独占おとぎ話 第9話 あらすじ/ネタバレ

放課後

凌超(リン・チャオ)は肖家を訪れ、肖さんのお父さんと肖兔(シアオ・トゥー)と一緒にテレビドラマを観賞します。肖さんのお父さんはドラマに夢中になりますが、凌超(リン・チャオ)は肖家での時間を過ごすことを楽しみます。ドラマの内容に肖兔(シアオ・トゥー)は不満を抱きます。彼女は、男性キャラクターがヒロインに一斉に好意を寄せる展開は現実離れしていると指摘します。肖さんのお父さんも同意し、この機会に凌超(リン・チャオ)に、伴侶を選ぶときは盲目的に追随するのではなく、買い物のように慎重に選ぶべきだと含蓄的に助言します。しかし、凌超(リン・チャオ)は肖さんのお父さんの真意を理解していないようです。

勉強

尹子涵(イン・ズーハン)の熱心な指導のおかげで、肖兔(シアオ・トゥー)の数学の成績は大幅に向上しました。しかし、英語の成績は残念ながら下降してしまいました。凌超(リン・チャオ)はユーモアを交えつつも辛辣に、肖兔(シアオ・トゥー)の知力を限られた水資源に例え、ある科目の向上は別の科目の犠牲を伴うと指摘します。この言葉に肖兔(シアオ・トゥー)は苦笑いを浮かべます。

尹心藍(イン・シンラン)の片想い

尹心藍(イン・シンラン)は凌超への想いを諦めきれず、冷たい態度を受けてもなおアプローチを続けます。今回は、凌超に美術展のチケットをプレゼントし、一緒に芸術鑑賞を楽しみたいと誘いますが、凌超は「全能算法」という本の捜索を理由に断ってしまいます。尹心藍(イン・シンラン)は諦めず、凌超の同級生である朱文雨(ジュー・ウォンユー)に協力を求めます。朱文雨(ジュー・ウォンユー)は尹心藍(イン・シンラン)に密かに想いを寄せていたため、本の捜索を快諾します。彼は苦労の末、遠隔の図書館で本を見つけますが、奔走の疲れから倒れてしまいます。

翌日

尹心藍(イン・シンラン)は凌超に本を手渡しますが、凌超は本の出所を見抜き、尹心藍の好意を丁重に断ります。この様子を、戻ってきた朱文雨(ジュー・ウォンユー)が目撃してしまいます。その後、朱文雨(ジュー・ウォンユー)は校庭で凌超に、なぜ尹心藍を拒否したのかと問い詰め、自分が尹心藍を助けた理由を明かします。それは、中学時代に尹心藍から受けた温かい励ましがきっかけだったのです。凌超は朱文雨(ジュー・ウォンユー)の行動を認めませんでしたが、彼の拳を受け止めるしかありませんでした。この場面を目撃した尹心藍は、朱文雨に新しい印象を抱き、彼を美術展に誘います。朱文雨は喜んで受け入れます。

肖兔と尹子涵(イン・ズーハン)

一方、肖兔と尹子涵(イン・ズーハン)のデートは、凌超の怪我のためにキャンセルになってしまいました。肖兔は凌超の世話に夢中で、尹子涵(イン・ズーハン)との約束を完全に忘れてしまっていたのです。翌日、尹子涵(イン・ズーハン)がそのために体調を崩したことを知った肖兔は、電話で謝罪します。尹子涵は大らかな態度を見せますが、言葉の端々に肖兔への微妙な探りが見え隠れし、肖兔は考え込んでしまいます。

蒋娟娟(ジアン・ジュエンジュエン)の分析

蒋娟娟(ジアン・ジュエンジュエン)は肖兔の様子を見て、先輩として恋愛の悩みを分析しようとします。彼女は、肖兔の凌超への想いは尹子涵への想いよりも深いのではないかと指摘します。肖兔は半信半疑です。彼女は、去年は蒋娟娟(ジアン・ジュエンジュエン)が尹子涵への想いが強いと断言していたのに、今は真逆のことを言うため、さらに混乱してしまいます。肖兔は自分の内面を真剣に見つめ直し、凌超と尹子涵への複雑な感情を整理しようとします。

第9話 感想

第9話は、複雑に絡み合った人間関係と感情の機微が描かれた回でした。凌超と肖兔のほのぼのとした日常に、尹心藍の片思いという要素が加わり、さらに尹子涵との関係も微妙に変化していく様子が興味深かったです。

特に印象に残ったのは、尹心藍と朱文雨のやりとりです。尹心藍の一途な想いに、朱文雨は心を動かされ、凌超に本を渡すために奔走します。しかし、凌超の冷たい態度に傷ついた朱文雨は、思わず彼に一拳を食らわせてしまいます。このシーンは、片思いの切なさや、相手を思うゆえの葛藤がリアルに表現されており、胸を打たれました。

また、肖兔の複雑な心境も丁寧に描かれていました。凌超への想いと尹子涵への友情の間で揺れ動く彼女の姿は、共感を覚えました。特に、蒋娟娟(ジアン・ジュエンジュエン)から恋愛のアドバイスを受けた後の彼女の表情は、迷いと戸惑いが入り混じっていて、見ていて切なかったです。

つづく