星花双姫~天に咲き、地に輝く恋~ 第30話 あらすじ/ネタバレ

青葵(チンクイ)は烏玳(うたい)の心を動かそうとするが、烏玳(うたい)は青葵(チンクイ)と嘲風(チャオフォン)の愛を無視して青葵(チンクイ)にのみ心を傾ける。嘲風(チャオフォン)と青葵(チンクイ)は窮地に陥り、嘲風(チャオフォン)は斥候営を迦楼羅(かろうら)に託し、機を見て青葵(チンクイ)を連れて沈淵界を脱出することを決意する。仙侍の何気ない一言で、碧瓊(へきけい)は夜曇(イエタン)が偽物の天妃であることを疑う。

烏玳(うたい)と夜曇(イエタン)の結婚式は3日後に迫り、人界の暾帝(とんてい)は今日になって招待状を受け取った。相柳(そうりゅう)は沈淵界の危険性を訴え、暾帝(とんてい)の訪問を諫める。暾帝(とんてい)は相柳(そうりゅう)の言葉に納得するが、礼儀は尽くすべきだと考え、国師に烏玳(うたい)と夜曇(イエタン)の肖像画を描かせ、沈淵界に送るよう命じる。

燭断山(しょくだんざん)は英招(えいしょう)に、嘲風(チャオフォン)と青葵が沈淵界から密かに逃亡しようとしていることを報告する。英招(えいしょう)は燭断山(しょくだんざん)に2人を監視させ、逃亡を図ったらすぐに捕らえるように命じる。

人族からの祝いの品が届き、烏玳(うたい)は感謝の気持ちとしてそれらをすべて英招(えいしょう)に贈る。英招(えいしょう)は肖像画を見て、2人の女性の入れ替わりを察知する。英招(えいしょう)は結婚式当日、この事実を公にすることを決意する。厲王(れいおう)は激怒して青葵を処刑し、嘲風(チャオフォン)は反撃に出るだろう。それが英招の狙いである。さらに、王后(おうこう)は燭断山(しょくだんざん)に人界に行って暾帝(とんてい)を捕らえるよう命じる。

迦楼羅(かろうら)は嘲風に蛇族の聖物である勾玉を渡す。この勾玉は3時間以内に彼の力を回復させることができる。逃亡計画は一時的に保留され、嘲風と谷海潮(こくかいちょう)は斥候営に戻る。暾帝(とんてい)を救出したら、青葵を連れて逃げるつもりだ。

碧穹仙子は夜曇(イエタン)の秘密を探るため、葡萄に変身する。偶然にも、夜曇(イエタン)が万霞聴音を使って青葵と会話しているのを聞いてしまう。

夜曇(イエタン)は烏玳が皇太子に立てられたことを知り、雷霆司に少典有琴(ヨウチン)を訪ねて相談する。慢慢(まんまん)は万霞聴音を帝嵐絕(テイランゼツ)に修理してもらうつもりだったが、万霞聴音が消えていることに気づく。床の水たまりは天葩院の外まで続いており、慢慢(まんまん)は何か大きなことが起こるのではないかと不安になる。

少典有琴(ヨウチン)は自分の玄珀を夜曇(イエタン)に渡し、二郎神に玄珀を渡して、嘲風と青葵を沈淵界から連れ出すように頼む。慢慢(まんまん)は万霞聴音が盗まれたことを帝嵐絕(テイランゼツ)に報告する。帝嵐絕(テイランゼツ)は匂いを辿って碧瓊(へきけい)を見つけ出す。そのとき、碧瓊(へきけい)は九霄霊殿に入ろうとしていた。2人は碧瓊(へきけい)を阻止し、万霞聴音を返還するよう要求する。追い詰められた碧瓊(へきけい)は殿外で天妃が偽物であると叫ぶ。天帝はそれを聞いて、2人を連れて来るように命じる。

胡荽(こすい)は雷霆司に駆け込み、少典有琴(ヨウチン)にこのことを伝える。碧瓊は人前で夜曇(イエタン)の正体を暴き、証拠として万霞聴音を見せる。夜曇(イエタン)はすべての責任を負い、万霞聴音を叩き割り、自分は離光夜曇(イエタン)であることを認める。少典有琴(ヨウチン)は雷霆司にいるため、脱出するには百道雷劫を受けなければならない。

3人の仙尊は夜曇(イエタン)のために情けを請う。夜曇(イエタン)もまた、入れ替わりの事実を明かす。しかし、天帝は彼女の欺瞞を許さず、雷霆司に幽閉するよう命じる。

一方、百道雷劫を受けた少典有琴(ヨウチン)は傷だらけになりながら雷霆司から出てきて、九霄霊殿に現れる。少典有琴は夜曇(イエタン)のために、彼女を認めない法度や規則に抗い、神君の座を辞任することを決意する。彼はかつて帰墟を修繕するために命を懸けており、忠孝は尽くした。今は夜曇(イエタン)に命を救われたので、残りの人生は夜曇(イエタン)のために生きると宣言する。

天帝は激怒し、少典有琴を掌で殴り、邪魔するなと言い放ち、二度と少典有琴という息子はいないと告げる。夜曇(イエタン)はよろよろと立ち上がれない少典有琴を九霄霊殿から連れ出す。代償は支払ったが、これからは少典有琴は夜曇(イエタン)の本名を気兼ねなく呼ぶことができるようになった。

第30話の感想

第30話は、怒涛の展開が続く回でした。青葵と嘲風の逃亡計画、碧瓊による夜曇(イエタン)の正体暴露、少典有琴の辞任など、見どころ満載でした。

特に印象的だったのは、少典有琴の夜曇(イエタン)に対する深い愛情です。彼は夜曇(イエタン)のために、神君の座を捨て、百道雷劫を受け、天帝に逆らう決意をしました。少典有琴の揺るぎない愛情に感動しました。

また、夜曇(イエタン)の決断力も光っていました。彼女は自分の正体を明かし、すべての責任を負うことで、青葵と嘲風を守ろうとしました。夜曇(イエタン)の勇気と覚悟に心を打たれました。

しかし、この回はハッピーエンドとは言い難い終わり方でした。夜曇(イエタン)は雷霆司に幽閉され、少典有琴は神君の座を追われ、青葵と嘲風の運命も不透明です。今後の展開が気になります。

つづく