寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第28話 あらすじ/ネタバレ

深夜、宮中に辺境からの急報が届く。大月が度々挑発してくるが、国庫が空っぽで戦争はできない。薛国公は自ら出兵を願い出るが、張遮(チョウ·シャ)は反対する。大月と戦うなら、燕父が最適任だと主張する。皇帝は即断せず、謝危(シエ・ウェイ)は熟考する。薛国公の出兵の願いには私心があり、燕(エン)家父子を連れ戻す狙いもあった。しかし、張遮(チョウ·シャ)も先に同じ考えを持っていた。皇帝は薛(シュエ)家と燕(エン)家をどちらも信用していない。

沈芷衣(シェン・ズーイー)は男装して姜(キョウ)家を訪れ、孟(モウ)氏を驚かせる。彼女は姜雪寧に会いに来たのだ。姜雪寧も男装して、めったに宮殿から出られない沈芷衣(シェン・ズーイー)を連れ出し、楽しく遊ぶ。夜になり、二人は語り合う。沈芷衣(シェン・ズーイー)は高貴な身分だが、苦悩も多い。もし選べるなら、帝王家には生まれてこず、自由を求めたかったと打ち明ける。姜雪寧は宮中で何かあったのではないかと疑うが、沈芷衣(シェン・ズーイー)はただの雑談だと答える。夜も更け、沈芷衣(シェン・ズーイー)は宮殿に戻る。彼女は無理に笑顔を作り、宮殿は無事だと告げる。しかし、姜雪寧は何かおかしいと感じ、すぐに和親の話が持ち上がっていることを知る。前世で沈芷衣(シェン・ズーイー)は和親し、迎えたのは彼女の遺体だった。姜雪寧は恐怖に駆られる。全てが早まっている。沈芷衣(シェン・ズーイー)は大月に行けば死ぬ。絶対に阻止しなければならない!

姜雪寧は謝危(シエ・ウェイ)に助けを求める。謝危(シエ・ウェイ)の助言で、姜雪寧は解決策を見つける。薛(シュエ)家の娘が和親すべきだと噂を広めるのだ。薛(シュエ)家の行為には民衆の反対が多く、姜雪寧は薛定非に協力を求める。薛定非は民衆の不満をまとめ、沈芷衣(シェン・ズーイー)の和親を阻止する力を集める。周寅之(ジョウ・インズ)は深夜に謝危(シエ・ウェイ)を訪ね、興武衛で制限を受けていると訴える。謝危(シエ・ウェイ)は薛国公の屯兵の証拠を探すように指示する。

薛定非の働きかけで、民衆の怒りが高まる。薛烨は怒ってその原因である翁昂に詰め寄り、現場は混乱する。薛烨は外でトラブルを起こし、薛国公に叱責される。もはや薛姝(シュエ・シュー)を和親させるしかない。薛姝(シュエ・シュー)は太后に助けを求めるが、太后は拒否する。天家は父子ですらない。薛姝(シュエ・シュー)は愚かだったのだ。薛姝(シュエ・シュー)は宮殿の外で夜まで跪き、最終的に自決を決意する。彼女は皇帝に忠誠を誓い、彼の道具となり、自らを差し出す。

一夜の後、薛姝(シュエ・シュー)は賢妃に封じられる。薛国公は激怒し、太后も怒りを隠せない。沈芷衣(シェン・ズーイー)は薛姝(シュエ・シュー)に出会い、彼女の行動を理解できない。姜雪寧も薛姝(シュエ・シュー)がここまで自尊心を捨てるとは思わなかった。しかし、問題は再び沈芷衣(シェン・ズーイー)に戻ってきた。皇帝は躊躇して決断できずにいたが、薛姝(シュエ・シュー)の言葉でついに決意する。

寧安如夢 第28話の感想

特に印象に残ったのは、薛姝(シュエ・シュー)の行動です。彼女はこれまでプライドが高く、自分の利益を優先する人物として描かれてきました。しかし、この話では、自分の命と引き換えに沈芷衣(シェン・ズーイー)を救うという決断をしました。この豹変には驚かされましたが、同時に彼女の深い愛情と自己犠牲の精神を感じました。

また、姜雪寧の機転も光っていました。彼女は薛(シュエ)家の娘を和親に推すことで、民衆の怒りを利用して沈芷衣(シェン・ズーイー)を救おうとしました。この策略は巧妙で、彼女の知恵と行動力が伺えます。

しかし、皇帝の決断は気になるところです。薛姝(シュエ・シュー)の言葉で心を動かされたようですが、果たして彼は沈芷衣(シェン・ズーイー)を和親させるのでしょうか? それとも、別の道を選ぶのでしょうか?

つづく