君子盟 第1話 あらすじ/ネタバレ

越梁国の商人、洪羅(こうら)は、大雍の寧安城安楽坊に潜入し、表面上は取引を行っているが、実際には情報を収集している。礼(れい)部侍郎(じろう)の蘭珏(らんかく)が南峒国に送った密書が洪羅(こうら)の手に渡り、蘭珏(らんかく)は郭允(かくいん)がその密書を手に入れて、自分を敵国に通じた罪に陥れるのではないかと恐れる。先手を打つために、蘭珏(らんかく)は部下に洪羅(こうら)から密書を盗むように指示する。

洪羅(こうら)は酒楼で厳重に警戒しており、蘭珏(らんかく)は一計を案じ、張屏(ちょうへい)に面を洪羅(こうら)のテーブルまで運ばせて、その隙に腰に下げた数珠の中に隠された密書を取り戻そうとする。

張屏(ちょうへい)は、試験を受けるために上京してきた若者で、拉麺を売って生計を立てている。洪羅(こうら)と馬の置き場を巡って口論になり、面を運んでいる最中に再び洪羅(こうら)と衝突する。その隙に、蘭珏(らんかく)の部下が密書を奪い取る。

数珠を失った洪羅(こうら)は張屏(ちょうへい)を疑い、酒楼の掌柜は張屏(ちょうへい)に捜査への協力を提案する。張屏(ちょうへい)は鋭い観察力で、数珠がコイの目の中に隠されていることに気づき、犯人が2階の春光閣にいると推測する。蘭珏(らんかく)はそれを察知し、部下を連れて急いで撤退する。

張屏(ちょうへい)は犯人の馬車を阻止しようとするが失敗する。洪羅(こうら)は感謝するが、張屏(ちょうへい)は面代だけを受け取る。帰路、学士たちに嘲笑されるが、蘭珏(らんかく)が現れ、平等の考えに基づいて張屏(ちょうへい)を救う。張屏(ちょうへい)は蘭珏(らんかく)に冷淡な態度を取り、探検の意志を貫き、蘭珏(らんかく)の帳簿係の誘いを断る。その後、張屏(ちょうへい)は捜査に漏れがあったことに気づき、誰かが故意に誤った情報を流しており、その人物は身分が高いと推測する。

蘭珏(らんかく)は洪羅(こうら)の好色な本性につけ込み、伴月楼に罠を仕掛ける。郭允(かくいん)は礼部尚書(しょうしょ)の地位を狙っており、密書を使って蘭珏(らんかく)を失脚させようとする。張屏(ちょうへい)は蘭珏(らんかく)を疑い始め、窃盗犯が春砂仁茶を飲んでいたことから、蘭珏(らんかく)に胃の病があるかどうかを調べる。蘭(らん)府への潜入は失敗に終わり、逆に蘭珏(らんかく)に山姜で煙に巻かれ、潔白を証明される。

3日後、張屏(ちょうへい)は馬蹄の跡から蘭珏(らんかく)が数珠窃盗事件に関与していることを確認し、蘭珏(らんかく)の誕生日パーティーで真相を究明することを決意する。パーティーで、蘭珏(らんかく)は恩師のキョウ頌明(きょうしょうめい)(きょうしょうめい)に孝行を示すものの、尚書の地位を約束されることはなかった。張屏(ちょうへい)は蘭珏(らんかく)を公の場で問い詰めるが、蘭珏(らんかく)は否定する。その頃、伴月楼では洪羅(こうら)が再び姿を現し、蘭珏(らんかく)は楽屋に行くと、数珠が何者かに盗まれ、脅迫状が残されていた。その後、謝好(しゃこう)という女性が舞台で自焚し、現場には「傀儡」と「役人」を指す警告の言葉が残されていた。

張屏(ちょうへい)はすべてを目の当たりにし、蘭珏(らんかく)がこの一連の事件に関係していることを確信し、真相を追究することを決意する。それは、面代を取り戻すだけでなく、背後に隠された陰謀を暴くためでもある。

君子盟 第1話 感想

第1話は、テンポの良い展開と魅力的なキャラクターで、視聴者を一気に物語の世界に引き込むことに成功しています。特に、張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)の初対面は印象的で、二人の対照的な性格が鮮明に描かれています。

張屏(ちょうへい)は、正義感が強く、頭脳明晰な青年です。拉麺を売りながら、事件の真相を追い求める姿は、爽快感を与えてくれます。一方、蘭珏(らんかく)は、冷静沈着で、謎めいた雰囲気を漂わせる人物です。彼の真意が掴めないところも、物語の面白さを増幅させています。

また、第1話では、事件の背景となる政治的な駆け引きも描かれています。郭允(かくいん)が礼部尚書(しょうしょ)の地位を狙い、蘭珏(らんかく)を失脚させようとする様子は、権力闘争の激しさを垣間見せてくれます。

つづく