三国誌 秘密の皇帝 第19話 あらすじ/ネタバレ

劉平(りゅうへい)は内府庫で歴史の断片を漁っていた時、偶然にも自分の身世に関する巻物を見つけます。その内容に心を奪われていると、袁紹(えんしょう)の密使と唐瑛(とうえい)の会話が聞こえてきました。なんと、唐瑛(とうえい)は袁紹(えんしょう)のスパイだったのです。劉平(りゅうへい)は驚きを隠せませんでしたが、何も言わずにその場を去ります。

その後、伏寿(ふくじゅ)が楊修(ようしゅう)の状況を報告にやってきます。郭嘉(かくか)は楊修(ようしゅう)に拷問を加えていないと聞き、劉平(りゅうへい)は少し安心します。しかし、劉平(りゅうへい)は伏寿(ふくじゅ)に唐瑛(とうえい)に自分の計画を絶対に漏らさないようにと忠告します。伏寿(ふくじゅ)は困惑しますが、忠実に命令に従います。

一方、袁紹(えんしょう)は天子親徴の意図を警戒し、智囊の蜚(ひ)先生と対策を練ります。蜚(ひ)先生は、これは天子からの和平の提案かもしれないと分析します。袁紹(えんしょう)は潘揚(はんよう)を天子のもとへ使者として送り込むことを決めます。

曹丕(そうひ)は怪我から回復し、母が天子への監視を取りやめたことに不満を持ちます。そこで、五禽戯を学ぶという名目で天子を見張ることにします。

潘揚(はんよう)と唐瑛(とうえい)は密会しますが、複雑な感情と利害が絡み合います。潘揚(はんよう)は曹操(そうそう)への恨みを抱いており、唐瑛(とうえい)は躊躇しつつも復讐の炎に駆り立てられます。劉平(りゅうへい)はそれを知り、唐瑛(とうえい)に会いに行こうとしますが、郭嘉(かくか)に楊修(ようしゅう)のことで呼び出されてしまいます。

楊修(ようしゅう)は官渡(かんと)へ行くように郭嘉(かくか)に命じられ、不満を持ちながらも受け入れます。出発前、楊彪(ようひょう)は涙ながらに見送ります。馬車の中で、郭嘉(かくか)は劉平(りゅうへい)に自分の計画を明かします。楊修(ようしゅう)の官渡(かんと)での活躍を通して、許都(きょと)への復帰の道を切り開くつもりです。劉平(りゅうへい)は曹操(そうそう)の人材登用術に感心します。

しかし、劉平(りゅうへい)と郭嘉(かくか)が弘農(こうのう)王祠に到著すると、祠内は荒れ果てており、唐瑛(とうえい)は刺客に連れ去られていました。満寵(まんちょう)の報告に劉平(りゅうへい)は怒りを燃やしますが、事態は想像以上に複雑だと悟ります。

寝殿に戻った劉平(りゅうへい)は、伏寿(ふくじゅ)に唐瑛(とうえい)が袁紹(えんしょう)のスパイだったことを打ち明けます。しかし、伏寿(ふくじゅ)は唐瑛(とうえい)はすでに袁紹(えんしょう)の支配下から逃れていると説明し、劉平(りゅうへい)の疑念を和らげます。劉平(りゅうへい)は伏寿(ふくじゅ)の言葉を信じることにし、唐瑛(とうえい)を誤解していたかもしれないと気づきます。

一方、司馬懿(しばい)は唐瑛(とうえい)と潘揚(はんよう)の逃亡を助け、曹操(そうそう)軍の食料を狙った陰謀を企てます。彼は許都(きょと)の眼線である張掌柜から情報を得て、郭嘉(かくか)を許都(きょと)から遠ざけようとします。司馬朗(しばろう)は弟の行動を怪しみますが、司馬懿(しばい)から詳しい情報を得ることはできません。許都(きょと)の闇流の中で、権力と忠誠を巡る戦いが繰り広げられています。

三国誌 秘密の皇帝 第19話 感想

第19話は、劉平(りゅうへい)の身世の謎が明らかになり、唐瑛(とうえい)のスパイ疑惑が浮上するなど、衝撃的な展開が続きました。劉平(りゅうへい)は唐瑛(とうえい)の真意を疑いつつも、郭嘉(かくか)の計画に協力し、楊修(ようしゅう)の官渡(かんと)行きを見送ります。しかし、弘農(こうのう)王祠で唐瑛(とうえい)が刺客に連れ去られる事件が発生し、事態はさらに複雑に。一方、司馬懿(しばい)は曹操(そうそう)軍の食料を狙った陰謀を企て、許都(きょと)に闇雲が立ち込めます。

特に印象に残ったのは、劉平(りゅうへい)と唐瑛(とうえい)の関係です。これまで信頼関係を築いてきた2人でしたが、唐瑛(とうえい)のスパイ疑惑によってその関係に亀裂が生じます。劉平(りゅうへい)は唐瑛(とうえい)を疑いつつも、彼女の真意を確かめようとする姿が切なく、今後の展開が気になります。

また、郭嘉(かくか)の策略も注目すべき点です。彼は楊修(ようしゅう)を官渡(かんと)に送り込むことで、曹操(そうそう)に彼の能力を認めさせ、許都(きょと)への復帰の道を切り開こうとしています。郭嘉(かくか)の巧みな策略と、劉平(りゅうへい)の成長に期待が高まります。

つづく