君子盟 第22話 あらすじ/ネタバレ

翌日朝、蘭珏(らんかく)は昏睡から目覚める。辜青章が彼と張屏(ちょうへい)が気を失っている間に手を差し伸べ、安全に送り届け、解毒剤まで作ってくれたことを知る。しかし、蘭珏(らんかく)が辜青章に感謝を伝えようとすると、旭東(きょくとう)から辜青章はすでに屋敷を出て久しいことを聞く。

10年前の蘭珏(らんかく)は、絵を売って生計を立てており、市井で偶然辜青章と出会う。数回の会話ですぐに意気投合し、親友となる。その頃、蘭珏(らんかく)は家で変事を経験した後、久しぶりに自由と喜びを感じていた。京の士大夫の交流の場である思賢書局は、蘭珏(らんかく)が入り込みたい場所であったが、罪人の子であるという理由で冷遇と排斥を受ける。失意の中、辜青章の出現は春風のように彼の心の陰りを吹き飛ばした。二人は湖で舟遊びをしていると、ひっそりと佇む陋室を発見する。そこは彼らの一時的な隠れ家で、未来を語り合う秘密基地となる。

蘭珏(らんかく)は科挙に合格して運命を変えようと夢見ており、そのためには権力者と交際したり、孫尚書に気に入られようと必死に書道を練習したりしていた。しかし、辜青章は蘭珏(らんかく)の才能があれば、誰にも頼らずに金榜に名を連ねることができると信じていた。しかし、現実の残酷さに蘭珏(らんかく)は迷い、試験官の好みに合わせて行動するようになる。しかし、新しい役人が就任し、文風が一変したため、絶望のあまり自殺を図る。幸いにも、辜青章が及时に発見し、智を尽くして蘭珏(らんかく)を救う。この生死を共にした経験も、蘭珏(らんかく)が偽の薬を誤って飲んだことで二人が心を通わせるきっかけとはならず、辜青章は病気を患い、解毒剤を求めて故郷を離れ、医術の道を歩むことになる。

張屏(ちょうへい)は蘭珏(らんかく)の過去を聞き、蘭珏(らんかく)との関係を理解しようとするが、疑問が解けない。蘭珏(らんかく)は心の葛藤の後、思い出の詰まった陋室に戻ることを決意し、そこで辜青章と再会する。二人は杯を重ね、失った時を取り戻すことを誓う。

残叶の阵法図を求めて蘭(らん)府を訪れた張屏(ちょうへい)は、空振りに終わり、蘭(らん)府で待つことに。一方、蘭珏(らんかく)と辜青章は酒を飲み交わした後、ようやく心のわだかまりを解きほぐす。辜青章は、病気が重く、蘭珏(らんかく)の側にいることができなくなったため、突然姿を消したことを説明する。蘭珏(らんかく)はそれを聞いて、自分の当時の決断と隠蔽が重荷になっていたことを知って、愧しく思う。二人は互いに理解し合い、以前にも増して親密になる。

夜が更け、蘭珏(らんかく)は辜青章を連れて蘭(らん)府に戻り、張屏(ちょうへい)に紹介する。張屏(ちょうへい)は残叶の文字に困惑し、蘭珏(らんかく)も手がかりがないことを認める。その時、辜青章は自分が古書を持っていることを明かし、謎を解く手助けをしようと申し出る。しかし、張屏(ちょうへい)は辜青章の声が誰かに似ていることから、疑念を抱く。一方、陳籌(ちんちゅう)は張屏(ちょうへい)の科挙合格を祝い、祝賀会を企画するが、張屏(ちょうへい)は迷ってしまう。彼はもともと慕叶生の足跡を追うために試験を受けたが、今は目標が変わっており、仕官への道は以前ほど明確ではなくなっていた。

一夜の熟考の後、張屏(ちょうへい)は事件の追跡を続けることを決意し、再び蘭(らん)府を訪れ、蘭珏(らんかく)が整理した残叶图を受け取り、そこから新しい手がかりを見つけようとする。しかし、辜青章の正体は謎のままであり、彼の謎を解く道のりにおける影となっている。

第22話の感想

第22話は、蘭珏(らんかく)と辜青章の過去が明らかになり、二人の絆の深さがより強く感じられる回でした。蘭珏(らんかく)の苦悩や葛藤、辜青章の献身的な愛情など、二人の複雑な関係が丁寧に描かれていて、思わず涙腺が緩んでしまいました。

特に印象的だったのは、辜青章が蘭珏(らんかく)を救うために智を尽くすシーンです。命をかけてでも蘭珏(らんかく)を守ろうとする辜青章の姿は、彼の深い愛情を物語っており、胸が熱くなりました。また、蘭珏(らんかく)が辜青章への誤解を解き、二人が和解するシーンも感動的でした。

一方、張屏(ちょうへい)は残叶の謎を追う中で、蘭珏(らんかく)と辜青章の関係に疑問を抱き始めます。辜青章の声が誰かに似ていると感じた張屏(ちょうへい)は、彼の正体を疑うようになります。この謎は今後の展開に大きな影響を与えそうです。

つづく