寧安如夢~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 最終回結末 第38話 あらすじ/ネタバレ

周寅之(ジョウ・インズ)は刀琴に捕らえられ、姜雪宁(キョウ·セツレイ)は恨みを抱いた視線を向ける。周寅之(ジョウ・インズ)は命乞いをするが、姜雪宁(キョウ·セツレイ)には薛(シュエ)家が兵変を起こしており、自分が死ねば誰も彼女のために働かなくなると訴える。しかし姜雪宁(キョウ·セツレイ)にとって、周寅之(ジョウ・インズ)の命は尤芳吟(ユウ·ホウイン)の命よりはるかに軽いものだった。呂顕(リュウ・シエン)は剣を振りかざし、周寅之(ジョウ・インズ)を殺害して仇を討つ。

張遮(チョウ·シャ)は謝危(シエ・ウェイ)に聖上からの令牌を渡し、これで皇城に出入りして燕(エン)家軍を呼び寄せられると告げる。彼は、謝危(シエ・ウェイ)のような人物がここで死ぬべきではないと言う。しかし、薛国公が兵を率いて駆けつけ、謝危(シエ・ウェイ)は自分の子である薛定非だと明かす。しかし薛国公にとっては、20年間も生かしておいたのは天の慈悲であり、情など微塵もなかった。刀琴は密道から宮殿に入り、姜雪宁(キョウ·セツレイ)は焦って足をくじき、よろよろと歩く。薛姝(シュエ・シュー)は聖上が薬を飲んで眠っている隙に、夢の中で彼を絞め殺す。

張遮(チョウ·シャ)と燕臨は包囲されながらも互いに助け合い、燕臨は燕(エン)家軍を率いて駆けつけ、薛烨と薛国公を捕らえる。謝危(シエ・ウェイ)と聖上は離京前に計画を立てており、謝危(シエ・ウェイ)は自分の正体と、地下道に一人一足の虎頭靴があることを聖上に明かす。謝危(シエ・ウェイ)は、当年平南王が300人のうち一部を殺害し、残りの一部を使って聖上を出現させようとしたが、薛国公は首を取るために作戦計画を無視し、平南王を激怒させて大虐殺を行ったと語る。長年、薛国公は横暴に人命を奪ってきた。その後、謝危(シエ・ウェイ)と聖上は芝居を打つことで窮地を脱する計画を立てた。聖上はすべてを知っており、薛姝(シュエ・シュー)の毒殺計画も承知していた。薛姝(シュエ・シュー)は聖上を毒殺しようとするが、逆に捕らえられる。

薛国公は敗北したが、謝危(シエ・ウェイ)を挑発し、自分が父親である以上、殺せば世間の非難を浴びるだろうと告げる。姜雪宁(キョウ·セツレイ)は皇宮に駆けつけ、そこが屍だらけになっているのを見て恐怖に陥る。薛国公は謝危(シエ・ウェイ)をそそのかし、共謀を持ちかけるが、謝危(シエ・ウェイ)は燕臨の剣を取り上げ、再び自分の手を斬りつける。骨肉の情はこれで完全に断ち切った。謝危(シエ・ウェイ)が殺さなくても、聖上が彼を殺すだろう。そして、死後に母と対面したとき、薛国公は罪を償うべきだと告げる。謝危(シエ・ウェイ)は姜雪宁(キョウ·セツレイ)が現れたのを見て驚き、薛国公は再び飛びかかり、矢で謝危(シエ・ウェイ)を刺そうとするが、刀琴に殺される。謝危(シエ・ウェイ)は矢に当たり、姜雪宁(キョウ·セツレイ)の腕の中で倒れる。姜雪宁(キョウ·セツレイ)は涙を流し、目を覚ますように懇願する。彼が目を覚ませば結婚すると約束する。謝危(シエ・ウェイ)はそれを聞いて目を覚ます。約束は本物だった。

大乱の最終結末は、太后は永不帰京で守陵に派遣され、薛姝(シュエ・シュー)は毒酒を賜り、残りの者は璜州に流され、永不帰京となる。愛する人を失った呂顕(リュウ・シエン)は悲しみに暮れるが、薛定非は自由な生活を送る。聖上が崩御した後、秦貴妃の幼子が皇位を継承し、謝危(シエ・ウェイ)が輔政となる。数々の名声を手に入れた謝危(シエ・ウェイ)だが、迷いの中に陥る。彼は多くを計算してきたが、本来20年前に死ぬべき人間だった。どう生きようとも、そのように生きるしかない。姜雪宁(キョウ·セツレイ)は謝危(シエ・ウェイ)が自刎する夢を見て、目が覚めると謝危(シエ・ウェイ)が猫を抱いてそばにいるのを見て安心する。家の外では、彼らの子供である謝添と謝韫が雪だるまを作っている。二人は神仙眷属のように、世外桃源のような場所を見つけた。沈芷衣(シェン・ズーイー)、燕臨、張遮(チョウ·シャ)が訪ねてきて、姜雪宁(キョウ·セツレイ)は皆を中に招き入れる。謝危(シエ・ウェイ)は謝韫を抱いて後ろを歩き、謝添は何度も張遮(チョウ·シャ)を褒めるが、謝危(シエ・ウェイ)に2回蹴られる。

時が経ち、小説の中の姜雪宁(キョウ·セツレイ)と謝危(シエ・ウェイ)は、神仙眷属のような生活を送るようになる。姜寧はパソコンに「完」の文字を書き終えると、会社から自分の小説を紙の本として出版するという連絡を受け、その後、自分の担当編集者である「謝危(シエ・ウェイ)」に会う。二人は出会った瞬間に、どこかで会ったことがあるような気がした。

寧安如夢 最終回感想

寧安如夢の最終回は、まさに波乱万丈の物語にふさわしい、感動的で衝撃的な結末でした。

まず、周寅之(ジョウ・インズ)の最期はあまりにも悲惨でした。姜雪宁(キョウ·セツレイ)への愛と裏切り、そして薛(シュエ)家の策略に翻弄され、最後は命を落とすことになりました。彼の死は、権力闘争の犠牲となった多くの無辜の民を象徴しているように感じました。

一方、薛国公の悪行はついに明らかになり、彼はその罪を償うことになりました。しかし、彼の最期もまた、息子である謝危(シエ・ウェイ)の手によってではなく、刀琴によって殺されるという皮肉なものでした。

そして、謝危(シエ・ウェイ)と姜雪宁(キョウ·セツレイ)の愛は、数々の困難を乗り越えてついに実を結びました。しかし、その代償はあまりにも大きく、多くの仲間を失ったことは大きな悲しみです。

最終回は、ハッピーエンドとは言い難い結末でしたが、それでも希望を感じさせるものでした。謝危(シエ・ウェイ)と姜雪宁(キョウ·セツレイ)は、失ったものを乗り越えて、新しい人生を歩み始めます。そして、彼らの物語は、読者の心に深く刻まれることでしょう。

特に印象に残ったのは、謝危(シエ・ウェイ)が自分の正体を明かし、薛国公との因縁を断ち切るシーンです。彼は、骨肉の情を捨ててまで、自分の信念を貫き通しました。その姿は、まさに英雄そのものでした。

また、姜雪宁(キョウ·セツレイ)が謝危(シエ・ウェイ)のために命を懸けて戦うシーンも感動的でした。彼女は、愛する人のためにすべてを投げ出す覚悟を決めていました。二人の強い絆は、どんな困難にも打ち勝つことができることを教えてくれました。

寧安如夢は、愛と復讐、そして運命を描いた壮大な物語でした。最終回は、その物語にふさわしい、感動的で衝撃的な結末でした。

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