三国誌 秘密の皇帝 第8話 あらすじ/ネタバレ

司空(しくう)府内、曹丕(そうひ)は精鋭の護衛を率いて仮乱勢力と死闘を繰り広げていた。屋敷内外は血と叫び声で惨憺たる光景だ。屋敷の女たちは部屋に隠れて恐怖に震えていたが、曹夫人と曹節(そうせつ)は違った。曹夫人は落ち著いていて、仮乱軍は恐れるに足らないと考えていた。一方、曹節(そうせつ)は剣を手に立ち上がり、家を守る決意を固めていた。

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は別の部屋にいた。劉平(りゅうへい)は心配そうに剣の柄を握りしめ、いつでも戦えるように備えていた。同時に、そばにいる伏寿(ふくじゅ)を優しく慰め、彼女の安全を守ると約束した。伏寿(ふくじゅ)は先帝との逃亡の日々を思い出し、先帝の選択に心を痛めたが、同時に帝王の非情さと犠牲を深く理解した。彼女は涙を浮かべ、劉平(りゅうへい)と先帝の天と地の差に驚き、劉平(りゅうへい)は彼女の涙を優しく拭い、行動で自分の違いを証明した。

一方、許都(きょと)は戦場と化し、鉄騎が駆け巡り、武器がぶつかり合う音が絶え間なく響いていた。楊彪(ようひょう)は王服(おうふく)が勇猛に戦う姿を見て、兄の威名に感嘆した。しかし、董承(とうしょう)と王服(おうふく)が城門まで突破しようとした時、緻命的な打撃を受けた。楊修(ようしゅう)と満寵(まんちょう)はすでに待ち伏せしており、董承(とうしょう)の手下は全滅し、彼は大勢が去ったことを悟り、王服(おうふく)に少君の救出を命じた。楊修(ようしゅう)は勝負が決したと見て立ち去ろうとしたが、去る前に司馬懿(しばい)の正体を暴いたため、彼を殺すように命じた。

劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)は未来について話し合った。曹操(そうそう)の強大な勢力に直面し、彼らは前途多難であると感じていた。伏寿(ふくじゅ)は曹操(そうそう)の暴虐を劉平(りゅうへい)に明かし、特に初平四年の残忍な虐殺は今でも心に深く刻まれていると語った。劉平(りゅうへい)はそれを聞いて、曹操(そうそう)に対抗する決意をさらに固めるとともに、伏寿(ふくじゅ)の強さと知恵に深い敬意を抱いた。伏寿(ふくじゅ)は、すべてが落ち著いたら、劉平(りゅうへい)が皇位に就くのを全力でサポートすると約束した。

一方、董妃(とうひ)は宮中で何も知らずに過ごしていたが、趙彦(ちょうげん)が海棠糕を持って訪ねてきたことで異変に気づいた。王服(おうふく)は血まみれになって駆け込み、董承(とうしょう)が敗北したことを告げた。二人は急いで逃亡した。司馬懿(しばい)は危険な状況であることを知っていたが、同行して守らざるを得なかった。逃亡中、彼らは何度も追っ手に襲われたが、司馬懿(しばい)の機転で難を逃れた。しかし、董妃(とうひ)は逃亡中に胎動があり、危篤状態に陥った。彼らは唐瑛(とうえい)のもとに逃げ込むしかなかった。

唐瑛(とうえい)は董妃(とうひ)の出産を助けようとしたが、追っ手が迫ってきた。王服(おうふく)は唐瑛(とうえい)と皆を守るため、司馬懿(しばい)との争いを演出し、最終的に唐瑛(とうえい)の剣で自害した。それは壮絶であり、無念であった。董妃(とうひ)は怪我と助けがないために亡くなった。司馬懿(しばい)は唐瑛(とうえい)の隠蔽と犠牲に怒り、その行為は正義ではないと非難した。

曹丕(そうひ)は軍を率いて仮乱を鎮圧した後、伏寿(ふくじゅ)に勝利を報告した。伏寿(ふくじゅ)は淡々と応答した。司馬懿(しばい)は唐瑛(とうえい)に、張儀が自分の武功に気づいており、帰路は危険だと告げた。彼は唐瑛(とうえい)に、なぜ無辜の人を犠牲にしたのかと問いただした。唐瑛(とうえい)は仕方なく、劉平(りゅうへい)の正体が献帝(けんてい)の双子の兄弟であることを明かした。

董妃(とうひ)の遺体は司空(しくう)府に運ばれ、趙彦(ちょうげん)は悲しみに暮れた。劉平(りゅうへい)と伏寿(ふくじゅ)はそれを目撃し、表面上は平静を装っていたが、内心は怒りに満ちていた。張繡(ちょうしゅう)と賈詡(かく)に直面した劉平は、彼らの裏切りと悪行を痛烈に批判した。荀彧(じゅんいく)は仲裁しようとしたが、劉平の怒りを鎮めることはできなかった。最終的に、劉平は賈詡(かく)に唾を吐きかけ、彼に対する極度の軽蔑と怒りを表明した。

第8話の感想

第8話は、衝撃的な展開が続く、非常に印象的なエピソードでした。曹操(そうそう)軍と仮乱軍の激しい戦いは、戦場の残酷さをリアルに描き出し、登場人物たちの決意と犠牲を際立たせていました。

特に、王服の壮絶な最期は、視聴者に強い印象を残しました。彼は董妃と少君を守るために、自らを犠牲にするという、自己犠牲の精神を体現した人物でした。また、董妃の悲劇的な死も、戦争の無情さを象徴するものでした。

一方、劉平と伏寿の絆は、ますます深まっていきました。二人は曹操(そうそう)という強大な敵に立ち向かう決意を固め、互いに支え合いながら、困難を乗り越えていく姿が描かれました。

第8話のラストシーンは、劉平が賈詡(かく)に唾を吐きかけるという、衝撃的なものでした。これは、劉平の曹操(そうそう)に対する怒りと、正義への強い意誌を表現したものでした。

つづく