君子盟 第21話 あらすじ/ネタバレ

張屏(ちょうへい)の決意

摯友の陶周風(とうしゅうふう)の死で眠れない夜を過ごした張屏(ちょうへい)は、慕葉生が書いた話本を眺めていた。進京の際に寒さを我慢してでも持ち運んだ話本は、慕葉生と大理寺の正義への憧れを物語っていた。

蘭珏(らんかく)の計画

一方、蘭珏(らんかく)は含元殿に密偵を送り込み、父の冤罪を晴らすために暗躍していた。そんな中、張屏(ちょうへい)が蘭(らん)府を訪れ、摩羅(摩ラまら)村の血事件の真相を明らかにすると決意を表明する。

戦乱の影

国家の辺境では南棟(なんとう)国が嶺南東道を侵攻し、三洲が被害を受け、多くの民が犠牲となっていた。王太尉は病で辞任し、息子の王硯(おうけん)が軍を率いて出陣する。朝廷では戦か和かの議論が紛糾し、皇帝は割地講和を拒否するが、太后は講和を主張し、皇帝は渋々同意する。

太后の失踪

密偵から太后的外出情報を得た蘭珏(らんかく)は、伴月楼で太后が興行する戯曲を見に行くことにする。太后が金吾衛を同行させずに観客の中に紛れ込ませたことに不審を抱く張屏(ちょうへい)。

謎の失踪事件

舞台では、男伶が牡丹閣の貴賓に芸を披露するという突発的な「芝居の中の芝居」が行われる。観客の煽動で太后は舞台裏に入り、姿を消してしまう。太后と男伶の失踪は事実であり、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は捜索に加わる。

呪禁科の火災

太后的乗っていた馬車には鶴の置物と「呪禁科」と書かれた紙が残されていた。呪禁科に向かった3人は、火災に遭遇し、炎の中にいる太后を発見する。熊将軍が太后を救出するが、現場には鏡(きょう)湖先生(きょうこせんせい)の痕跡と水器が置かれていた。

謎の法陣

火災現場に残された法陣の配置を記録した蘭珏(らんかく)は、張屏(ちょうへい)と共に呪禁科の廃墟に戻り、古書を調べて法陣の謎を解き明かそうとする。20年前に儀式が行われた際に蠱毒が漏れ出し、呪禁生が全員死亡し、科室が閉鎖されたことが判明する。張屏(ちょうへい)は廃墟で火災現場の法陣と一致する図を発見するが、その文字は難解だった。2人は図を持ち帰り研究するが、法陣の残骸に残された猛毒によって意識を失ってしまう。

新たな決意

この経験は、張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)の友情を深めると同時に、背後に隠された陰謀が想像以上に複雑で危険であることを認識させた。摩羅(摩ラまら)村の血事件、太后的失踪、鏡(きょう)湖先生(きょうこせんせい)の復讐計画... これらすべてはより大きな陰謀を指し示しているように思われた。彼らは、真実を明らかにすることだけが世の中に安寧をもたらすことができると知っている。

第21話 感想

第21話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)は、それぞれに正義のために奮闘する姿が印象的でした。特に、張屏(ちょうへい)の決意表明や蘭珏(らんかく)の太后への疑惑を抱くシーンは、今後の展開への期待を高めるものでした。

また、国家の危機や太后の失踪など、物語に緊迫感を与えていたのも見どころでした。特に、呪禁科の火災シーンは、視覚的にも衝撃的な演出で、物語の緊張感をさらに高めていました。

一方で、張屏(ちょうへい)と蘭珏(らんかく)の友情が深まるシーンもあり、物語に温かさを与えていました。特に、2人で古書を調べるシーンは、2人の知的な魅力が感じられるものでした。

つづく