星花双姫~天に咲き、地に輝く恋~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

青葵(チンクイ)は濁心殿に到着し、储君が決まるまで大婚まではここを出られないことを知る。侍女素水(そすい)は青葵(チンクイ)の世話を任され、何でも相談できるという。青葵(チンクイ)は人界で最も清らかな九天香檀の香りを持っているが、沉渊界では香りは忌み嫌われている。厲王と王后も香りを好まないため、素水(そすい)は青葵(チンクイ)に香りを消すよう忠告する。その後、侍女たちは青葵(チンクイ)を連れて香りを落とすために湯殿へ行くが、それはただの入浴ではなく、激しく体を擦りつけるものであった。青葵は極度の痛みの中で、夜曇(イエタン)は天界に行ったのではないかと考える。

一方、夜曇(イエタン)と慢慢(まんまん)は天葩院を出ようとするが、灮兲(こうてん)将軍に止められる。少典有琴(ヨウチン)の命令で、晩餐会までは天葩院から一歩も出られないのだ。仙女たちは夜曇(イエタン)を綺麗に着飾らせるが、夜曇(イエタン)は靴下の紐を髪飾りとして頭に巻いてしまう。宴が始まると、出されたのは料理ではなく清い空気だった。神族は辟谷の術で清い空気のみを摂取するが、人間である夜曇(イエタン)には清い空気だけではお腹が満たされない。天后は夜曇(イエタン)のために人間の食べ物を模した清い空気を出させるが、夜曇(イエタン)は依然として空腹感と寒さを感じていた。

沉渊界では、厲王と王后が青葵のために焚淵殿で歓迎の宴を開く。厲王は神族の礼儀作法を嫌っており、青葵に偽善的な振る舞いをやめるよう言う。王后は穏やかな様子で、沉渊界の3人の王子を紹介する。大殿下乌玳(ウタイ)は沉渊界最強の戦士であり、厲王以外の人間を認めていない。二殿下は王后の子で、顶云といい、厲王を補佐している。青葵は顶云と酒を飲むことになるが、その酒は血だった。青葵は仕方なく一口飲むが、すぐに吐き出してしまう。嘲風(チャオフォン)は目の前の夜曇(イエタン)が実は青葵であることを見抜き、青葵は至清の体質で血を飲むことができないため、わざと酔ったふりをして青葵にぶつかり、耳元で囁く。

青葵は嘲風(チャオフォン)が自分の正体を知っていることに驚き、嘲風(チャオフォン)が轿をすり替えたのではないかと疑う。嘲風(チャオフォン)はそれを否定し、その罪を顶云になすりつける。沉渊界に来たばかりの青葵は、嘲風(チャオフォン)が狡猾で嘘つきであることをまだ知らず、彼の言葉を信じてしまう。

天帝は少典有琴(ヨウチン)を呼び、夜曇(イエタン)が宴で礼儀を欠いたことを指摘し、大婚までに彼女をしっかりと教育して天界の威厳を保つように命じる。慢慢(まんまん)は夜曇(イエタン)のために赤い果実を探し出し、夜曇(イエタン)はそれを食べて空腹を満たす。夜曇(イエタン)と青葵は双子の姉妹であり、痛みを共有できる。夜曇(イエタン)は青葵に連絡を取るために自分の手に文字を刻もうとするが、痛みに耐えられずためらう。一方、沉渊界では青葵が先に手を切り、2人は魍魉城で会う約束をする。

その後、青葵は人界の父皇に助けを求める手紙を書く。夜曇(イエタン)は少典有琴(ヨウチン)に助けを求めに行くが、彼女が食べた赤い果実は建木の実、別名灵霄禁果であり、子孫繁栄を望む神族のカップルが灵修に使うものだった。少典有琴(ヨウチン)が説明を終えた瞬間、夜曇(イエタン)の口の中の建木の実が彼の口に飛び込み、夜曇(イエタン)は勢いよく彼にキスをする。

第3話の感想

第3話は、青葵と夜曇(イエタン)のそれぞれの境遇が描かれた回でした。青葵は沉渊界に囚われ、厲王と王后の思惑に翻弄されます。一方で、夜曇(イエタン)は天界で天帝の監視下に置かれ、自由を奪われています。

青葵は、沉渊界の慣習に馴染めず、苦悩する様子が印象的でした。特に、血を飲まされたシーンは、彼女の清らかなイメージとのギャップがあり、衝撃的でした。一方、夜曇(イエタン)は天界の規則に縛られながらも、天真爛漫な性格は健在で、少典有琴(ヨウチン)とのコミカルなやりとりが楽しめました。

また、第3話では、嘲風(チャオフォン)と青葵の間に新たな関係性が生まれたことも見逃せません。嘲風(チャオフォン)は青葵の正体を知っていることをほのめかし、彼女に近づきます。青葵は嘲風(チャオフォン)を信じているようですが、彼の真意は不明です。

つづく