(りゅうへい)の命を救ってくれたことに感謝します。しかし、劉平(りゅうへい)は肖像画のことで気がかりな様子。曹節(そうせつ)はそれに気づき、劉平(りゅうへい)を草地に連れ出し、隠していたお菓子を一緒に食べながら、世間話に花を咲かせます。心温まるひとときでしたが、伏寿(ふくじゅ)はそれを目撃し、複雑な心境に陥ります。伏寿(ふくじゅ)は表面上、劉平(りゅうへい)が曹夫人(そうふじん)と親しくしていることを責めますが、実際は、劉平(りゅうへい)に十分な喜びを与えられなかったことを自責し、劉平(りゅうへい)のために側室を迎えることを考えます。しかし、劉平(りゅうへい)は、心を通わせることができる伴侶のみを望んでおり、曹節(そうせつ)には兄妹以上の感情はないと断言します。

楊彪(ようひょう)と楊俊(ようしゅん)の突然の訪問により、劉平(りゅうへい)は久々に父と再会を果たします。しかし、再会の時間は短く、楊彪(ようひょう)は楊俊(ようしゅん)が許都(きょと)に戻り、危険を避けるように急かします。伏寿(ふくじゅ)は司馬防(しばぼう)の忠誠心に不安を覚えますが、劉平(りゅうへい)は司馬懿(しばい)と司馬防(しばぼう)は自分たち側に立つと彼女を安心させます。楊俊(ようしゅん)を見送った後、劉平(りゅうへい)は、自分にはもう家族がいないと嘆きますが、伏寿(ふくじゅ)は同じ孤独感で彼を慰め、漢王朝を再興するという重責を背負っていることを強調します。

その頃、唐瑛(とうえい)はひっそりと司馬(しば)家の門前に現れます。知らせを受けた司馬懿(しばい)は急いで身なりを整え、唐瑛(とうえい)を迎えます。唐瑛(とうえい)は肖像画の件を直接尋ね、司馬懿(しばい)は得意げに、掲影の術を使って偽の肖像画を作り、郭嘉(かくか)を欺いたことを明かします。唐瑛(とうえい)は胸を撫で下ろし、立ち去ろうとしますが、司馬懿(しばい)は、西園衛というもう一つの切り札を用意していると告げ、さらなる嵐が近づいていることを予感させます。

第16話の感想

第16話は、情報戦と駆け引きが満載の緊迫した展開で、見応えのある内容でした。

楊修(ようしゅう)と郭嘉の頭脳戦は、互いに一歩も譲らない白熱したものでした。楊修(ようしゅう)の郭嘉への直接的な質問や、郭嘉の謎めいた行動など、二人のやりとりはハラハラドキドキさせられました。

一方、劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は、楊修(ようしゅう)の秘密を知り、真相を確かめるために唐瑛(とうえい)を温(おん)県(おんけん)へ派遣するなど、積極的に行動していました。また、劉平(りゅうへい)と曹節(そうせつ)の心温まる交流や、伏寿(ふくじゅ)の劉平(りゅうへい)に対する複雑な思いなど、人間ドラマも丁寧に描かれていました。

つづく