三国誌 秘密の皇帝 第20話 あらすじ/ネタバレ

漢の動乱、郭嘉(かくか)と任紅昌(じんこうしょう)の束の間の安らぎ

漢王朝の動乱の中、郭嘉(かくか)は戦のことで心労が重なり、体調を崩していた。任紅昌(じんこうしょう)はそんな郭嘉(かくか)を気遣い、献身的に看病する。二人が心を通わせ始めた矢先、突如として糧草が焼かれたという急報が届く。郭嘉(かくか)は眉をひそめながらも、戦への闘誌を燃やす。「官渡(かんと)、ますます面白くなってきたな」と呟く郭嘉(かくか)。

劉平(りゅうへい)を餌に、潜む唐瑛(とうえい)と潘揚(はんよう)を誘い出す

郭嘉(かくか)は劉平(りゅうへい)を誘い出し、酒宴を催す。実は、唐瑛(とうえい)と潘揚(はんよう)をおびき出すための作戦だった。劉平(りゅうへい)は疑念を抱きながらも、唐瑛(とうえい)との誤解を解くためにも参加を決意する。伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)の身の安全を心配し、同行することを決める。

三人は平民の服装に著替え、郊外を散策する。郭嘉(かくか)は野ウサギを捕まえ、昼食を作ろうとするが、劉平(りゅうへい)は肉質が悪いと指摘する。伏寿(ふくじゅ)は機転を利かせて、陛下が逃亡中に学んだ知識で場を和ませる。しかし、劉平(りゅうへい)が乗っていた馬が驚いて暴走し、伏寿(ふくじゅ)は郭嘉(かくか)に助けを求める。

唐瑛(とうえい)との再会、そして袁紹(えんしょう)への要求

唐瑛(とうえい)と潘揚(はんよう)は、袁紹(えんしょう)の使者として劉平(りゅうへい)の前に現れる。劉平(りゅうへい)は聖旨を読み上げ、袁紹(えんしょう)に董承(とうしょう)の救出を要求する。董承(とうしょう)が衣帯詔を持っていることを明かし、袁紹(えんしょう)が曹操(そうそう)を討伐するための名分を与えようとする。劉平(りゅうへい)は唐瑛(とうえい)の忠誠心は変わっていないことを理解するが、隠されていたことに複雑な思いを抱き、黙って立ち去る。

郭嘉(かくか)の導きで農家にたどり著く

足を怪我した劉平(りゅうへい)は、郭嘉(かくか)に導かれ、一軒の農家にたどり著く。そこには、任紅昌(じんこうしょう)が子供たちと楽しそうに遊んでいる姿があった。伏寿(ふくじゅ)は、村に子供しかいないことに疑問を抱く。任紅昌(じんこうしょう)は劉平(りゅうへい)に子供たちに字を教えることを依頼する。劉平(りゅうへい)は快諾し、伏寿(ふくじゅ)はそんな劉平(りゅうへい)を見て、平凡な生活への憧れを抱く。酒を酌み交わした伏寿(ふくじゅ)は、劉平(りゅうへい)に本音を打ち明ける。二人は心を通わせる。

それぞれの思惑、新たな嵐の予兆

翌朝、伏寿(ふくじゅ)は酔った勢いで話したことに恥ずかしさを感じ、否定しようとするが、劉平(りゅうへい)に優しく諭される。劉平(りゅうへい)は官渡(かんと)へ向かう決意を固める。一方、司馬懿(しばい)は唐瑛(とうえい)の到著を心待ちにしていたが、師匠と共に去ったことを知る。司馬朗(しばろう)の言葉から、袁紹(えんしょう)の聚儒令が実は士人を支配するための策略であることに気づく。司馬懿(しばい)はこれをチャンスと捉え、鄴城へ向かうことを誌願する。袁紹(えんしょう)は唐瑛(とうえい)を信用せず、鄴城へ送る。運命に翻弄される唐瑛(とうえい)。新たな嵐が近づいている。

第20話 感想

第20話は、郭嘉(かくか)の策略と劉平(りゅうへい)の成長、そしてそれぞれのキャラクターの思惑が絡み合う、見応えのある回でした。

郭嘉(かくか)は、唐瑛(とうえい)と潘揚(はんよう)をおびき出すために劉平(りゅうへい)を利用するなど、巧妙な策略を駆使し、戦局を有利に進めようとします。一方で、任紅昌(じんこうしょう)との関係が深まり、人間味のある一面も垣間見えました。

劉平(りゅうへい)は、唐瑛(とうえい)との再会で複雑な思いを抱きながらも、成長した姿を見せてくれました。袁紹(えんしょう)への要求や子供たちに字を教えるシーンなど、劉平(りゅうへい)の優しさと責任感が伝わってきました。

伏寿(ふくじゅ)は、劉平(りゅうへい)への想いを打ち明け、心を通わせるなど、女性としての魅力が描かれました。また、機転を利かせて場を和ませるなど、賢さも感じさせました。

司馬懿(しばい)は、唐瑛(とうえい)の不在に落胆する一方で、袁紹(えんしょう)の聚儒令をチャンスと捉え、鄴城へ向かうことを決意します。彼の野心と策略が今後どのように展開していくのか、注目です。

唐瑛(とうえい)は、袁紹(えんしょう)の策略に翻弄され、鄴城へと送られてしまいます。彼女の運命がどうなるのか、気になるところです。

つづく