三国誌 秘密の皇帝 第3話 あらすじ/ネタバレ

荘厳な宮殿内

皇后は、陛下の病と突発的な火災に心を痛める大臣たちを、穏やかな言葉でなだめます。陛下は現在、言葉を発することができないため、ご理解を賜りたいと訴えます。

その時、満寵(まんちょう)は劉平(りゅうへい)に罪を請いますが、劉平(りゅうへい)は火災は彼の責任ではないと寛大に許します。荀彧(じゅんいく)は、寝殿が焼失したため、尚書台(しょうしょだい)を皇帝の仮の住居に改築する必要があると提案します。

議論の最中、董妃(とうひ)が清風のように大殿の入り口に現れ、劉平(りゅうへい)に幼い声で挨拶をします。彼女の純真さは、場に居合わせた人々を少しばかり気まずい雰囲気にさせます。

劉平(りゅうへい)は荀彧(じゅんいく)の提案を瞭承し、満寵(まんちょう)が失職した宦官を厳罰に処そうとするのを止め、杖責で済ませるように命じます。この寛大な措置は、彼の仁慈と度量を示しています。

その後、董承(とうしょう)は宮廷の宿衛を強化するために整頓を提案しますが、荀彧(じゅんいく)は曹司空(しくう)が帰還してから議論すべきだと慎重に助言します。董承(とうしょう)の主張に直面した劉平(りゅうへい)は、最終的に彼の意見を採用します。荀彧(じゅんいく)は不快感を示しますが、命令に従うしかありません。

皇后は、劉平(りゅうへい)に初心を忘れないよう、再びさりげない動作で注意を促します。劉平(りゅうへい)は董承(とうしょう)に、秘密の使命の重要性を改めて強調します。董承(とうしょう)は感激し、忠誠を誓います。

そのとき、満寵(まんちょう)は養父の楊俊(ようしゅん)が流寇に襲撃され重傷を負ったという知らせをもたらします。劉平(りゅうへい)は心を痛め、許都(きょと)衛に匪賊の討伐を命じ、楊俊(ようしゅん)の安否を気遣います。この行動は、皇后とその家族を驚かせます。

早朝を終えた伏寿(ふくじゅ)は、父親と密かに話し合い、2人が偽の夫婦を演じている現状に不安を表明します。しかし、伏寿(ふくじゅ)は自らの対応策があると断言します。

伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)に、董妃(とうひ)の無邪気さが無意識のうちに機密を漏らす可能性があること、そして彼女が皇太子を身ごもっているため、特に注意深く保護する必要があることを忠告します。劉平(りゅうへい)は董妃(とうひ)母子を必ず守ると約束し、董妃(とうひ)の態度変化の背後にある微妙な感情を感じ取ります。

宮殿の外では、董妃(とうひ)は父親と皇帝の変化について話し、皇后の影響力の増大に疑問を抱きます。しかし、这一切が綿密に計画された一部であるとは知りません。

一方、司馬懿(しばい)は手がかりを頼りに唐瑛(とうえい)を見つけ出し、知恵比べの末、劉平の窮状を知るだけでなく、唐瑛(とうえい)の初步的な信頼を得ます。伏寿(ふくじゅ)は冷寿光(れいじゅこう)を意図的に昇進させ、彼の知恵を使って火災の背後にある真実を探り、その過程で劉平に皇帝としての振る舞い方を教えます。2人のやり取りは、温情と機知に満ちています。

董承(とうしょう)らは衣帯詔を合図に、曹操(そうそう)の勢力が弱まったときに仮撃を開始するべく、密かに蜂起を計画します。楊修(ようしゅう)が及時に現れ、満寵(まんちょう)の監視行動を暴露し、単身で危機を解決し、非凡な才能を発揮します。

一方、劉平は兄の遺誌を知り、伏寿(ふくじゅ)に真相を問い詰めると、驚天動地の復讐計画の存在を知ります。自分がこの大局の中で単なる駒に過ぎないことを知った劉平は、複雑な思いに駆られますが、前進し続けることだけが、託された使命を果たす道であることを悟ります。

すべてが軌道に乗ったかに思えた矢先、総管の張宇(ちょうう)が突然訪れ、皇太后の皇帝の行方を直接尋ねます。この出来事は、今後の展開に新たな伏線を張ります。

偽の夫婦である劉平と伏寿(ふくじゅ)は、風雨の中で手を取り合って歩みを進めます。漢室の復興のため、そしてそれぞれの信念と使命のために。

第3話感想

第3話は、緊迫感と人間ドラマが交錯する見応えのあるエピソードでした。

まず、劉平の苦悩が印象的でした。彼は皇帝の重責を背負いながら、真実の自分を隠さなければならず、常に緊張状態にあります。そんな中、董妃の純真さや伏寿(ふくじゅ)の優しさに触れ、心が揺れ動く様子が繊細に描かれていました。

また、各キャラクターの思惑が交錯する様子もスリリングでした。董承や楊修(ようしゅう)の仮乱計画、皇后の闇躍、そして司馬懿(しばい)の動向など、目が離せない展開が続きます。

つづく