寧安如夢 第30話 あらすじ/ネタバレ

衝撃の再会と新たな別れ

沈芷衣(シェン・ズーイー)の姿に驚きを隠せない謝危(シエ・ウェイ)。薛姝(シュエ・シュー)は姜雪宁(キョウ·セツレイ)を鞭打し、沈芷衣(シェン・ズーイー)の故郷の土を踏みつける。姜雪寧は地面に落ちた土と鞭をじっと見つめ、沈芷衣(シェン・ズーイー)が故郷から遠く離れた痛みを感じている。謝危(シエ・ウェイ)が去った後、姜雪寧がまだ出てきていないことを知る。薛姝(シュエ・シュー)は打ち疲れて、姜雪寧に謝罪すれば許すと告げる。その時、謝危(シエ・ウェイ)が現れて姜雪寧を救い出す。姜雪寧は震える手で土を集めて箱にしまい、涙を流す。

謝危(シエ・ウェイ)は姜雪寧の姿に怒りを抑えきれず、彼女の身体を心配してすぐに馬車に抱き上げて乗せる。姜雪寧は箱をしっかりと抱きしめる。それは沈芷衣(シェン・ズーイー)が最後に残してくれたもので、彼女は誰をも救えず、守れず、結局は道化師になってしまった。謝危(シエ・ウェイ)は彼女を慰め、いつか今日の屈辱を晴らしてあげると約束し、沈芷衣(シェン・ズーイー)は必ず戻ってくると告げる。

姜雪寧が戻ってこないことを知った姜(ジャン)父は、人々を連れて探しに出かけようとする。屋敷の外には、謝危(シエ・ウェイ)の馬車が到着していた。姜雪寧は眠っており、謝危(シエ・ウェイ)は彼女を馬車から降ろそうとした時、思わずキスをしてしまう。その様子を娘を叱責するために来た姜(ジャン)父が目撃してしまう。

周寅之(ジョウ・インズ)は巻宗を調べているところを薛(シュエ)家の父子に見つかり、薛国公は黒幕を吐かせようと迫る。周寅之(ジョウ・インズ)はすぐに謝危(シエ・ウェイ)の名前を明かす。

翌日、退朝後、姜(ジャン)父は謝危(シエ・ウェイ)を見つけ、彼は姜雪寧の師匠であることを強調し、自分の言動に注意するべきだと告げる。しかし、謝危(シエ・ウェイ)はとぼけて、自分がやりたいことは世俗に縛られるものではないと答え、姜(ジャン)父を激怒させる。謝危(シエ・ウェイ)は燕父を璜州から呼び寄せようと考えており、薛国公が反乱を企んでいることを知って、彼を煽動しようとしている。呂顕(リュウ・シエン)は謝危(シエ・ウェイ)の様子がおかしいことに気づき、彼が姜雪寧にキスをしたことを知る。しかし、姜雪寧は謝危(シエ・ウェイ)に無関心であり、片思いに終わってしまった。

姜雪寧の精神状態が良くなったため、姜(ジャン)父はすぐに彼女の結婚について話し合う。しかし、姜雪寧には好きな相手もおらず、結婚する気もない。姜雪慧の結婚後、故郷に帰ることを望んでいる。姜雪寧は、自分の勝手な行動で宮中の人々を怒らせてしまったため、このままでは姜(キョウ)家にも迷惑がかかると考え、姜(ジャン)父に許しを請う。姜(ジャン)父は謝危(シエ・ウェイ)からの贈り物を受け取りを拒否し、謝危(シエ・ウェイ)は何もできない。

沈玠(シェン・ジェ)の結婚式が近づき、孟(モウ)氏は姜雪慧を呼び出す。姜雪慧は婉娘(ワン・ニャン)の腕輪をつけている。孟(モウ)氏は長年、姜雪慧を自分の娘のように育て、嫁入り衣装を一針一針縫い上げてきた。本来ならその衣装を着て嫁がせたいと思っていたが、今は臨淄王の側妃となってしまったため、宮中で礼服が用意される。孟(モウ)氏は、その衣装を自分のそばに置いて、母娘の情を全うする。

