三国誌 秘密の皇帝 第18話 あらすじ/ネタバレ

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)の決意

劉平(りゅうへい)は趙彦(ちょうげん)の死の責任を感じ、深く悲しみに沈んでいた。伏寿(ふくじゅ)は冷静な声で、趙彦(ちょうげん)は許都(きょと)に入った時点で運命が決まっていたと告げる。彼女はかつて自分自身も純粋だったと振り返り、漢室の未来のために剣を取らざるを得なくなったことを嘆く。

漢室を復興させるためには流血と犠牲は避けられないと伏寿(ふくじゅ)は言う。司馬懿(しばい)の考えは冷酷ではあるが現実的だ。しかし、劉平(りゅうへい)は犠牲を払って勝利を得ることに仮対する。彼は伏寿(ふくじゅ)に、自分のやり方で乱世を救うと約束する。そして、天下が太平になった暁には、伏寿(ふくじゅ)が汚れのない手で奏でる琴の音を聞きたいと願う。

郭嘉(かくか)と董承(とうしょう)、劉平(りゅうへい)と郭嘉(かくか)

一方、郭嘉(かくか)は皇宮の火事の真相を突き止めるため、董承(とうしょう)に会いに行く。董承(とうしょう)の怒りと憎しみを前に、郭嘉(かくか)は董承(とうしょう)は誰かの駒に過ぎず、火事の背後にはより複雑な陰謀が隠されていると指摘する。郭嘉(かくか)の言葉には董承(とうしょう)への同情が感じられるが、同時に真実の残酷さを警告する意味も含まれている。

劉平(りゅうへい)と郭嘉(かくか)は、趙彦(ちょうげん)の死について闇に会話する。劉平(りゅうへい)は孔融(こうゆう)に説明する必要があると主張するが、郭嘉(かくか)は巧みに話題を変え、趙彦(ちょうげん)の自殺の理由に興味を示す。郭嘉(かくか)は自分がこの勝負で一歩譲ったことを認めるが、楊修(ようしゅう)を疑う発言をし、信用できないことをほのめかす。

劉平(りゅうへい)は董承(とうしょう)を訪ね、王としての温かい言葉で彼の怒りと罪悪感を鎮める。その後、郭嘉(かくか)は楊修(ようしゅう)を許都(きょと)衛の大牢に呼び出し、通敵の罪で脅迫し、自白させようとする。郭嘉(かくか)の追及に、楊修(ようしゅう)は怯むどころか、逆に言葉で挑発する。郭嘉(かくか)は証人を連れてきて、緊張が最高潮に達する。劉平(りゅうへい)は三司会審を理由に尋問を中止し、郭嘉(かくか)に楊太尉(たいい)の父子関係を気遣うよう促す。

劉平(りゅうへい)の決意と伏寿(ふくじゅ)の懸念

夜が更け、劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は郭嘉の楊修(ようしゅう)に対する告発について話し合う。劉平(りゅうへい)は心配そうだが、伏寿(ふくじゅ)は楊修(ようしゅう)の誇りが簡単に屈服することはないと自信を持っている。二人の会話は、お互いへの深い信頼と理解を表している。

劉平(りゅうへい)は荀彧(じゅんいく)に官渡(かんと)の戦いの見解を尋ね、郭嘉と同じ判断を得た後、驚くべき決断を下す。それは、自ら出徴することだった。この決定に荀彧(じゅんいく)は驚き、劉平(りゅうへい)に諦めるよう説得するが、劉平(りゅうへい)の無力感と悲しみは言葉では言い表せない。彼は自分がまだ天下を掌握していないことを痛感している。劉平(りゅうへい)は屈原の「離騷」を引用して荀彧(じゅんいく)を励まし、自分の葛藤と意誌を表明する。

郭嘉は劉平(りゅうへい)が出徴しようとしていることを知り、その意図を探る。荀彧(じゅんいく)と曹仁(そうじん)の会話の中で、劉平(りゅうへい)を守る荀彧(じゅんいく)の態度に曹仁(そうじん)は驚く。郭嘉は、袁紹(えんしょう)こそがこの事態で最も緊張すべき人物だと指摘する。賈詡(かく)は劉平(りゅうへい)と袁紹(えんしょう)の関係を疑い、事態をさらに複雑にする。

伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)が出徴する本当の理由を知り、怒りを露にする。郭嘉は彼女と袁紹(えんしょう)が結託していることを陥れようとしていると考える。劉平(りゅうへい)は伏寿(ふくじゅ)に、袁紹(えんしょう)に姿を現させて董承(とうしょう)と楊修(ようしゅう)を救出したいと打ち明ける。しかし、伏寿(ふくじゅ)の懸念は杞憂ではなく、彼女はそこに潜む危険と代償を理解している。

劉平(りゅうへい)の過去

荒れ果てた内府庫の中で、劉平(りゅうへい)は自分の生母である王美人(びじん)の手がかりを探し求める。荒廃した光景を目の当たりにして、彼は複雑な思いに駆られる。そして、数え切れないほどの資料を調べた末、彼は自分の両親の記録を発見する。その瞬間、彼の心には複雑な感情が湧き上がる。それは、過去への懐かしさと未来への決意だった。

第18話の感想

第18話は、趙彦(ちょうげん)の死とそれを取り巻く陰謀が中心に描かれた、緊張感と感動が入り混じった内容でした。劉平(りゅうへい)は趙彦(ちょうげん)の死の責任を感じ、深く悲しみますが、伏寿(ふくじゅ)の言葉に奮い立ち、乱世を救う決意を新たにします。

郭嘉の董承(とうしょう)への尋問や、劉平(りゅうへい)と郭嘉の趙彦(ちょうげん)の死に関する会話は、事件の真相が複雑に絡み合っていることを示唆し、今後の展開が気になります。楊修(ようしゅう)の逮捕と郭嘉の脅迫は、緊迫した場面でしたが、楊修(ようしゅう)の毅然とした態度に好感が持てました。

劉平の官渡(かんと)の戦いへの出徴は、彼の成長と決意を感じさせるものでした。荀彧(じゅんいく)との会話や、屈原の「離騷」の引用は、劉平の苦悩と意誌を表現し、彼の魅力をより一層引き立てていました。

つづく