星花双姫~天に咲き、地に輝く恋~ 第32話 あらすじ/ネタバレ
ついに真実を明かした暾帝(とんてい)
夜曇(イエタン)は玄商(げんしょう)神君の庇護を得たことで、暾帝(とんてい)はすべてを打ち明ける。長年懦弱だった暾帝(とんてい)は、今さら耐えられず顔を覆って泣き崩れる。夜曇(イエタン)は父皇を慰めたいと思うが、ためらってしまう。彼女の心もまた、苦しみでいっぱいだった。
暾帝(とんてい)は毎年、夜曇(イエタン)のために2つの誕生日プレゼントを用意していた。しかし、臣下の声に押されて夜曇(イエタン)にプレゼントを渡すことができず、ひそかに青葵(チンクイ)と夜曇(イエタン)の母の霊位の下に置いていた。少典有琴(ヨウチン)は夜曇(イエタン)を皇后の霊位のもとへ連れて行き、夜曇(イエタン)は父からのプレゼントを見て涙があふれる。これらはすべて、父が自分に贈ってくれたものだった。
国師は人々に崇拝されていたが、少典有琴(ヨウチン)は国師を象徴する天機星を掃把星にすり替える。彼は国師に、夜曇(イエタン)が長年味わってきた苦しみを味わわせようとする。
和解と新たな旅立ち
青葵(チンクイ)は夜曇(イエタン)を父の前に連れて行き、父娘の誤解とわだかまりを解きほぐす。夜曇(イエタン)と父は和解し、心を開き合う。夜曇(イエタン)はかつて盗んだ「帥」の字が刻まれた将棋の駒を取り出すが、暾帝(とんてい)は咎めない。彼女が駒を持ち去ったのは、暾帝のことを気にかけている証拠だった。
夜曇(イエタン)は自分が追放されることを予想し、父を困らせないために玄商(げんしょう)と獣界への移住を決意する。青葵(チンクイ)も嘲風(チャオフォン)と一緒に獣界へ行く。暾帝は最終的に同意し、嘲風(チャオフォン)の母妃は宮中に残って素水(そすい)と谷海潮(こくかいちょう)の世話を受けることになる。暾帝は彼らを宮門まで見送り、名残惜しさを感じながらも別れの時を迎える。4人はかつて獣界にあった竹の家に帰ってくるが、そこは長い間人が住んでおらず、埃とクモの巣だらけだった。
獣界での新たな生活
夜曇(イエタン)は青葵(チンクイ)のために出しゃばり、嘲風(チャオフォン)に下馬評を与えた。青葵(チンクイ)は医術があり、生計を立てることができるが、今は嘲風(チャオフォン)が三殿下ではなくなったため、夜曇(イエタン)は彼に繽紛館で働いて獣幣を稼ぐように言う。嘲風(チャオフォン)は1日働いて100獣幣を稼いだが、夜曇(イエタン)は満足していない。
嘲風は少典有琴(ヨウチン)に助けを求め、夜曇(イエタン)がかつて沙漠角で1炷香の間に大金を稼いだことを知る。嘲風はすぐに沙漠角に行って悪人を襲い、袋いっぱいの金銀財宝を持って帰ってくる。夜曇(イエタン)と少典有琴(ヨウチン)は嘲風の行動を称賛するが、青葵だけは怒っていた。青葵は至善至美であり、嘲風の強盗行為を絶対に許さない。嘲風は彼女に心から謝罪し、自分の修为を使って鏢局を開くことができると言う。
少典有琴(ヨウチン)も香堂の刺客たちを呼び集めることができ、嘲風は喜んで兵馬を募ることにする。帝嵐絕(テイランゼツ)一行が獣界に到着し、一同は集まって喜び合う。帝嵐絕(テイランゼツ)はどのようにして彼らを見つけたのかを聞かれるが、恥ずかしそうに答えることができず、少典有琴は帝嵐絕(テイランゼツ)が自分の足衣の匂いを嗅ぎつけてきたことを知り、呆然とする。
獣王と獣后は彼らが獣界に来たことを知るが、知らないふりをする。少典有琴は夜曇(イエタン)に神識で約束したことを思い出し、帰ってきたら結婚式を挙げると言う。本来は天界で結婚式を挙げる予定だったが、獣界でも2人の結婚の願いを叶えることができる。
夜と温泉
夜になり、皆が寝静まった頃、夜曇(イエタン)と少典有琴は温泉のそばに行くと、偶然にも嘲風と青葵もそこにいた。夜曇(イエタン)は青葵を誘って別の場所で遊ぶ。少典有琴は嘲風が足を洗わないことを嫌がり、一緒に足湯に入るのを拒否する。
青葵は夜曇(イエタン)に、なぜそんなに喜んでいるのかと尋ねる。夜曇(イエタン)は明後日、少典有琴と結婚すると答え、青葵は喜ぶ。もし邪魔が入らなければ、夜曇(イエタン)はもっと早く玄商(げんしょう)神君と結婚できたはずだった。
第32話感想
第32話は、星花双姫の物語に大きな進展をもたらしました。ついに暾帝が真実を明かし、夜曇(イエタン)と和解するシーンは感動的でした。また、夜曇(イエタン)と少典有琴の結婚が獣界で実現するのも嬉しい展開です。
特に印象に残ったのは、夜曇(イエタン)が父からのプレゼントを見て涙を流すシーンです。長年、父からの愛情を疑っていた夜曇(イエタン)が、ようやく父からの愛情を感じることができたのは、とても感動的な場面でした。
また、嘲風と青葵のやりとりも面白かったです。最初は衝突していた2人ですが、徐々に距離が縮まっていく様子が微笑ましかったです。
獣界での新たな生活が始まった夜曇(イエタン)たち。今後の展開にも期待が高まります。
つづく