君子盟 第10話 あらすじ/ネタバレ

柳太傅(たいふ)は宝物を見て、皇帝が在位中なのに金龍ではなく金鳳を立てるのは礼儀に反していると指摘します。しかし玄機(げんき)は、この渾象儀を「千秋儀(せんしゅうぎ)」と名付けるべきだと主張します。それは、朝廷の繁栄を称えるだけでなく、皇太后の徳を永遠に称える意味も込められているからです。皇太后はこの提案に満足し、朝臣の反対を無視して玄機(げんき)に監督を命じます。

散朝後、柳太傅(たいふ)は蘭珏(らんかく)に会いに行きます。礼部尚書(しょうしょ)のキョウ頌明(きょうしょうめい)が引退し、現在は蘭珏(らんかく)が礼部を率いているため、礼儀典儀の名目で反対すべきだったと指摘します。蘭珏(らんかく)はうまく説明できず、ちょうどそこに王硯(おうけん)が現れ、蘭珏(らんかく)を口供を取る必要があると連れ去ります。

張屏(ちょうへい)は葦原で粽の葉を摘みに行きます。陳籌(ちんちゅう)も手伝いに来ますが、張屏(ちょうへい)が刑(けい)部の事件解決に貢献したことで有名になり、「拉面神探」というあだ名がついたことを明かします。粽の葉を摘みながら、張屏(ちょうへい)は摩羅(摩ラまら)村の天譴事件について考えます。血霧(けつむ)が立ち込める効果はどのように実現されたのか、吉天伝説の人物とは誰なのか、二皮匠はなぜ蘭珏(らんかく)の父親を知っているのか、20年前の通敵事件との関連は何かなど、疑問が浮かびます。

大理寺卿の陶大人は王硯(おうけん)と蘭珏(らんかく)を訪ね、朝堂で自分を擁護してくれたことに感謝します。蘭珏(らんかく)は同僚として助け合うのは当然であり、いつか自分が陶大人の助けを必要とするかもしれないと答えます。陳籌(ちんちゅう)は張屏(ちょうへい)に「拉面神探」の看板を立て、多くの客を呼び寄せます。陳籌(ちんちゅう)が客を拉面に誘おうとしたところ、王硯(おうけん)が現れ、賭けに負けたので約束通りに拉面を食べに来たと主張します。客たちは王硯(おうけん)を見て一斉に店を出て行ってしまいます。王硯(おうけん)は自分で作った麺団子を張屏(ちょうへい)に渡し、賭けに勝ちました。蘭珏(らんかく)も驚きます。

蘭珏(らんかく)は服を買いに行くために成衣店を訪れます。雲裳坊の赤霞鎏金緞を持参しますが、これは皇太后が礼服を作るために使う予定でした。しかし、呉娘子(ごじょうし)が完成する前に毒殺されてしまいました。蘭珏(らんかく)は徐掌櫃に礼服を完成させてくれるよう依頼します。張屏(ちょうへい)は屋台を閉じて帰宅し、黄身餡の粽を作ります。翌日、粽を持って蘭(らん)府を訪れます。蘭(らん)府の前には多くの学生が贈り物を持って待っています。蘭珏(らんかく)は張屏(ちょうへい)の粽を指して、心からの贈り物だと称賛し、学生たちに勉強に励むよう説得して贈り物を受け取りません。

皇太后は大理寺の捜査に不満を持ち、大理寺は人材を募集します。陳籌(ちんちゅう)は張屏(ちょうへい)にこのことを伝え、張屏(ちょうへい)は大理寺で働くことを希望します。蘭珏(らんかく)は張屏(ちょうへい)に粽をねだりに行きますが、黄身餡の粽はすでに陳籌(ちんちゅう)が食べてしまっていました。蘭珏(らんかく)は少しがっかりしますが、屋台にはまだ小米粥が残っています。張屏(ちょうへい)は蘭珏(らんかく)に頼みごとがあり、蘭(らん)府で詳しく話したいと伝えます。

蘭(らん)府を訪れた張屏(ちょうへい)は、摩羅(摩ラまら)村の天譴事件を解決するために鏡花水月(きょうかすいげつ)を見せてもらいたいと蘭珏(らんかく)に頼みます。蘭珏(らんかく)は父親が通敵叛国の罪で処刑されたことを明かします。この事件は20年間タブー視されており、関与すれば命を落とす可能性があります。張屏(ちょうへい)は秘密を守ることを約束し、真実を知ることで闇を消し去ることができると主張します。張屏(ちょうへい)の提案を聞いた蘭珏(らんかく)は、鏡花水月(きょうかすいげつ)術を使うことに同意します。

鏡花水月(きょうかすいげつ)術を成功させるためには、蘭珏(らんかく)は警戒心を解く必要があります。蘭珏(らんかく)が唯一思い出せる手がかりは、父親を南境に連れて行った謎の女性です。父親が戻ってきたときには、彼はすでに通敵叛国の罪を着せられていました。20年経った今、彼はその女性の容姿や特徴を覚えていません。張屏(ちょうへい)は鏡花水月(きょうかすいげつ)術を使い、2人は鏡の中に入ります。蘭珏(らんかく)は子供の頃の心の傷に囚われ、父親が目の前で斬首される様子を見ても何もできません。

第10話感想

第10話では、朝廷の権力闘争が激化し、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)の絆が深まりました。

柳太傅(たいふ)は、金龍ではなく金鳳を立てることに反対し、玄機(げんき)と対立します。皇太后は玄機(げんき)の提案を支持し、柳太傅(たいふ)の意見を無視します。これは、朝廷内の派閥争いを示唆しており、今後の展開が気になります。

一方、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は、摩羅(摩ラまら)村の天譴事件の真相を解明するために協力します。張屏(ちょうへい)は鏡花水月(きょうかすいげつ)術を使って蘭珏(らんかく)の過去の記憶を探り、父親の通敵叛国の罪の真相に迫ります。蘭珏(らんかく)は過去のトラウマに苦しめられますが、張屏(ちょうへい)の支えもあり、真実に向き合う決意をします。

つづく