三国誌 秘密の皇帝 第5話 あらすじ/ネタバレ

郊外

董妃(とうひ)は、華やかな輿に乗り、不幸な運命に直面する張公公に別れを告げにやってきました。幼なじみの趙卿(ちょうけい)は、董妃(とうひ)の姿を見て喜び、二人は短い時間ながら心温まる再会を果たします。董妃(とうひ)は、張公公の身に起こったことは皇后が皇帝をそそのかしたためだと憤慨します。一方、張宇(ちょうう)は自分の運命を悟り、犠牲を受け入れる覚悟を決めていました。彼は、生まれたばかりの皇子に会えないことを悔やみ、涙ながらに董妃(とうひ)に別れを告げ、満寵(まんちょう)の手下によって連行されていきます。

許昌

満寵(まんちょう)は、劉平(りゅうへい)に張宇(ちょうう)と楊俊(ようしゅん)を捕らえたことを故意に漏らします。劉平(りゅうへい)は内心苦しみますが、表面上は平静を装い、伏寿(ふくじゅ)はさりげない動作で彼を慰めます。張宇(ちょうう)を見送った後、董妃(とうひ)は趙卿(ちょうけい)と過去の思い出に浸り、趙卿(ちょうけい)は簡単な草の鈴を使って董妃を咲顔にします。

寝殿

伏寿(ふくじゅ)は、劉平(りゅうへい)の軽率な行動を厳しく叱責し、もし一時的な心軟さで張宇(ちょうう)や楊俊(ようしゅん)が口を滑らせてしまえば、予測不可能な災難を招くと警告します。劉平(りゅうへい)は、自分の優しさが他人を傷つける可能性があることに気づき、伏寿(ふくじゅ)に慎重に行動することを約束しますが、人を救う決意は揺るぎません。

董承(とうしょう)の屋敷

董承(とうしょう)と楊修(ようしゅう)は、満寵(まんちょう)を製圧すれば許都(きょと)を徐々に掌握できると分析します。

司馬懿(しばい)の屋敷

司馬懿(しばい)は、許都(きょと)の緊迫した状況を知り、兄である司馬朗(しばろう)を連れて脱出することを望みますが、劉平(りゅうへい)の安否を気にかけているため、残って劉平(りゅうへい)を探し出し、一緒に脱出することにします。

楊修(ようしゅう)の屋敷

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は、楊修(ようしゅう)に助けを求めますが、楊修(ようしゅう)は劉平(りゅうへい)の皇帝としての立場に不満を持ち、冷淡な態度で拒否します。劉平(りゅうへい)は仕方なく、紙に書いて司馬懿(しばい)に楊俊(ようしゅん)の救出を依頼しますが、楊修(ようしゅう)に見破られて燃やされてしまいます。楊修には別の思惑があるようです。

弘農(こうのう)王祠

弘農(こうのう)王祠で、司馬懿(しばい)と楊修は激しく対峙(たいじ)します。司馬懿(しばい)は楊修の策略を見抜き、条件を提示します。楊俊(ようしゅん)を救出できれば、楊修の計画に加わるということです。楊修は、これを試金石として、司馬懿(しばい)が自分にふさわしい人物かどうかを見極めようとします。司馬懿(しばい)は、唐瑛(とうえい)と冗談を交わしながら去り、今後の行動に自信を示します。

荀彧(じゅんいく)の屋敷

司馬懿(しばい)は、楊俊(ようしゅん)を救うために来たと荀彧(じゅんいく)に告げ、家族の情に訴えかけ、楊俊との面会を許可されます。

驿館

楊俊の学生たちは、満寵(まんちょう)の逮捕によって激怒します。荀彧(じゅんいく)は、民意を尊重し、とりあえず楊俊を逮捕しないことにします。満寵(まんちょう)は納得できませんが、受け入れるしかありません。

牢獄

張宇(ちょうう)は、真実を守るために毒酒で自決しようとしますが、満寵(まんちょう)に見破られます。しかし、尋問が始まろうとしたその時、張宇は刺客に闇殺されてしまいます。満寵(まんちょう)は刺客を追いかけますが、曹操(そうそう)の妨害によって刺客は逃亡してしまいます。

寝殿

劉平(りゅうへい)は、楊俊を解放するよう命じようとしますが、伏寿(ふくじゅ)に厳しく阻止されます。伏寿(ふくじゅ)は、献帝(けんてい)の遺誌を忘れないように、私情で国を誤ってはいけないと諭します。劉平は涙ながらに、重責を担う覚悟はあるものの、父を救うという気持ちは揺るがないと答えます。

その他

司馬懿(しばい)が救出した刺客は唐瑛(とうえい)でした。満寵(まんちょう)の手下は、曹操(そうそう)を刺客と間違えて追いかけ回し、騒動となります。

このエピソードでは、登場人物たちの感情的な葛藤と権力闘争が交錯し、それぞれが自分の信念と立場のために戦っています。そして、さらに大きな嵐が静かに近づいています。

第5話感想

第5話は、登場人物たちの感情的な葛藤と権力闘争が交錯し、それぞれの信念と立場のために戦っている姿が印象的でした。特に、董妃と張宇の別れ、劉平と伏寿(ふくじゅ)の葛藤、そして司馬懿(しばい)と楊修の駆け引きは、緊迫感とドラマチックな展開に引き込まれました。

董妃の張宇に対する一途な想いと、劉平の父を救いたいという強い意誌が胸を打ちました。また、司馬懿の冷静さと狡猾さ、そして楊修の策略と野心は、今後の展開を予想させるものでした。

つづく