沈玠(シェン・ジェ)の結婚式に、謝危(シエ・ウェイ)と張遮(チョウ·シャ)が参列する。太后は、沈玠(シェン・ジェ)と蘇妙が儀式を終えるまで姜雪慧とその従者は外に出られないように命じる。姜雪慧はお腹が空いて苦しんでいたが、蘇尚儀(スー・シャンイー)が姜雪寧が用意した食盒と、沈玠(シェン・ジェ)から預かった同心結を持ってきてくれる。沈玠(シェン・ジェ)は姜雪慧に近づくと災いをもたらすのではないかと心配していたが、彼の心は変わっていない。姜(ジャン)父は席で謝危(シエ・ウェイ)を見かけて顔をしかめ、その場で姜雪寧に婿選びをしようと提案し、張遮(チョウ·シャ)のことを尋ねる。謝危(シエ・ウェイ)は思わず飛び出してそれを阻止し、姜(ジャン)父はますます歯ぎしりをする。姜(ジャン)父は姜雪寧を連れてくるが、姜雪寧は席を離れて一人で酒を飲む。前世では、彼女は姜雪慧の代わりに沈玠(シェン・ジェ)と結婚した。今となっては、少し感慨深い。沈玠(シェン・ジェ)が突然現れ、姜雪寧は、少なくとも自分たちの縁はこれで清算できたと思った。

沈玠(シェン・ジェ)と方妙が結婚式を挙げ、姜(ジャン)父は心を痛める。姜雪寧は一人で去り、謝危(シエ・ウェイ)も急いで後を追う。姜雪寧は、もう薛(シュエ)家と争いたくないと言い、京城を離れることを考えていると告げ、謝危(シエ・ウェイ)は驚く。

第30話の感想

第30話は、衝撃と別れが交錯する、感情が揺さぶられる回でした。沈芷衣(シェン・ズーイー)の登場は、姜雪寧と謝危(シエ・ウェイ)の心に大きな波紋を広げました。姜雪寧は、沈芷衣(シェン・ズーイー)の故郷の土を踏みつけられる姿を見て、彼女の痛みを肌で感じ、無力感に苛まれます。謝危(シエ・ウェイ)は、姜雪寧の傷ついた姿に怒りを抑えきれず、同時に彼女の身を案じて心を痛めます。

一方、薛姝(シュエ・シュー)の横暴さは、見るに堪えないものでした。姜雪寧を鞭打つ姿は、彼女の残忍さと傲慢さを露呈しています。謝危(シエ・ウェイ)が姜雪寧を救い出すシーンは、彼の姜雪寧への想いの強さを改めて感じさせます。

姜(ジャン)父と謝危(シエ・ウェイ)の対立も、見逃せないポイントです。姜(ジャン)父は、謝危(シエ・ウェイ)の姜雪寧への想いを理解できず、彼の言動に不快感を示します。しかし、謝危(シエ・ウェイ)は姜(ジャン)父の忠告を無視し、自分の信念を貫こうとします。

そして、沈玠(シェン・ジェ)の結婚式は、姜雪寧と沈玠(シェン・ジェ)の複雑な関係を浮き彫りにします。姜雪寧は、前世では沈玠(シェン・ジェ)と結婚したことを思い出し、感慨深い表情を浮かべます。沈玠(シェン・ジェ)もまた、姜雪寧への想いを胸に秘めたまま、方妙と結婚します。

ラストシーンで、姜雪寧が薛(シュエ)家との争いを諦め、京城を離れる決意をするシーンは、今後の展開が気になるところです。謝危(シエ・ウェイ)は、姜雪寧の決断を受け入れることができるのでしょうか?

つづく