三国誌 秘密の皇帝 第42話 あらすじ/ネタバレ

曹操(そうそう)の苦悩と郭嘉(かくか)の遺策

曹操(そうそう)は郭嘉(かくか)の墓前に立ち、共に過ごした日々を思い出し涙を流す。郭嘉(かくか)の死を悔やみ、彼を失った悲しみを噛みしめる。曹丕(そうひ)は郭嘉(かくか)が遺した呉徴伐の策を曹操(そうそう)に献上する。曹操(そうそう)は郭嘉(かくか)を単なる軍師ではなく、知己であり戦友であり、かけがえのない存在であったと語る。

一方、曹節(そうせつ)は郭嘉(かくか)がもう一つ錦囊を残していることを明かす。曹丕(そうひ)は内容を尋ねるが、曹節(そうせつ)は敵を討つための策であるとだけ答え、もう一つの錦囊の秘密は隠したままにする。

民衆の称賛と劉平(りゅうへい)の喜び

曹操(そうそう)は凱旋するが、道中では天子?劉平(りゅうへい)を称える民衆の声が聞こえてくる。劉平(りゅうへい)の若さと盧龍を守り抜いた功績を讃える声に、曹操(そうそう)は複雑な心境となる。伏寿(ふくじゅ)は劉平(りゅうへい)が真の天子として認められたことを喜び、漢王朝に希望を見出す。

唐瑛(とうえい)と司馬懿(しばい)の再会と決意

唐瑛(とうえい)は屋敷で司馬懿(しばい)の帰りを待ちわびる。再会した二人は愛を確かめ合い、司馬懿(しばい)の功績を称える。しかし、唐瑛(とうえい)は潘揚(はんよう)の死を悲しみ、司馬懿(しばい)は唐瑛(とうえい)を慰める。司馬懿(しばい)は出陣前に唐瑛(とうえい)との夕食を約束するが、唐瑛(とうえい)は彼の甲冑を見つめ、複雑な思いに駆られる。

劉平(りゅうへい)の感謝と司馬懿(しばい)の危機

劉平(りゅうへい)は許都(きょと)に戻り、賈詡(かく)に馬を贈り、自分の身元を隠してくれたことに感謝する。賈詡(かく)は漢王朝のために尽くしたことを明かし、劉平(りゅうへい)に自分の意誌に従って行動することを願う。

曹操(そうそう)は突然、司馬懿(しばい)を欺君の罪で捕らえる。劉平(りゅうへい)は助けたいと思うが、力不足で何もできない。曹丕(そうひ)は司馬懿(しばい)の立場が微妙であることを指摘し、劉平(りゅうへい)に手を引くよう忠告する。劉平(りゅうへい)は大臣を救う機会を逃したことに落胆し、曹操(そうそう)との協力関係は崩壊する。

唐瑛(とうえい)の決断と曹丕(そうひ)の提案

曹操(そうそう)は司馬懿(しばい)を解放する条件として、厳しい要求を突きつける。唐瑛(とうえい)は危険を承知で司馬懿(しばい)を救出することを決意する。伏寿(ふくじゅ)は心配するが、唐瑛(とうえい)の決意を尊重する。唐瑛(とうえい)は牢獄に潜入するが、ちょうど曹丕(そうひ)が司馬懿(しばい)に官位をちらつかせて降伏を迫っている場面に遭遇する。司馬懿(しばい)は誘惑に屈せず、自分の信念を貫く。

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は唐瑛(とうえい)の行動を待ちわびるが、一向に動きがない。劉平(りゅうへい)は自ら朝議を開き、大臣たちに司馬懿(しばい)の赦免を嘆願する。曹植(そうしょく)が名乗り出るが、曹仁(そうじん)に叱責される。その時、唐瑛(とうえい)が弘農(こうのう)王の位牌を持って現れ、司馬懿(しばい)の救駕の功績を理由に赦免を懇願する。漢王朝の大臣たちも唐瑛(とうえい)に賛同し、劉平(りゅうへい)は民意を曹操(そうそう)に伝える。

楊修(ようしゅう)は唐瑛(とうえい)に今日の行動が将来に影響を与えるかもしれないと忠告するが、唐瑛(とうえい)は弘農(こうのう)王祠を守り、生涯独身を貫く決意を固める。曹丕(そうひ)も曹操(そうそう)に赦免を嘆願する。曹操(そうそう)は劉平(りゅうへい)の行動に驚きながらも、すぐに返事をしない。

忠誠心、権謀術数、そして愛が交錯する中で、司馬懿(しばい)の運命は風前の灯火となる。劉平(りゅうへい)と曹操(そうそう)の微妙なバランスも、この騒動の中で崩れ落ちようとしている。

第42話感想

第42話は、曹操(そうそう)の苦悩、劉平(りゅうへい)の成長、唐瑛(とうえい)の決意など、様々な要素が絡み合い、見応えのある内容でした。

特に印象的だったのは、曹操(そうそう)の郭嘉(かくか)に対する深い愛情です。郭嘉(かくか)の死を悼む曹操(そうそう)の姿は、彼の心の奥底にある人間らしさを垣間見せてくれました。また、劉平(りゅうへい)が民衆から称賛される様子は、彼が真の天子として認められつつあることを示しており、今後の展開が楽しみです。

一方、唐瑛(とうえい)の決意は、彼女の勇気と愛情の深さを物語っています。危険を承知で司馬懿(しばい)を救出する彼女の姿は、まさにヒロインそのものでした。

つづく