『星花双姫~天に咲き、地に輝く恋~』第38話 あらすじ/ネタバレ
灮兲(こうてん)の報告と少典有琴(ヨウチン)の記憶
灮兲(こうてん)は天帝に界下の状況を報告し、少典有琴(ヨウチン)のそばを離れず、夜曇(イエタン)を思い出させようとする者はすぐに殺すように命じられます。蓬莱绛阙に戻った少典有琴(ヨウチン)は、飛池(ひち)と翰墨に夜曇(イエタン)のことを話そうとしますが、灮兲(こうてん)に止められます。しかし、灮兲(こうてん)は少典有琴(ヨウチン)本人の記憶を止めることはできません。飛池(ひち)は星を布くことを理由に、少典有琴(ヨウチン)を觀星台に連れて行きます。灮兲(こうてん)は彼を追いかけようとしますが、飛池(ひち)に止められます。
青葵(チンクイ)と夜曇(イエタン)
暾帝(とんてい)は残根に宿る青葵(チンクイ)の花霊を見て、心を痛めます。嘲風(チャオフォン)は夜曇(イエタン)のために天界を攻めたいと考えますが、夜曇(イエタン)はそれを拒否します。この問題は彼女自身が解決すべきだと考えているからです。少典有琴は星を布く際に、危月燕星が一つ足りないことに気づきます。彼は記憶の断片を思い出し、自分が危月燕星を夜曇(イエタン)に渡したことをぼんやりと覚えていました。このとき、夜曇(イエタン)も沉渊界の觀星台にいました。彼女は少典有琴との決裂を覚悟し、危月燕星を元の場所に返します。
少典有琴の記憶と再会
天界の觀星台にいる少典有琴は、この光景を見て危月燕星を取り、封印を破って夜曇(イエタン)とのすべての記憶を思い出します。そして、彼は再び法術を使って危月燕星を夜曇(イエタン)に返します。夜曇(イエタン)は喜びのあまり涙を流します。少典有琴は本当に自分を完全に忘れていなかったのです。すぐに、夜曇(イエタン)は帝嵐絕(テイランゼツ)と蘇栀を連れて天界に上がり、少典宵衣と対峙します。少典有琴は夜曇(イエタン)と天帝の間に現れ、天帝は彼に夜曇(イエタン)を殺すように命じます。しかし、少典有琴は振り返り、彼の目は変わっていました。彼は自分の刀は決して夜曇(イエタン)に向けられないと言います。
戦略と勝利
少し前、灮兲は少典有琴が記憶を取り戻したことに気づき、天帝に報告しようとしますが、飛池(ひち)と翰墨に捕らえられてしまいます。少典有琴は天軍と連絡を取り、少典宵衣の兵権を奪い、帝嵐絕(テイランゼツ)の伝音法器を使って夜曇(イエタン)たちと連絡を取り、血を流さない戦術を立てます。夜曇(イエタン)は苦労することなく、九霄雲殿に侵入することに成功します。有琴は必死に父帝に聚霊玄灯を返し、罪己詔を出し、東丘の名誉を回復するよう説得します。夜曇(イエタン)も、今回天界に来たのは人を殺したり、恨みを晴らすためではなく、聚霊玄灯を取り戻すためだけだと述べます。これを聞いた少典宵衣は、聚霊玄灯を返します。
蘇栀の怒りと夜曇(イエタン)の決断
しかし、蘇栀は聚霊玄灯の中に花霊がないことに気づき、少典宵衣に問い詰めます。少典宵衣は、先代の天帝が霊璞が優柔不断であることを見抜き、無上の神火を使って東丘の花霊をすべて焼き尽くしたと言います。蘇栀は怒りに満ち、天帝を殺そうとしますが、一撃で吹き飛ばされてしまいます。夜曇(イエタン)は天帝と戦い、彼を打ち負かします。蘇栀は油を注ぎ、夜曇(イエタン)に少典宵衣を殺して東丘一族と青葵(チンクイ)の仇を討つようにけしかけます。しかし、夜曇(イエタン)は少典宵衣を殺さず、彼の修为を奪うだけにしました。これは、二つの種族の長年の恨みに終止符を打つためでした。この行為は、蘇栀に狂気と復讐の種を植え付けました。
夜曇(イエタン)の決意と蘇栀の復讐
夜曇(イエタン)は沉渊に戻り、青葵(チンクイ)の花霊にこれらのことを話すと、花霊から返事が返ってきます。彼女は心身ともに疲れ果て、倒れてしまいます。少典有琴は彼女が目を覚ますまで守っていました。夜曇(イエタン)は有琴が記憶を取り戻したことを知り、心が安らぎます。復讐心に囚われた蘇栀は東丘の帰墟に向かい、一族のために四界に復讐することを誓います。夜曇(イエタン)は偶然、父皇と帝嵐絕(テイランゼツ)たちが沉渊の負傷兵を治療し、自分に対する怒りを鎮めていることに気づきます。夜曇(イエタン)は心を痛め、自分がなぜこのようなことをしているのかわからなくなります。彼女は一人になると、多くのことを考え、青葵(チンクイ)を夢見て、心の迷いを解きます。
少典有琴の愛と夜曇(イエタン)の未来
少典有琴は人間界に行って食べ物を買ってきて夜曇(イエタン)に渡します。夜曇(イエタン)は再び信念を取り戻し、彼が自分のために作った辛い花火を見たいと思います。
第38話の感想
第38話は、怒涛の展開と感動の再会が描かれた回でした。
灮兲の報告によって、天帝は夜曇(イエタン)を抹殺しようとしますが、少典有琴は記憶を取り戻し、夜曇(イエタン)を守ります。一方、蘇栀は復讐に燃え、東丘の帰墟に向かいます。
特に印象に残ったのは、少典有琴と夜曇(イエタン)の再会シーンです。少典有琴が危月燕星を夜曇(イエタン)に返すシーンは、二人の絆の深さを改めて感じさせられました。また、夜曇(イエタン)が天帝を倒すシーンは、彼女の強さと決意の表れでした。
しかし、蘇栀の復讐心は、今後の展開を不穏なものにしています。彼女の行動がどのような結果をもたらすのか、気になるところです。
つづく