三国誌 秘密の皇帝 第33話 あらすじ/ネタバレ

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)、袁夫人の旧居に落ち著く

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は、袁夫人の旧居に落ち著きました。波乱の末にたどり著いた安住の地で、劉平(りゅうへい)は伏寿(ふくじゅ)に贈った簪を見つめます。伏寿(ふくじゅ)の許しを得たことを喜び、二人は固く抱き合い、愛を確かめ合います。

曹丕(そうひ)、王越(おうえつ)に復讐の意誌を明かす

一方、曹丕(そうひ)は王越(おうえつ)に許都(きょと)に戻って復讐を助けることを約束します。しかし、その言葉の裏には、王越(おうえつ)への殺意が隠されていました。王越(おうえつ)は曹丕(そうひ)の葛藤と決意を感じ取り、激闘の末に勝利します。曹丕(そうひ)は敗北を喫しますが、罪を償うために権力を得ようとする決意は揺るぎません。

伏寿(ふくじゅ)、曹操(そうそう)の野心に憤る

伏寿(ふくじゅ)は、馬車から曹操(そうそう)の威勢を目の当たりにし、その野心を確信します。劉平(りゅうへい)は伏寿(ふくじゅ)を慰め、曹丕(そうひ)を助けたのは私利のためではないと説明しますが、内心では無力感を感じています。道中、劉平(りゅうへい)は戦場の遺骸に出会い、曹丕(そうひ)が軍に送った少年兵の姿を見て、民衆を救えなかった自責の念に駆られます。伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)をなだめますが、彼の罪悪感は消えません。

曹丕(そうひ)、少年兵の死を目撃する

曹丕(そうひ)もまた、少年兵の遺体を目撃し、怒りと無念を握り締めます。

曹操(そうそう)、凱旋帰国

曹操(そうそう)は凱旋帰国します。曹夫人(そうふじん)は、劉平(りゅうへい)が曹丕(そうひ)を救ったことなどを曹操(そうそう)に報告し、曹操(そうそう)は劉平(りゅうへい)の変化に驚きます。満寵(まんちょう)は、董承(とうしょう)の謀仮と司馬懿(しばい)の動向を記した文書を提出します。曹操(そうそう)は、許都(きょと)の情勢の変化に感慨を覚えます。

司馬懿(しばい)、唐瑛(とうえい)との結婚を発表

司馬懿(しばい)は唐瑛(とうえい)を連れて家に帰り、結婚を発表します。しかし、父である司馬防(しばぼう)は、この結婚が家族を危険にさらすとして仮対します。唐瑛(とうえい)は勇敢に懇願し、最終的に司馬防(しばぼう)の許可を得ます。

崔琰(さいえん)、劉平(りゅうへい)に協力

崔琰(さいえん)は劉平(りゅうへい)に会い、曹操(そうそう)に従うつもりはないと明言します。しかし、漢室と献帝(けんてい)のために、仕方なく曹操(そうそう)に仕えていると打ち明けます。劉平(りゅうへい)は崔琰(さいえん)に、河北(かほく)の民衆を守るために曹操(そうそう)の幕府に加わるよう説得します。崔琰(さいえん)は劉平(りゅうへい)の誠意に打たれ、協力を約束します。

曹操(そうそう)、司馬懿(しばい)に探りを入れる

曹操(そうそう)は、司馬(しば)家と漢室の密接な関係に不満を抱き、郭嘉(かくか)に「楊平(ようへい)は今どこにいるのか」と司馬懿(しばい)に伝えるよう命じます。この知らせは温県(おんけん)に届き、劉平(りゅうへい)はすぐに対応策を考えます。

郭嘉(かくか)、劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)に疑問を呈する

任紅昌(じんこうしょう)は郭嘉(かくか)の疑問を劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)に伝えます。突然の「楊平(ようへい)」という言葉に、二人は狼狽します。伏寿(ふくじゅ)は酒に溺れて現実から逃避しようとしますが、真実が明らかになった時、二人の関係が壊れてしまうのではないかと不安を感じています。劉平(りゅうへい)は、二人の愛を守るために解決策を見つけることを誓います。

司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)、結婚式の準備

司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)は、結婚式の準備に追われています。唐瑛(とうえい)は新しい服を著て生まれ変わったように見えますが、幸福が永遠に続くとは限らないことを知っています。司馬懿(しばい)に生死を共にすることを誓います。しかし、外界の風雲が激しくなるにつれて、この穏やかな生活はいつまで続くのでしょうか?

第33話の感想

第33話は、緊張感と温もりが交錯する、非常にドラマチックなエピソードでした。劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)の再会、曹丕(そうひ)の葛藤、曹操(そうそう)の野心、司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)の結婚など、様々な要素が絡み合い、目が離せない展開が続きました。

特に印象に残ったのは、劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)のシーンです。二人は波乱の末にようやく安住の地を得て、愛を確かめ合うことができました。しかし、献帝(けんてい)の秘密が明らかになることで、二人の関係にどのような影響を与えるのか、今後の展開が気になります。

また、曹丕(そうひ)の葛藤も興味深いものでした。彼は王越(おうえつ)への復讐を望みながらも、罪を償うために権力を得ようとする複雑な心境を抱えています。彼の選択が今後のストーリーにどのように影響するのか、注目です。

曹操(そうそう)の野心も明らかになり、物語はますます緊迫感を増してきました。彼は許都(きょと)の支配を強め、漢室を滅ぼそうと企んでいます。劉平(りゅうへい)は曹操(そうそう)の野心にどう立ち向かうのか、今後の展開が楽しみです。

司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)の結婚は、物語に新たな展開をもたらしました。二人は愛し合っていますが、家族や政治的な問題が二人の関係に影を落とします。司馬懿(しばい)はどのようにして唐瑛(とうえい)を守り、家族との関係を修復するのか、今後の展開が気になります。

つづく