『君子盟』第19話 あらすじ/ネタバレ

深夜に貢院に侵入した蘭珏(らんかく)は、試験問題の巻物を盗み出すが、徹夜調べても手がかりは得られなかった。旭東(きょくとう)は張屏(ちょうへい)に助けを求めるよう勧めるが、蘭珏(らんかく)は拒否する。一方、金の葉を手にした張屏(ちょうへい)は、大理寺卿の陶周風(とうしゅうふう)に馬廉の関与を疑うが、陶周風(とうしゅうふう)は時間軸が合わないとして、馬廉は事件発生時に伴月楼にいたと証言し、無罪を主張する。

蘭珏(らんかく)は、馬廉が試験前夜に風月な場所に宿泊し、吏部員外郎の程柏の誘いを断って伴月楼に行ったことを知り、不審に思う。蘭珏(らんかく)は、聴曲は口実であり、実際には試験問題の取引が行われたのではないかと推測する。

自信満々の陶周風(とうしゅうふう)は、陳子殤を殺害した後に自殺した窃盗犯を真犯人として特定し、事件を解決しようとする。蘭珏(らんかく)は納得できず、伴月楼を訪ねて結香に会い、馬廉が戌の刻の初めに到着し、一晩中そこにいて勉強もしていなかったこと、翌日の試験に必要な書箱を家僕に急いで届けさせたことなどを確認する。これらの状況は、ますます疑惑を深める。

王硯(おうけん)が訪ねてきて、大理寺が事件を解決し、馬廉が釈放されたことを伝える。蘭珏(らんかく)は、真実を証明するためには確たる証拠が必要だと知る。王硯(おうけん)は、自分の立場上直接協力することはできないが、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)が協力することを強く勧める。

夜、張屏(ちょうへい)は一人で伴月楼を訪れるが、蘭珏(らんかく)に助けられる。二人は聴曲を口実に結香に近づき、張屏(ちょうへい)は彼女の指の傷跡に気づく。尋問の結果、結香は馬廉のために深夜まで琴を弾いていたことがわかる。張屏(ちょうへい)は、陳子殤の死は馬廉の仕業であり、偽装を使って結香に偽証させ、罪を逃れるために綿密な計画を立てたと推測する。証拠が揃い、結香はついに真実を告白し、馬廉から賄賂を受け取って、不在証明を偽造したことを認める。蘭珏(らんかく)は、結香の証言を覆す代わりに保護を約束する。

食事の後、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は昔話をし、意外な縁があることがわかる。張屏(ちょうへい)は、もし真相が自分の母親と蘭家の不幸に関係しているなら、蘭家の名誉のために立ち上がると語る。

翌日、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は結香の証言を携えて陶周風(とうしゅうふう)のもとを訪れるが、証言の意図を疑われる。陶周風(とうしゅうふう)は自分の意見を曲げず、蘭珏(らんかく)は太后の権力を恐れて真相を究明したくないと悟り、張屏(ちょうへい)を連れて憤然と立ち去る。

鏡(きょう)湖先生(きょうこせんせい)の予言によって集まった受験生たちは、陳子殤の遺品が燃えるのを見て、さらに冤罪の雰囲気を強める。受験生たちは朝廷に上奏し、陳子殤のために正義を求めることを誓う。蘭珏(らんかく)は、太后に対抗するには聖上の力が必要だと知る。

柳太傅(たいふ)は、受験生の訴えを皇帝に伝える。太后は最初は抵抗するが、皇帝はすでに重要な証拠を握っており、馬廉を処刑し、民衆の怒りを鎮めるために大赦を行うことを発表する。陶周風(とうしゅうふう)は庇護の罪で法の裁きを逃れられず、刑獄司に投獄され、科挙不正事件はついに解決する。

第19話感想

第19話は、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)が真相に近づき、馬廉の罪を暴く重要なエピソードでした。

このエピソードは、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)の活躍、馬廉の悪行、そして権力者の横暴を描いています。また、受験生たちの正義感や、皇帝の決断力も描かれています。

つづく