三国誌 秘密の皇帝 第35話 あらすじ/ネタバレ

朝堂の闇闘

劉平(りゅうへい)は曹操(そうそう)と運命を懸けた取引交渉を始める。劉平(りゅうへい)は、曹操(そうそう)が中原を統一するためには、民心を安定させるために司馬(しば)家を解放する必要があると主張する。曹操(そうそう)は、司馬(しば)家が劉平(りゅうへい)にとって本当にそこまで重要なのかと問う。劉平(りゅうへい)は、曹操(そうそう)と共に烏巣(うそう)に出徴し、司馬(しば)家の命を救うために自分自身を囮にすることを提案し、誠意を示すために伏寿(ふくじゅ)を同行させると主張する。曹操(そうそう)は少し考えた後、劉平(りゅうへい)が以前とは違う人物になったことを悟り、承諾する。

司馬(しば)家の危機

一方、司馬(しば)家の屋敷では、満寵(まんちょう)らが許都(きょと)からの赦免の知らせを待ちわびている。曹操(そうそう)が屋敷を出た後、郭嘉(かくか)は曹丕(そうひ)に偽の赦免状を持たせて温県(おんけん)に向かわせたことを明かす。曹操(そうそう)は郭嘉(かくか)の決断力に苦咲しつつも、黙認する。

絶望の淵から

夜、司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)は屋敷の庭に座り、未来を憂い、赦免令には期待していない。彼らは最悪の事態に備える。翌朝、赦免状が届かず、満寵(まんちょう)は楊修(ようしゅう)に司馬(しば)家への行動を命じる。司馬懿(しばい)は死を覚悟し、楊修(ようしゅう)に最初に自分を殺すように頼む。唐瑛(とうえい)は夫を庇うために身を挺する。その瞬間、曹丕(そうひ)が赦免状を持って到著し、司馬(しば)家が赦免されたことを発表し、司馬懿(しばい)を司空(しくう)府に任命する。司馬懿(しばい)と唐瑛(とうえい)は驚きを隠せないが、司馬懿(しばい)は召集に応じ、唐瑛(とうえい)は曹丕(そうひ)と共に屋敷を後にする。二人は別れを惜しみ、言葉にできない深い愛情を共有する。

司馬懿(しばい)の葛藤

曹丕(そうひ)は司馬懿(しばい)を高く評価し、謀士として迎え入れようとするが、何度も断られる。司馬懿(しばい)は病気を装って召集を拒否するが、満寵(まんちょう)らに無理やり連れ去られる。途中で司馬懿(しばい)は拷問を受けるが、屈服することはない。劉平(りゅうへい)はそれを聞いて駆けつけ、傷だらけの司馬懿(しばい)を見て心を痛め、彼を巻き込んだことを謝罪する。司馬懿(しばい)は劉平(りゅうへい)の弱さに怒り、彼らの努力を無駄にしたことを責めるが、心の奥底では劉平(りゅうへい)の無事を願っている。

曹操(そうそう)の疑念

一方、郭嘉(かくか)は曹操(そうそう)に司馬懿(しばい)の状況を報告し、彼を解放することを提案する。曹操(そうそう)は、劉平(りゅうへい)が出徴中に何か企んでいるのではないかと疑い、皇后を廃して新しい皇后を立てることも考えている。郭嘉(かくか)は、それは人情に仮すると考えて、難色を示す。曹丕(そうひ)は司馬懿(しばい)を手に入れるために、曹操(そうそう)の書斎の前でひざまずき、曹操(そうそう)に謁見する。曹操(そうそう)は曹丕(そうひ)の意図を問いただすと、曹丕(そうひ)は人材を愛し、司馬懿(しばい)が曹操(そうそう)の偉業を成し遂げるのを助けたいと答える。曹操(そうそう)は、曹丕(そうひ)はまだ司馬懿(しばい)を操るほどの実力がないと判断し、簡単に手放すことを拒否する。

新たな希望

楊彪(ようひょう)は徐福(じょふく)に身分を偽って剣客の生活から抜け出し、元の名前である徐庶に戻り、漢室の復興のために共謀することを誓わせる。徐庶は楊彪(ようひょう)に従うことを決意する。任紅昌(じんこうしょう)は、郭嘉(かくか)が楊修(ようしゅう)を助けて司馬懿(しばい)を陥れたことに不満を表明する。二人は会話の中で、若い世代の未来に対する楽観的な考えを明かす。曹丕(そうひ)は再び司馬懿(しばい)を訪ね、立ち直るように説得し、唐瑛(とうえい)との再会を約束する。司馬懿(しばい)は複雑な気持ちを抱き、未来は依然として未知数であり、多くの課題が待ち受けていることを悟る。

第35話の感想

第35話は、緊張感とドラマチックな展開が続く回でした。劉平(りゅうへい)と曹操(そうそう)の取引交渉、司馬(しば)家の危機、そして曹丕(そうひ)の司馬懿(しばい)へのアプローチなど、見どころ満載でした。

特に印象的だったのは、劉平(りゅうへい)と司馬懿(しばい)のシーンです。劉平(りゅうへい)は自分の命を懸けて司馬(しば)家を救おうとする姿に、彼の成長と責任感が感じられました。一方、司馬懿(しばい)は劉平(りゅうへい)の弱さに怒りを露わにするものの、心の奥底では彼を気にかけていることが伝わってきました。

また、曹丕(そうひ)の司馬懿(しばい)への執著も興味深いものでした。彼は人材を愛し、司馬懿(しばい)が曹操(そうそう)の偉業を成し遂げるのを助けたいと語っていましたが、その裏には野心や権力への欲望が潜んでいるようにも感じられました。

つづく