君子盟 第6話 あらすじ/ネタバレ

楚启児の死は謎に包まれています。刑(けい)部侍郎の王硯(おうけん)は張屏(ちょうへい)を連れて現場を検証し、中毒死と断定します。王硯(おうけん)は煙器に毒が隠されていると疑いますが、張屏(ちょうへい)は煙が充満しているのに楚启児だけが被害にあったのはおかしいと指摘します。

旭東(きょくとう)は現場に犯人を指し示す手がかりがあるかもしれないと言いますが、蘭珏(らんかく)は急いで旭東(きょくとう)にそれを消去するよう命じます。同時に、張屏(ちょうへい)が現場にいることに気づき、邪魔をされないように牽制(けんせい)しようとします。

王硯(おうけん)は皆に感想を尋ねます。張屏(ちょうへい)は煙草には幻覚作用のある薬が含まれているが、致死性はないと推測します。蘭珏(らんかく)は王硯(おうけん)を助けたいふりをして、実は張屏(ちょうへい)を邪魔しようとします。王硯(おうけん)は喜んで蘭珏(らんかく)の挑戦を受け、張屏(ちょうへい)を拒否します。

調査の結果、煙草術は西域から伝わり、効果を高めるために幻覚作用のある薬が加えられていることがわかりました。楚启児は胡烟仙人に師事しており、使用していた煙草も胡烟仙人が作ったものでした。張屏(ちょうへい)は死因が異常であり、通常の毒物によるものではないと感じ、化粧道具をくまなく探しますが、何も見つかりません。蘭珏(らんかく)は密かに花鈿をすり替え、花鈿に毒が隠されているかもしれないと暗示します。

張屏(ちょうへい)は異変に気づかず、再び化粧道具を調べると、暗渠(あんきょ)に新しい土があることに気づき、井戸の蓋が開けられたのではないかと疑います。暗渠(あんきょ)を下ると、胭脂の粉末が見つかり、毒がないか確かめるために持ち帰ります。しかし、粉末には丸い跡があり、元の胭脂の箱がなくなっていることがわかります。誰も箱をなくしたことを認めず、何かを隠していることが明らかになります。

張屏(ちょうへい)は家に帰って胭脂を調べますが、毒は見つかりません。翌日、再び飛花閣を訪ねようとしますが、王硯(おうけん)がすでに事件を解決し、胡烟仙人を犯人だと断定したことを聞きます。実は、楚启児の首の鈴には劇毒の羊踟蹰花が隠されており、曼陀羅花粉と一緒に使うと致死的になります。王硯(おうけん)は犯人を逮捕するために人々を連れていきます。

張屏(ちょうへい)は毒を試してみると、2つを一緒に使うと楚启児の死因と一致しないことがわかり、事件は解決していないと疑います。胡烟仙人は逮捕され、楚启児が自分の娘を殺したために復讐したことを認めます。張屏(ちょうへい)は真犯人が別にいると疑い、実験結果を携えて刑(けい)部に行きますが、王硯(おうけん)は曼陀羅の毒に侵されており、蘭珏(らんかく)の解毒剤が必要な状態でした。胡烟仙人は罪を認め、張屏(ちょうへい)は別の犯人がいると主張しますが、蘭珏(らんかく)は新しい証拠がないとして張屏(ちょうへい)の主張を退けます。

張屏(ちょうへい)は胭脂の謎が解けず、屋台は放置されています。陳籌(ちんちゅう)が味見にやってきて、張屏(ちょうへい)は胭脂が犯人が追跡するためのものかもしれないと気づきます。胭脂屋をくまなく探しますが、手がかりは見つかりません。しかし、街の女性から特殊な胭脂には明礬が含まれていないことを聞きます。張屏(ちょうへい)は誰かが故意に手がかりを隠していることに気づきます。

礼部尚書(しょうしょ)の孫娘であるキョウ毓貞(きょういくてい)は肌が弱く、明礬が含まれていない胭脂が必要で、コンテスト前に棄権して楚启児を助け、コンテスト後に姿を消したことを突き止めます。張屏(ちょうへい)は蘭珏(らんかく)が関わっているのではないかと疑い、変装してキョウ毓貞(きょういくてい)を探します。ついにキョウ毓貞(きょういくてい)の手がかりを得て、事件は再び転機を迎えることになります。

第6話の感想

第6話は、謎が謎を呼ぶ展開で、最後まで目が離せない内容でした。楚启児の死因や犯人の動機など、まだまだ明らかになっていないことが多く、今後の展開が気になります。

特に印象に残ったのは、張屏(ちょうへい)の鋭い観察力と推理力です。煙草や胭脂に隠された手がかりを見逃さず、事件の真相に迫っていく姿は、見ていて爽快でした。また、蘭珏(らんかく)の謎めいた行動も気になりました。張屏(ちょうへい)を邪魔しようとする一方で、王硯(おうけん)を助けようとするなど、真意がつかめません。

つづく