君子盟 第11話 あらすじ/ネタバレ

心魔と記憶

蘭珏(らんかく)は心魔に囚われ、苦しんでいた。旭東(きょくとう)が蘭花を持ってきたことで、蘭珏(らんかく)は徐々に心を落ち着かせることができた。心の中で、蘭珏(らんかく)は過去の出来事を思い出した。

ある日、蘭珏(らんかく)の父は異国の女性と密談をすることになった。そのとき、蘭珏(らんかく)は庭で読書をしていたが、偶然にも父が数日間家を空けることを耳にした。好奇心から、蘭珏(らんかく)は書斎を覗いてしまったのだ。

心から目覚めた蘭珏(らんかく)は、記憶の中の謎の女性の姿を描き出した。その女性は胸に陶製の装飾品を身につけていた。張屏(ちょうへい)はその装飾品が笛であることに気づき、見覚えがあると感じた。張屏(ちょうへい)は記憶を頼りに装飾品を完成させ、蘭珏(らんかく)も驚いた。蘭珏(らんかく)は旭東(きょくとう)にその装飾品を数枚拓本させ、南境に送って摩羅(摩ラまら)村との関連を調べさせた。

夢と現実

鏡花水月(きょうかすいげつ)術を使ったことで、張屏(ちょうへい)は昏睡状態に陥った。しかし、昏睡中の張屏(ちょうへい)は悪夢にうなされていた。蘭珏(らんかく)は墨蘭を枕元に置いて、張屏(ちょうへい)を安眠させようとした。

張屏(ちょうへい)が目覚めると、再び拉麺屋を開店した。ある富家の子息が新鮮さを求めて店を訪れ、拉麺を注文した。しかし、張屏(ちょうへい)はその富家の子息が他の店で食べ物を無駄にしたのを見て不快に思い、拉麺を作ることを拒否した。富家の子息はさらに拉麺を食べたいと言い張り、仕方なく自分で拉麺を作ることにした。しかし、経験のない彼はまずい拉麺を作ってしまった。しかし、体面を気にして、作った麺はすべて食べてしまった。

誠意を見せた富家の子息は、張屏(ちょうへい)に他の店よりも安い理由を尋ねた。張屏(ちょうへい)は、小麦粉は農家から直接買い付け、卵は知り合いから仕入れているため、他の店よりも安いと説明した。二人は意気投合し、富家の子息である祁朱は張屏(ちょうへい)の友人となった。

大理寺への憧れ

大理寺主簿は張屏(ちょうへい)を陶寺卿(とうじけい)に紹介した。陶寺卿(とうじけい)は張屏(ちょうへい)に大理寺で手伝ってほしいと頼んだ。張屏(ちょうへい)は憧れの大理寺に来ることになり、もちろん快諾した。張屏(ちょうへい)は陶寺卿(とうじけい)に「慕葉生」が本当に大理寺で働いていたのか、本名は何かと尋ねた。しかし、陶寺卿(とうじけい)は『奇詭夜談』は民間の話本に過ぎず、大理寺にはそのような人物はいないと答えた。張屏(ちょうへい)は非常に失望した。

大理寺主簿は張屏(ちょうへい)を案牘庫に連れて行ったが、事件の整理ではなく、掃除を命じた。張屏(ちょうへい)は雑然とした案牘庫を見て、ここは書物に描かれた通りの場所だと確信した。彼は20年前、慕葉生が大理寺で働いていたと信じていた。張屏(ちょうへい)はここで慕葉生の足跡を追うことを決意し、その後、一生懸命に案牘庫を掃除し、事件記録を整理し、慕葉生が調べられなかった疑わしい未解決事件を調査することを決意した。

不吉な前兆

皇城の千秋儀(せんしゅうぎ)工事現場で、一人の作業員が夜間に千秋儀(せんしゅうぎ)の瑞祥宝物である鳳凰(ほうおう)を確認したところ、鳳凰(ほうおう)が血を流していることに気づいた。彼は世の中に必ず血の惨事が起こると考えた。

張屏(ちょうへい)は事件記録を整理し、未解決事件から新しい手がかりを見つけ、誤判や誤審があった過去の事件も整理した。彼はこれらの事件記録を陶寺卿(とうじけい)に提出したが、陶寺卿(とうじけい)は今のところこれらの事件を調査する意思はなく、張屏(ちょうへい)がすでに仕事を終えていることを聞いて、休暇を与えることにした。

不安と決意

張屏(ちょうへい)は家に向かう途中、疲れ切った馬叔(ばしゅく)を見かけた。彼は馬叔(ばしゅく)を家に連れて帰り休ませた。馬叔(ばしゅく)の息子である子易は数日間手紙を書いておらず、数日前に発見された鳳凰(ほうおう)の血を思い出して、息子が血の惨事に巻き込まれたのではないかと心配した。

この事件のため、張屏(ちょうへい)は大理寺の標牌を持って千秋儀(せんしゅうぎ)工事現場に向かった。彼は密かに千秋儀(せんしゅうぎ)の頂上に入り、瑞祥の鳳凰(ほうおう)の頭部を確認したところ、鳳凰(ほうおう)の頭部に問題があることがわかった。

君子盟 第11話 感想

第11話は、蘭珏(らんかく)の過去と張屏(ちょうへい)の未来が交錯する重要な回でした。蘭珏(らんかく)は心魔に囚われ、過去の記憶に苦しめられます。しかし、旭東(きょくとう)の助けと蘭花の香りによって、徐々に落ち着きを取り戻します。記憶の中で、蘭珏(らんかく)は謎の女性の姿を描き出し、その胸に陶製の装飾品が描かれていました。張屏(ちょうへい)はその装飾品が笛であることに気づき、見覚えがあると感じます。

一方、張屏(ちょうへい)は鏡花水月(きょうかすいげつ)術を使ったことで昏睡状態に陥ります。しかし、悪夢にうなされながらも、蘭珏(らんかく)の助けによって目覚めます。張屏(ちょうへい)は再び拉麺屋を開店しますが、富家の子息が来店し、食べ物を無駄にする行為を見て不快に思い、拉麺を作ることを拒否します。しかし、富家の子息は誠意を見せ、二人は意気投合し、友人となります。

憧れの大理寺に来た張屏(ちょうへい)は、陶寺卿(とうじけい)に「慕葉生」について尋ねますが、実在の人物ではないと告げられます。失望する張屏(ちょうへい)ですが、大理寺主簿の指示に従い、案牘庫の掃除や事件記録の整理を行います。そして、慕葉生が調べられなかった疑わしい未解決事件を調査することを決意します。

皇城では、千秋儀(せんしゅうぎ)工事現場で鳳凰(ほうおう)が血を流していることが発見され、不吉な前兆と囁かれます。張屏(ちょうへい)は事件記録から新しい手がかりを見つけ、過去の誤判や誤審があった事件も整理します。しかし、陶寺卿(とうじけい)は今のところこれらの事件を調査する意思はなく、張屏(ちょうへい)に休暇を与えます。

家に向かう途中、疲れ切った馬叔(ばしゅく)を見かけた張屏(ちょうへい)は、馬叔(ばしゅく)を家に連れて帰り休ませます。馬叔(ばしゅく)の息子である子易は数日間手紙を書いておらず、張屏(ちょうへい)は鳳凰(ほうおう)の血を思い出して、子易が血の惨事に巻き込まれたのではないかと心配します。大理寺の標牌を持って千秋儀(せんしゅうぎ)工事現場に向かった張屏(ちょうへい)は、密かに鳳凰(ほうおう)の頭部を確認し、問題があることに気づきます。

つづく