三国誌 秘密の皇帝 第4話 あらすじ/ネタバレ
宮廷内の緊張
宮廷内では、侍従の張宇(ちょうう)と皇后伏寿(ふくじゅ)、そして劉平(りゅうへい)の間に緊張が走ります。張宇(ちょうう)は長年献帝(けんてい)に仕えてきた老臣であり、鋭い視線で真実を見抜こうとします。彼は皇后に真の天子について問い詰め、その威厳は疑う余地がありません。伏寿(ふくじゅ)は驚きを隠せませんが、劉平(りゅうへい)は天子の風格で落ち著いて対応します。しかし、張宇(ちょうう)の鋭い視線は偽装を見破ってしまいます。
張宇(ちょうう)は秘密を漏らしていないと打ち明けますが、それは伏寿(ふくじゅ)の殺意を招きます。彼女は匕首で張宇(ちょうう)を殺そうとしますが、劉平(りゅうへい)は腕を負傷しながらもそれを阻止します。彼は慈悲の心を持っており、無実の人間が殺されるのを忍びませんでした。
真実の告白
劉平(りゅうへい)はついに真実を告白します。献帝(けんてい)はすでに亡くなり、国を挙げて哀悼の意を表しています。一方、司馬懿(しばい)は唐瑛(とうえい)の屋敷で悠然と過ごしており、無礼な振る舞いにもかかわらず、唐瑛(とうえい)は黙認しています。劉平(りゅうへい)は献帝(けんてい)の遺詔を示し、張宇はようやく納得します。伏寿(ふくじゅ)は、亡くなった小黄門こそが真の天子であったと明かします。張宇は悲しみに暮れ、天子の遺体を故郷に連れ帰って埋葬し、霊を慰めようと誓います。
牢獄の謎
牢獄では、満寵(まんちょう)が死体の謎について趙太医に調査を命じ、董承(とうしょう)の監視を強化します。張宇は献帝(けんてい)の遺体を無事に城外に出すことができるのか不安を感じており、劉平(りゅうへい)は司馬(しば)家の力を借りることを提案しますが、伏寿(ふくじゅ)は火の粉を被るのではないかと仮対します。張宇は妙案を持っているものの、献帝(けんてい)の名が永遠に埋もれてしまうのではないかと心配しています。満寵(まんちょう)は荀彧(じゅんいく)と董承(とうしょう)の件について話し合い、その背後に袁紹(えんしょう)や天子がいるのではないかと疑っています。荀彧(じゅんいく)は漢王朝の行く末を憂慮しています。
司馬懿(しばい)との関係
劉平(りゅうへい)は司馬懿(しばい)を気にかけていることを伏寿(ふくじゅ)に諭され、冷静さを保つことで一歩一歩著実に進む必要があることを教えられます。張宇は天牢前で役人と対峙(たいじ)しますが、幸いなことに種校尉(こうい)の助けを得て、遺体を火葬して持ち出すことができました。火の中で、張宇は故主を偲んで涙を流します。しかし、劉備(りゅうび)が仮乱を起こしたという知らせが入り、事態は急変します。荀彧(じゅんいく)は張宇と楊俊(ようしゅん)を逮捕せざるを得なくなります。
不安と希望
宮殿では、伏寿(ふくじゅ)は張宇の身を案じて眠ることができませんでしたが、遺体のことが解決したと知ってようやく安心し、劉平(りゅうへい)の肩に寄り添って眠りにつきます。一方、司馬懿(しばい)は目覚めると楊修(ようしゅう)と遭遇し、言葉でやり合います。司馬懿(しばい)は楊修(ようしゅう)の計画に興味を示しますが、曹操(そうそう)の手によって死ななければならないと警告されます。それは、司馬(しば)家と劉平(りゅうへい)の曹操(そうそう)に対する憎しみを煽るためです。
司馬懿(しばい)は楊修(ようしゅう)を監視し、許都(きょと)に大きな変化が訪れるのではないかと予感します。劉平(りゅうへい)は奏折を読みながら、司馬懿(しばい)を気にかけていると同時に、張宇の脱出に頭を悩ませています。伏寿(ふくじゅ)は悪夢から目覚め、2人で対策を練り、計画がうまくいくことを願っています。しかし、張宇の馬車は満寵(まんちょう)に阻まれてしまいます。口論の末、張宇は献帝の骨を涙ながらに埋葬し、両手は泥と血で汚れていました。それは、旧主への忠誠と哀悼の証です。
第4話 感想
第4話は、緊迫感と感動が交錯する見応えのある内容でした。張宇と劉平の対峙(たいじ)シーンは、互いの思惑が交錯し、緊張感が漂っていました。劉平が真実を告白するシーンは、彼の苦悩と決意が伝わってきて感動的でした。また、張宇が献帝の遺体を火葬するシーンは、彼の忠誠心が伝わってきて涙を誘いました。
一方で、司馬懿(しばい)と楊修(ようしゅう)のやり取りは、今後の展開を予感させるものでした。楊修(ようしゅう)が曹操(そうそう)の手によって死ななければならないと警告するシーンは、今後の展開が気になります。
つづく