寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第19話 あらすじ/ネタバレ
謝危(シエ・ウェイ)は体調不良にもかかわらず、多くの未解決の重要事項を抱え、無理に頑張っていた。刑部は公儀丞の遺体を発見し、現場の状況から仲間割れによる殺人と推測され、京城の拠点の地図が残されていた。張遮(チョウ·シャ)は事件の不自然さに疑問を抱く。現場は4年前に発生した300人の冤罪事件の墓地であり、かつては参拝が行われていたが、今は荒れ果てていた。張遮(チョウ·シャ)の疑念はさらに深まる。
謝危(シエ・ウェイ)は周到な計画を立てた後、宮殿に入り、聖上に対して張遮(チョウ·シャ)の表彰を提案し、公儀丞の死を餌に利用する策を献言する。公儀丞がまだ生きていて拷問を受けていると偽り、平南王に救出させる計画だ。さらに、平南王の謀士である度均山人を装って獄中に潜入させ、反乱軍と一緒に京を離れ、より多くの拠点を暴くことを提案する。この計画は危険なため、顧春芳(グー・チュンファン)は最初に謝危(シエ・ウェイ)を推薦するが、彼の名声があまりにも高いため、最終的には張遮(チョウ·シャ)を推薦する。張遮(チョウ·シャ)は恐れずに徹底的に調査することを決意するが、謝危(シエ・ウェイ)の真意は理解できない。実際、謝危(シエ・ウェイ)の当初の目的は、拠点を排除し、反乱軍を一掃することだったが、今は状況に応じて対応するしかない。呂顕(リュウ・シエン)は焦りを感じ、謝危(シエ・ウェイ)の行動がいつもと違うことに気づき、危険な要素を残したままにしておくことに不安を感じる。
謝危(シエ・ウェイ)は平南王の侍衛である黄潜が京に入ってきたことを知る。黄潜は謝危(シエ・ウェイ)の密偵であり、公儀丞が捕らわれているという情報をどのように広めるか悩んでいたところだった。黄潜の到着はまさに絶妙なタイミングだった。黄潜の話によると、「薛定非」は平南王が謝危(シエ・ウェイ)の監視のために送り込んだ人物で、好色でギャンブル好き、軽薄な性格で、謝危(シエ・ウェイ)を恐れているという。薛定非は平南王に命じられて京に入ってきたが、実際は謝危(シエ・ウェイ)の動きを監視するためだった。しかし、薛定非の運命は謝危(シエ・ウェイ)と密接に結びついており、一方が損害を受ければ、もう一方も損害を受けることになる。薛定非は謝危(シエ・ウェイ)に、平南王から燕父を殺すことができる手紙を受け取ったが、紛失してしまったことを明かす。実は、その手紙は公儀丞の手下によって盗まれたものだった。
周寅之(ジョウ・インズ)は姜雪寧に、公儀丞の残党を捕らえ、燕(エン)家を陥れようとする手紙を持っていると報告する。姜雪寧は急いでその人物に会いに行くが、彼はただの小さな役者だった。薛定非も手紙をなくしたことを謝危(シエ・ウェイ)に告白し、命乞いをする。姜雪寧は策略を立て、その人物に白果寺に手紙を書くように仕向ける。周寅之(ジョウ・インズ)が手紙を届けている途中、待ち伏せされ、相手は金銭を要求し、法外な金額を吹っかけてきた。姜雪寧は家財道具を売り払い、燕臨から贈られたものも例外ではなく、最終的に5万両を手に入れる。周寅之(ジョウ・インズ)は銀を持って手紙と交換するが、すぐに反乱軍は謝危(シエ・ウェイ)の手に落ちてしまう。謝危(シエ・ウェイ)は銀票に描かれた亀のマークが、姜雪寧がよく使うマークであることに気づき、彼女が策略を立てて、自分の手を使って反乱軍を排除したことを知る。
姜雪寧は手紙を受け取り、燕父が薛定非の居場所を聞き出すための偽の言葉を信じて、反乱軍は燕(エン)家を掌握したと思い込む。姜雪寧は薛定非の過去の悪行を思い出し、燕(エン)家が後悔しているのではないかと考える。
翌日、姜雪寧は謝危(シエ・ウェイ)を訪ねる。謝危(シエ・ウェイ)は彼女の安全を心配して怒り、姜雪寧は謝罪し、互いに情報を共有するという約束を再確認する。謝危(シエ・ウェイ)は承諾し、銀5万両を贈り、条件として手紙を自分に渡すように求める。姜雪寧は銀を持って立ち去る。呂顕(リュウ・シエン)は、2人の仲が深まり、いずれ結ばれるだろうと笑う。姜雪寧は、謝危(シエ・ウェイ)と薛(シュエ)家の関係を改めて考え、謝危(シエ・ウェイ)が手紙を手にしたことを思い出し、人生の転換期を振り返って、複雑な気持ちになる。
感想
まず、謝危(シエ・ウェイ)の体調不良が心配です。彼は多くの重責を背負いながら、無理をしているように見えます。彼の健康状態が物語にどのような影響を与えるのか気になります。
次に、張遮(チョウ·シャ)の活躍が印象的でした。彼は公儀丞の死の真相を解き明かし、危険な計画にも果敢に挑んでいます。彼の勇気と知恵に期待が高まります。
また、姜雪寧の機転も光っていました。彼女は反乱軍を出し抜くために、巧妙な策略を立て、燕(エン)家を守ろうとしています。彼女の賢さと強さが頼もしいです。
さらに、薛定非の登場も興味深いものでした。彼は平南王に操られている人物ですが、謝危(シエ・ウェイ)との関係が複雑で、今後の展開にどのような影響を与えるのか気になります。
そして、ラストシーンで謝危(シエ・ウェイ)が手紙を手に入れたことは、物語を大きく動かすでしょう。彼が手紙の内容を知った時、どのような行動に出るのか、そして燕(エン)家と平南王の戦いはどのような結末を迎えるのか、次回の展開が楽しみです。
つづく