君子盟 第14話 あらすじ/ネタバレ

蘭珏(らんかく)の胃病が悪化し、家で療養している。 王硯(おうけん)が様子を見に訪れると、蘭珏(らんかく)は太后が柳太傅(たいふ)を罰することができず、腹心の玄機(げんき)を失ったことで怒りを溜め込んでいることを知る。蘭珏(らんかく)は鳳凰(ほうおう)頭事件で太后の怒りを買い、皇帝を出し抜いたことで、礼部尚書(しょうしょ)への昇進は絶望的となった。南棟(なんとう)への出使も叶わず、摩羅(摩ラまら)村の事件の手がかりも途絶え、哨子という新たな手がかりを得たものの、父の冤罪を晴らすにはいつになるか分からない。南境から戻った部下によると、陶哨に心当たりがあるのは南境の老人たちだけで、詳細は誰も知らないという。手がかりが途絶え、蘭珏(らんかく)はますます絶望に陥る。

蘭珏(らんかく)は私設の父の位牌に祈る。 20年以上、父の冤罪を晴らすために生きてきたが、すべてが無駄だったと感じる。蘭珏(らんかく)は生きる意味を失ったと考えるが、張屏(ちょうへい)は生きている限り希望はあると励ます。張屏(ちょうへい)は蘭父の位牌の前で、真相を明らかにすると誓う。

翌日、張屏(ちょうへい)と陳籌(ちんちゅう)は食材を持って再び蘭(らん)府を訪れる。 張屏(ちょうへい)は食療で蘭珏(らんかく)の胃病を治そうと考える。張屏(ちょうへい)は一日三食、蘭珏(らんかく)のために心を込めて食事を作り、彼の食の好みを記録する。

張屏(ちょうへい)は陳籌(ちんちゅう)を連れて薬屋に行き、蘭珏(らんかく)のために薬を買う。 薬は高価で、二人の生活はさらに苦しくなるが、張屏(ちょうへい)は蘭珏(らんかく)の救命の恩に報いるため、迷わず薬を買う。その際、張屏(ちょうへい)は玄機(げんき)が愛用していた心悸養生膏を使っている人物を見つける。尾行した先は玄機(げんき)府の者だった。張屏(ちょうへい)は玄機(げんき)が偽の死を使って京を脱出しようとしているのではないかと疑い、蘭珏(らんかく)に報告する。蘭珏(らんかく)は打草驚蛇を避けるため、玄機(げんき)府に贈り物を持って訪問する。玄機(げんき)府の執事が応対する。執事の話から、蘭珏(らんかく)は玄機(げんき)が死後、故郷に帰りたいと望んでいたことを知る。そのため、府では棺を故郷に運ぶ準備をしていた。そのとき、蘭珏(らんかく)は配下の人間に薬師を装わせ、薬の間違いを報告させる。執事は慌てて内院に向かう。張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)は執事を尾行し、玄機(げんき)と会っていることを確認する。

玄機(げんき)は家の奥の密室に隠れていた。 執事が去った後、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は部屋に侵入し、密室を開けることに成功する。密室の中には玄機(げんき)の姿があり、格闘の末、二人は玄機(げんき)を制圧する。蘭珏(らんかく)は玄機(げんき)を捕まえるためではなく、摩羅(摩ラまら)村の虐殺と父の罪の真相を知りたいと告げる。脅迫された玄機(げんき)は、摩羅(摩ラまら)村の虐殺を自分が計画したことを認める。摩羅(摩ラまら)村の人々は南棟(なんとう)国のスパイだったためだという。蘭父の罪は、摩羅(摩ラまら)村の人々に騙されて南境の軍事情報を漏らしたことだった。蘭父が異変に気づいて玄機(げんき)に手紙を書いたため、玄機(げんき)は摩羅(摩ラまら)村を滅ぼす計画を立てたのだという。張屏(ちょうへい)は玄機(げんき)の言葉に疑問を抱く。もし本当に摩羅(摩ラまら)村がスパイだったなら、なぜ玄機(げんき)は天譴を利用して彼らを虐殺する必要があったのか。堂々と罪に問えばよかったはずだ。

張屏(ちょうへい)の指摘に、玄機(げんき)は軍機漏洩に自分が関わっていたことを認める。 当時、玄機(げんき)は摩羅(摩ラまら)村の巫女を咒禁科に採用していた。朝廷から責任を問われることを恐れた玄機(げんき)は、民間から毒の扱いに長けた二皮匠と孔明灯の製作が得意な常魏を雇い、天降血霧(けつむ)を発生させて摩羅(摩ラまら)村を全滅させたという。常魏が鳳凰(ほうおう)頭事件で盗みを働いたことは知らなかったと主張する。

常魏が誰かに唆されたと聞いた玄機(げんき)は、その人物が摩羅(摩ラまら)村の生き残りではないかと推測する。 彼は復讐のために戻ってきたに違いないという。

君子盟 第14話 感想

第14話は、蘭珏(らんかく)の絶望と希望、そして玄機(げんき)の告白という衝撃的な展開が描かれた回だった。

蘭珏(らんかく)は胃病が悪化し、父の冤罪を晴らすという希望を失い、生きる意味を見失ってしまう。しかし、張屏(ちょうへい)の励ましによって再び希望を取り戻す。張屏(ちょうへい)の献身的な姿は、蘭珏(らんかく)にとって大きな支えとなっている。

一方、玄機(げんき)は偽の死を使って京を脱出しようとしていたことが明らかになる。蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は玄機(げんき)を捕らえ、摩羅(摩ラまら)村の虐殺と父の罪の真相を問い詰める。玄機(げんき)は摩羅(摩ラまら)村の人々が南棟(なんとう)国のスパイだったと告白し、自分が天譴を利用して彼らを虐殺したことを認める。しかし、張屏(ちょうへい)は玄機(げんき)の言葉に疑問を抱き、真相究明への決意を新たにする。

つづく