三国誌 秘密の皇帝 第34話 あらすじ/ネタバレ

漢室の闇流

漢室の朝廷は闇流が渦巻いていました。劉平(りゅうへい)は郭嘉(かくか)を召し出し、楊平(ようへい)の事件について切り出します。郭嘉(かくか)は劉平(りゅうへい)の真意を察し、この権力闘争に巻き込まれることを避けます。劉平(りゅうへい)は楊平(ようへい)が袁紹(えんしょう)に派遣した密使であり、官渡(かんと)の戦いで死んだことを明かし、曹操(そうそう)に納得のいく説明をすると約束します。

司馬懿(しばい)の危機

一方、司馬懿(しばい)は劉平(りゅうへい)からの密書を受け取ります。唐瑛(とうえい)は曹操(そうそう)の陰謀ではないかと心配しますが、司馬懿(しばい)は愛する妻を安心させるために、一緒に山登りに出かけます。頂上から広大な景色を眺めた司馬懿(しばい)は、これが最後かもしれないと唐瑛(とうえい)に打ち明けます。唐瑛(とうえい)はどんなことがあっても側にいると約束します。

曹操(そうそう)の決断

曹操(そうそう)は郭嘉(かくか)に烏桓(うがん)徴伐の計画を明かします。しかし、劉備(りゅうび)と漢室の脅威が気になり、郭嘉(かくか)は速攻を勧めます。劉備(りゅうび)の勢力は弱く、劉平(りゅうへい)もこのタイミングで動かないと分析した郭嘉(かくか)は、曹操(そうそう)の不安を和らげます。曹操(そうそう)は司馬(しば)家の動向を尋ね、劉平(りゅうへい)と通じていることを知ると、司馬(しば)家を根絶やしにすることを決意します。郭嘉(かくか)は仮対しますが、曹操(そうそう)の決意は固く、楊修(ようしゅう)を同行させることで司馬(しば)家に活路を残そうとします。

劉平(りゅうへい)の決意

曹操(そうそう)の計画を知った劉平(りゅうへい)は、司馬(しば)家が危機に瀕していることを悟ります。伏寿(ふくじゅ)は袁紹(えんしょう)と繋がっていた大臣のリストを使って、司馬(しば)家を救うことを提案します。崔琰(さいえん)が協力を申し出、盧毓(ろいく)は劉平(りゅうへい)に感謝の意を表し、司馬(しば)家を手助けする意思を示します。

司馬懿(しばい)の覚悟

満寵(まんちょう)が迫っていることを知った司馬懿(しばい)は、唐瑛(とうえい)を逃がし、一人で嵐に立ち向かいます。満寵(まんちょう)は司馬(しば)家を襲撃し、司馬懿(しばい)は家族の命を守るために立ち上がります。徐福(じょふく)は楊彪(ようひょう)の計略に従って満寵(まんちょう)を人質に取りますが、状況は依然危機的です。司馬懿(しばい)は命を賭して、赦免の詔書が届くまで一日の猶予を得ようとします。

劉平(りゅうへい)の交渉

劉平(りゅうへい)は士族からの連名書を手に、曹操(そうそう)に謁見します。彼は数百人の士族の力を盾に、司馬(しば)家を許すように要求します。郭嘉(かくか)は、曹操(そうそう)が出徴している間、士族が忠誠を保つことを保証する必要があると指摘します。劉平(りゅうへい)は出徴に同行することを提案しますが、郭嘉(かくか)は遅すぎると判断します。劉平(りゅうへい)は天子の威厳を主張し、曹操(そうそう)に朝議への出席を要求します。

朝議の攻防

曹操(そうそう)は複雑な思いを抱きながら朝議に出席します。彼は劉平(りゅうへい)の真意を理解しつつ、成長と変化に感嘆します。曹丕(そうひ)も司馬懿(しばい)のために情けを請いますが、曹操(そうそう)の決意は揺るぎません。郭嘉(かくか)は曹丕(そうひ)に紙切れを残して去り、何かを企んでいる様子です。

運命の行方

伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)の身支度を整え、共に未知の運命に立ち向かいます。曹操(そうそう)は剣を持って朝議に出席しますが、劉平(りゅうへい)の製止を受けて剣を預けます。朝議の場で、劉平(りゅうへい)は司馬(しば)家が士族の安定と中原の平定に不可欠であると主張し、曹操(そうそう)との権力と忠誠を巡る交渉が始まります。

第34話の感想

第34話は、劉平(りゅうへい)と曹操(そうそう)の駆け引きがスリリングに描かれた回でした。劉平(りゅうへい)は楊平(ようへい)の死を曹操(そうそう)に説明し、司馬(しば)家を救うために士族の力を利用して交渉に臨みます。曹操(そうそう)は劉平(りゅうへい)の成長と変化を認めつつも、司馬(しば)家を許すかどうかで苦悩します。郭嘉(かくか)は劉平(りゅうへい)と曹操(そうそう)の両方に助言を与え、物語を複雑にしています。

特に印象的だったのは、劉平(りゅうへい)が曹操(そうそう)に朝議への出席を要求する場面です。天子の威厳を主張する劉平(りゅうへい)の姿は、曹操(そうそう)に大きなプレッシャーを与えます。また、司馬懿(しばい)が家族を守るために満寵(まんちょう)に立ち向かうシーンも感動的でした。

つづく