『星花双姫~天に咲き、地に輝く恋~』第1話 あらすじ/ネタバレ

創世の初め、四界の衆生は清濁の二気から生まれましたが、混沌の力が世界を滅ぼそうとしました。幸いなことに、天界の神族は死を恐れず、混沌を帰墟に封印しました。しかし、東丘聖樹の地脈紫芝は根が海にまで伸びており、混沌を養分として双子の花を咲かせました。この花は清気を吸い、濁気を浄化し、帰墟を開くことができるのです。人々の安全を守るため、四界は力を合わせて東丘を平定し、双子の花を摘み取りました。しかし、双子の花の霊魂は滅びず、万年の時を経て、人族の皇后の腹に宿りました。一人は青葵(チンクイ)公主、もう一人は夜曇(イエタン)公主です。

二人は同じ双子の花から生まれましたが、運命は大きく異なります。青葵(チンクイ)公主は長女であり、吉兆と共に生まれ、幼い頃から神君天妃に選ばれました。一方、夜曇(イエタン)公主は沈淵族の儲妃ですが、誕生時に凶兆が現れ、皇后は亡くなってしまいました。陛下は夜曇(イエタン)を朝露殿に幽閉しました。

18年間、夜曇(イエタン)は数え切れないほどの陰湿な攻撃を受けてきました。しかし、彼女は決して屈服しません。明後日は青葵(チンクイ)と夜曇(イエタン)の嫁入り日です。夜曇(イエタン)はついに鬱憤を晴らす時が来たと喜びます。彼女は自分のペットを陛下の姿に変え、ストレスを発散させます。青葵(チンクイ)は父皇を訪ね、夜曇(イエタン)と一緒に朝露殿に行くように説得します。二人が到着すると、夜曇(イエタン)が陛下そっくりのペットに八つ当たりをしているところでした。陛下は夜曇(イエタン)が自分を侮辱し、君主に背いたことに激怒し、青葵(チンクイ)の制止を無視して夜曇(イエタン)を牢に閉じ込めてしまいます。

神界の玄境では、玄商と呼ばれる少典有琴(ヨウチン)が1500年間修行を続けてきました。今日が彼の出关の日です。彼は多くの欲を捨て、人情世故に疎くなっています。飛池(ひち)は、三人の万年の長老に会うときは言葉に気を付けるようにと忠告します。少典有琴(ヨウチン)が天界に到着すると、天帝はすぐに彼の修行の成果をテストします。仙君たちは、少典有琴(ヨウチン)が九重の金身を得たことに驚き、賞賛します。天帝は、皇長子である少典有琴(ヨウチン)は神と人の絆を維持する責任があると告げ、人界に行って青葵公主に冊封の詔書を授けるように命じます。

『星花双姫~天に咲き、地に輝く恋~』第1話 あらすじ/ネタバレ(続き)

青葵の盛大な出閣宴の準備が進む中、夜曇(イエタン)は暗黒の牢獄に閉じ込められていました。18年間、何度もこの牢獄に入れられてきた彼女は、これが最後になることを知っていました。青葵は夜曇(イエタン)を助け出すため、こっそり牢の鍵を持ってきて、彼女を解放します。そして、自分で刺繍した手帕をプレゼントします。夜曇(イエタン)は表面上は嫌がっていますが、内心は喜び、仕方なく受け取ります。

青葵が少典有琴(ヨウチン)に嫁ぎ、帰墟を修復することになり、修仙後は独りぼっちになるかもしれないと知った夜曇(イエタン)は、姉を火の海に落とすわけにはいかないと決意します。彼女は魍魎城の四衢閣で高額の報酬で法力を持つ者を募集しますが、応募してきたのは小物ばかりでした。夜曇(イエタン)の軽蔑に怒った彼らは、彼女を追いかけます。そこに、沈淵族の情報を探しに来た少典有琴が現れ、夜曇(イエタン)を救います。

少典有琴の高い法力に感服した夜曇(イエタン)は、彼に誘拐を依頼します。しかし、目の前にいるのは少典有琴本人でした。夜曇(イエタン)は離光氏の令牌を取り出し、少典有琴は彼女を青葵と勘違いします。夜曇(イエタン)はそれを利用して、青葵の印象を悪くし、婚約破棄を強要しようとします。

沈淵族では内紛が勃発します。沈淵厲王の三男である嘲風(チャオフォン)は、魍魎城で長男の烏玳(うたい)を暗殺し、二男の頂雲(ちょううん)に罪を擦り付けようと企みます。しかし、少典有琴と夜曇(イエタン)に目撃されてしまいます。嘲風(チャオフォン)と部下の谷海潮(こくかいちょう)は二人を殺そうとしますが、夜曇(イエタン)は少典有琴を殺して青葵の結婚を阻止しようとします。少典有琴は夜曇(イエタン)の真意を知らず、彼女を守りながら嘲風(チャオフォン)と谷海潮(こくかいちょう)を簡単に倒します。夜曇(イエタン)は少典有琴に敬意の念を抱きます。

第1話の感想

第1話は、運命に翻弄される二人の姫の物語の幕開けにふさわしい、ドラマチックな展開でした。青葵と夜曇(イエタン)は、同じ双子の花から生まれたにもかかわらず、全く異なる運命を背負っています。青葵は幸せな未来を約束されているように見えますが、夜曇(イエタン)は苦難の連続です。

しかし、夜曇(イエタン)は決して屈しません。彼女は自分の力だけで運命を切り開こうとします。そんな夜曇(イエタン)の姿は、見ていて胸が熱くなるほどです。

一方、少典有琴は、神界の期待を一身に背負った完璧な人物のように見えます。しかし、彼は人情世故に疎く、どこか孤独な印象を受けます。

つづく