三国誌 秘密の皇帝 第9話 あらすじ/ネタバレ

荘厳な宮殿の中で、文武百官がひれ伏す中、劉平(りゅうへい)は董承(とうしょう)の謀仮失敗の影に囚われ、無辜の犠牲者を悼みながら、賈詡(かく)を裏切り者として糾弾する。賈詡(かく)は表面上平然を装い感謝の意を示すも、内心は複雑な思いを抱く。

荀彧(じゅんいく)は劉平(りゅうへい)をなだめ、混乱を収拾するよう促すが、劉平(りゅうへい)は荀彧(じゅんいく)の操り人形であることに不満を露わにする。伏寿(ふくじゅ)は董妃(とうひ)の埋葬を提案し、劉平(りゅうへい)は司空(しくう)府に霊堂を設けることを許可するが、他の政務は荀彧(じゅんいく)に任せることで皇帝としての権威を主張する。

曹丕(そうひ)と曹植(そうしょく)は、殿外で張繡(ちょうしゅう)への復讐心を燃やすが、今は耐えるしかない。荀彧は張繡(ちょうしゅう)と賈詡(かく)に功績を認めようとするが、劉平(りゅうへい)は自嘲気味に傀儡(かいらい)であることを明かし、席を立つ。

劉平(りゅうへい)は曹氏兄妹に遭遇し、張繡(ちょうしゅう)が殿内にいることを告げ、復讐心を煽る。その後、董妃(とうひ)の遺体を確認し、内疚と無力感に涙する。伏寿(ふくじゅ)は劉平を支えるが、2人とも張繡の帰順が今後の道を険しくすることを悟る。

一方、張繡と賈詡は許都(きょと)での生き残り策を相談し、賈詡は朝臣との連携を図る。荀彧は満寵(まんちょう)の董妃(とうひ)殺害に不満を示すが、満寵(まんちょう)は事故と主張し、張繡の入城前に郭嘉(かくか)の策略で撤退を約束していたことを明かす。

劉平は悲しみに沈み、伏寿(ふくじゅ)の慰めも虚しく、自身の無力さと孤独を痛感する。董承(とうしょう)謀仮の夜を思い出し、伏寿(ふくじゅ)らが董承(とうしょう)を心から支持していなかったことに気づく。

満寵(まんちょう)は唐瑛(とうえい)が張宇(ちょうう)の死に関与している可能性を感じ、調査を開始する。劉平は朝議を拒否し、司馬懿(しばい)に会い、宮廷からの脱出を相談する。伏寿(ふくじゅ)は劉平を止めるが、病気を理由に朝議を中止する。

孔融(こうゆう)は張繡の入城に仮対し、弾劾を企てる。皇后一行は弘農(こうのう)王祠に向かう途中、劉平は兵士に扮して司馬懿(しばい)と密会する。司馬懿(しばい)は劉平の帰還を喜ばず、董承の失敗の真因を分析し、劉平を厳しく叱責する。劉平は絶望し、宮廷を離れて司馬懿(しばい)と共に隠遁することを決意するが、伏寿(ふくじゅ)の出現と説明により、更なる葛藤に陥る。

第9話の感想

第9話は、劉平の苦悩と成長が描かれた回でした。董承の謀仮失敗によって、無辜の犠牲者が出たことを悔やむ劉平の姿は、彼の優しさと責任感を表しています。しかし、彼はまだ傀儡(かいらい)皇帝としての立場に甘んじており、荀彧や伏寿に操られていることに不満を抱いています。

一方、賈詡は劉平の怒りを巧みにかわし、自分の立場を守ろうとします。彼は劉平の弱さを利用して、自分の野望を達成しようとしているのでしょうか。

張繡の帰順は、許都(きょと)の勢力図を大きく変えました。曹丕(そうひ)と曹植(そうしょく)は復讐心を燃やす一方で、荀彧は張繡を味方につけようと画策しています。

劉平は、董承謀仮の失敗によって、自分の無力さと孤独を痛感します。彼は司馬懿(しばい)に助けを求めようとしますが、伏寿の説得によって思いとどまります。

つづく