三国誌 秘密の皇帝 第39話 あらすじ/ネタバレ

壮大な山々を背景に、曹操(そうそう)と曹丕(そうひ)は軍の様子を視察する。曹操(そうそう)は郭嘉(かくか)の策略に従えば柳城は簡単に落とせると自信満々に語る。焦る曹丕(そうひ)は早く決著をつけようと曹操(そうそう)に迫るが、曹操(そうそう)は落ち著いて郭嘉(かくか)が残した錦囊妙計を見せる。その瞬間、復讐に燃える潘揚(はんよう)が曹操(そうそう)を闇殺しようと現れる。曹丕(そうひ)は王越(おうえつ)から学んだ剣法で潘揚(はんよう)を撃退する。剣法を見破られた潘揚(はんよう)は敗北を悟り逃走する。曹操(そうそう)は曹丕(そうひ)の剣法の由来を問うが、曹丕(そうひ)は独学だとごまかす。曹操(そうそう)は息子の底知れぬ才能に感心する。

郭嘉(かくか)の死後、軍の士気を維持するため、郭嘉(かくか)は任紅昌(じんこうしょう)たちの墓の近くにひっそりと葬られた。名前も刻まれていない墓は寂しく、秘密裏に葬られた。劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は郭嘉(かくか)の墓を見て世の中の無常さをしみじみと感じ、今を大切に生きようと誓う。しかし、平穏は長く続かず、盧龍城は鮮卑(せんぴ)の大軍に包囲されてしまう。劉平(りゅうへい)は曹植(そうしょく)のもとへ対策を相談しに行く途中、鮮卑(せんぴ)軍の暴虐な行為を目撃し、無辜の少女を助ける。その後、劉平(りゅうへい)たちと合流し、城内への避難を勧められる。

突然の危機に劉平(りゅうへい)は迅速に動き、援軍を要請すると同時に、城を守るための対策を練る。曹節(そうせつ)は郭嘉(かくか)が残した錦囊を取り出すが、曹操(そうそう)は援軍を送らないという衝撃的な事実を知る。絶望に陥った劉平(りゅうへい)たちは、曹操(そうそう)が凱旋するまで盧龍を守り抜くことを決意する。劉平(りゅうへい)は曹植(そうしょく)の脱出を拒否し、盧龍と共に運命を共にすることを誓う。

城壁の上で劉平(りゅうへい)は冷静に戦況を分析し、鮮卑(せんぴ)は攻城が得意ではないため、守りを固めれば大丈夫だと考える。しかし、伏寿(ふくじゅ)の不安は的中し、鮮卑(せんぴ)は破陣を得意とする轲比能(かひのう)の部隊を送り込んでくる。形勢は一気に悪化する。鮮卑(せんぴ)軍は漢の使者を残虐に扱い、城内の民衆の怒りを買う。劉平(りゅうへい)も敵の攻城の決意と能力を痛感する。絶望と無力感の中、劉平(りゅうへい)は苦しむ兵士を自らの手で射殺し、その苦しみを和らげる。自責の念に駆られる劉平(りゅうへい)を伏寿(ふくじゅ)は優しく慰める。

一方、盧龍の危機を知った曹操(そうそう)は、内部の意見が分かれる中、柳城への攻撃を続行し、郭嘉の遺計を受け取る。曹操(そうそう)は郭嘉の死を悼みつつ、郭嘉の深い計略を理解する。曹操(そうそう)は曹丕(そうひ)の冷静さと勇敢さを称賛し、曹丕(そうひ)は自分に最も価ていると語る。

盧龍城内では、劉平(りゅうへい)と曹植(そうしょく)が肩を並べて戦い、死守を誓う。潘揚(はんよう)は援軍を求めて単騎で城を脱出することに成功し、荀彧(じゅんいく)と司馬懿(しばい)のもとへたどり著く。虎符がないと兵を動かせないという状況の中、司馬懿(しばい)は荀彧(じゅんいく)を説得するために自ら行動を起こす。非凡な胆識と決断力を示す司馬懿(しばい)。一方、城内では武器と戦車の不足に悩む劉平(りゅうへい)は、より困難な次の防御戦に向けて準備を進めていた。

三国誌 秘密の皇帝 第39話 感想

第39話は、緊張感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。特に印象に残ったシーンは、潘揚(はんよう)が鮮卑(せんぴ)軍の暴虐な行為を目撃し、無辜の少女を助ける場面です。潘揚(はんよう)の正義感と勇気には心を打たれました。また、劉平が苦しむ兵士を自らの手で射殺するシーンも、戦争の残酷さをリアルに描いています。劉平の葛藤と苦悩が伝わってきました。

キャラクターの成長も描かれており、曹丕(そうひ)は郭嘉の教えを受け、戦場での冷静さと勇敢さを身につけています。また、司馬懿(しばい)は荀彧(じゅんいく)を説得するために自ら行動を起こし、非凡な胆識と決断力を示しています。

つづく