君子盟 第23話 あらすじ/ネタバレ

翌日、張屏(ちょうへい)は他の受験生たちと共に殿試に臨みます。しかし、そこには戎装を身にまとい、憂色を浮かべる聖上の姿がありました。聖上は、民の苦しみを目の当たりにし、彼らを権謀術数の道具にしたくないと語り、自ら南征に出陣することを宣言します。王硯(おうけん)は父に代わって出征し、聖上に従うと名乗り出ます。聖上は、この状況を題材に、「君子以て戦わず、戦わば必ず勝つべし」という言葉をどのように理解するかを問いかけます。

謎を解くため、蘭珏(らんかく)は法陣図と呪禁科の遺物を辜青章に託します。辜青章は古文を読み解き、それが普救寺の素覚法師の蔵書に記されているものであることを明かします。蘭珏(らんかく)は急いで旭東(きょくとう)に調査を命じ、素覚法師が呪禁科唯一の生き残りであり、その法陣が「回生陣」という呪禁科の極秘術であることを突き止めます。回生陣は、かつて重病で生まれた聖上を救うために使用された最後の手段でした。

聖上が瀕死の状態から回生陣によって救われたという噂を聞き、蘭珏(らんかく)と張屏(ちょうへい)は、聖上が自力で回復したのか、太后が偽装したのかを推測します。さらに、20年前の摩蘿村事件と呪禁科の壊滅が同年に発生していることから、蘭珏(らんかく)は太后が秘密を隠蔽するために口封じをしたのではないかと疑います。この時、陳籌(ちんちゅう)は街の噂として、聖上の正体が疑われていることを報告します。蘭珏(らんかく)は、背後に誰か操っている人物がいると判断します。

張屏(ちょうへい)は辜青章の正体を疑い、鏡(きょう)湖先生(きょうこせんせい)と非常によく似ていると指摘しますが、蘭珏(らんかく)はそれを認めません。2人は意見が対立し、口論になります。聖上が現れ、親征の決意を表明し、張屏(ちょうへい)に対して官場の現実を直視し、闇を払うためにはその中に入り込む必要があると励まします。市井の人々は自発的に軍を支援し、聖上は人々の力が希望につながると感慨を述べます。

聖上の出征前、蘭珏(らんかく)は王硯(おうけん)のために送別宴を催し、2人は凱旋を約束します。聖上が去った後、太后は火傷の治療に優れた名医と摩蘿村の生き残りを探すよう命じます。張屏(ちょうへい)の師匠が突然京に現れ、師弟は再会を果たします。師匠は張屏(ちょうへい)の選択を支持し、出世を強要しません。

張屏(ちょうへい)は辜青章を尾行し、彼が火傷の治療薬を購入しているのを発見し、太后に近づいているのは偽りではないかと疑います。蘭珏(らんかく)は調査を約束しますが、辜青章はすべてを否定し、薬は研究のためだけに購入したと主張します。張屏(ちょうへい)は怒って立ち去ります。その後、金吾衛が張屏(ちょうへい)の家を急襲し、師匠は張屏(ちょうへい)を守るために命を落とします。張屏(ちょうへい)は悲しみに暮れ、復讐を誓いますが、陳籌(ちんちゅう)に阻止され、気を失わせて連れ去られます。

この事件を通して、張屏(ちょうへい)は官場と権力闘争の残酷さを痛感し、真相を究明し、師匠の仇を討つという決意をさらに強くします。

君子盟 第23話 感想

第23話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。聖上の親征宣言、王硯(おうけん)の出征、そして張屏(ちょうへい)の師匠の死など、衝撃的な展開が続きました。

聖上の親征は、民を思う彼の強い意志を感じさせるものでした。しかし、その裏には、太后の陰謀が隠されている可能性もあり、今後の展開が気になります。

王硯(おうけん)の出征は、彼自身の成長と決意を示すものでした。張屏(ちょうへい)との友情も深まり、今後ますます活躍が期待されます。

張屏(ちょうへい)の師匠の死は、彼の心に大きな傷を残しました。しかし、この事件を通して、彼は官場の現実と権力闘争の残酷さを知り、真相を究明し、師匠の仇を討つという決意をさらに強くしました。

つづく